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落書き帳(旧「皇居の落書き」)

皇室評論家に騙されるな

朝日新聞批判(女性天皇論)

2004-12-29 02:36:08 | 皇室の話
 平成16年12月22日の朝日新聞に、「古代女帝=中継ぎ論で孤軍奮戦」という記事がある。
 この記事の記述については、國學院大學助教授の佐藤長門氏のコメントなのか、記者の渡辺延志氏のコメントなのか、いまいち分かりにくいのであるが、「だが、近年は王権論やジェンダーの視点からの研究が進み、「男でも中継ぎの天皇はいた」「女帝も政治的に正統な天皇で、男女の性差に意味はない」などの見解が支配的になり、「女帝=中継ぎ」論はめっきり姿を消している」という記述がある。
 ここで、「中継ぎ」が何故問題になっているかについて述べておくと、それは女系の議論と関係があるのである。
 現在、女性天皇についての議論が騒がしいが、この議論には、単純に女性が天皇になれるかという問題と、天皇となった女性の子に皇位継承資格を認めるかという女系の問題とが含まれる。
 皇室の過去の歴史においては、女性天皇の実例が、十代八方おられたものの、いずれも男系の範囲内であり、女系ではなく、皇位の継承という観点からは、女性天皇は中継ぎであったという事実があるのである。
 そこで、朝日新聞などは、何とか皇室の伝統を切り崩したいものだから、女系の導入を推進しようとしており、その一環として、このような記事により、中継ぎ論への懐疑を植え付けたいのであろう。
 ただ、上記で引用した、「男でも中継ぎの天皇はいた」「女帝も政治的に正統な天皇で、男女の性差に意味はない」ことと、過去の十代八方の女性天皇が中継ぎであったかどうかとは、理屈の上で何の関係も無い話である。
 また、「「女帝=中継ぎ」論はめっきり姿を消している」という話にいたっては、いったいどこの世界の出来事の話かと、大変不思議な気持ちにさせられる。
 おそらくは、記者の脳の中か、朝日新聞社の内部での話なのではないか。
 自らの脳の中の出来事と外界の現実世界の出来事との区別が付かなくなるというのは、精神の病の一つであると思われるが、甚だ心配である。
 
 
 
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