goo blog サービス終了のお知らせ 

落書き帳(旧「皇居の落書き」)

皇室評論家に騙されるな

ペテンの議論(自民党には任せられない)

2025-05-27 21:12:09 | 皇室の話(3)
令和7年5月15日の読売新聞社提言に対する様々な反響があるけれども、今の議論の状況全体について、筆者には非常に不満がある。

「皇位継承の問題と切り離して、皇族数の確保を図ることが喫緊の課題」というのは、一見、現実的なようであり、もっともな感じがしなくもない。

ただ、皇族数の確保が課題になっているということは、皇族数の減少という現実があるからこそであるが、その現実の原因についての分析が、そもそもきちんとなされているのであろうか。

原因が何かを考えることなく、対策だけを考えるということに、果たして意味があるのだろうか。

それも、その原因が「皇位継承の問題」と無関係であるならば、切り離して検討してもよいのかもしれないが、関係が大いにあるということであれば、切り離していいということにはならないであろう。

何故、皇族数がこれだけ減少してしまったのか。

様々な原因があるであろうけれども、制度上の原因としては、
・皇位継承資格についての男系男子ルール
・上記ルールを基にした皇族身分の得失
ということになるであろう。

制度以外の原因としては、
・婚姻相手との出会いの難しさ
・晩婚化
・皇室という環境の生きにくさ
といったことがあるのではないか。

何が原因なのかということを突き詰めることなく、対策だけを論じることに意味があるとは思えない。
まして、主な原因を議論の対象から切り離し、対策だけを論じるというのは、ペテンというしかないだろう。

そして、その対策というのも、自民党などが言っているのは、これまた酷い。
「旧 11 宮家の皇族男子の子孫である男系の男子を養子にする」という案だが、足りなくなったら外から持ってくればいい、という発想である。

この発想というのは、まるで、少子化で労働者が減少するのであれば、外国人を呼んで働いてもらえばいいという発想と類似したものを感じてしまう。

外から持ってくればいいというのでは、根本的な解決から、ますます遠ざかってしまう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 愛子天皇を阻む敵は神道政治... | トップ | まさか、皇室の総とっかえを... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

皇室の話(3)」カテゴリの最新記事