この絵巻は、まぁ分かりやすく言いますと
菅原道真の生涯、死後の怨霊の話、北野天満宮の成り立ち、そして天満宮の霊験
この4つの構成で成り立っています。
ちなみに・・・天神縁起絵巻、というものは他にも色々あります。
私が上記↑で説明したのは、北野天満宮所蔵だから、北野天満宮の成り立ちや霊験を描く。
他の天満宮などに所蔵されたり、またその宮のことを描いた絵巻だと
その宮の成り立ちや霊験を描いているってことです。
菅原道真の生涯、そして死後の怨霊話は、まぁどこも描かれているんでしょうねぇ。
さてタイトルの絵巻は「承久本」となっていますが・・・
はい、北野天満宮所蔵の北野天神絵巻は、他にもあります。
だから・・・・色々違いが分かるように・・・承久本、とかね。
そういう違いも一緒に・・・もうお題になっている(ゴメンなさい)
北野天満宮所蔵には・・・
弘安本=下巻の詞の末尾に「弘安元年~」と書かれているので。
光信本=土佐光信筆、とされているため。
などなど・・・・こんな風に、ですね。
承久本や弘安本と言っても、ひとつの区別の仕方。
例えば・・・承久本は作者不明、となっている(〇〇か?て推理はあるようだが)
詞書の初めに「承久元年~」と書かれているため、承久本って呼んでいる。
同時に最も古く、数ある天神縁起絵巻の中でも圧巻!とされているため
根本縁起、と呼ばれていることもある。
・・・・・・・ほら~面倒でしょ(だからゴメンって)
Aさんが「北野天満宮の縁起絵巻の承久本が~」
Bさんが「京都の天満宮の天神縁起の絵巻の根本が~」
は同じ絵巻を言っているんだからネェ・・・シミジミだわ(書いていても・笑)
そして・・・縁起絵巻は天満宮のものだけではなく。
例えば土佐光信は、『石山寺縁起絵巻』や『清水寺縁起絵巻』も描いています。
またまた、絵巻ってたくさんたくさんあるからネェ・・・・
さてさて・・・・2019年春、京都の京都文化博物館で開催されます
「北野天満宮 信仰と名宝 ―天神さんの源流―」
・・・・・・・・行きます!!!!!!!!!!!!
会期:2019年2月23日(土)〜4月14日(日)
前期:2月23日(土)〜3月17日(日)
後期:3月19日(火)〜4月14日(日)
で、御座います。
休館日や時間は、調べておくれ(丸投げです、はい)
って前期後期って?入れ替えするのよ・・・展示品を(もう!!!!)
今回北野天神縁起絵巻は、承久本と光信本が展示されます。
前期と後期で入れ替え・・・・トホホです・・・
承久本は、前期は第六巻 後期は第八巻&第九巻、です。
第六巻は、道真の死後、京の都での災いや死人が出ることを描いています。
道真を大宰府に左遷させた人々(政敵)が次々と災難に・・・
京の都では、怨霊となった道真が災いをもたらしていると、
関係者が苦悩し、また困り果てているって様子ですね。
道真は怨霊となり・・・・火雷天神となった・・・
というか当時祀ろうって話になって、道真は災いをもたらす=雷神になった。
または、当時火雷天神を祀っていた場所に、道真の社も建てて・・・
時が過ぎ去っていくと、どうも同一視?されてしまった?感があり、ですかね。
まぁこの解釈で、それほど遠くはないと思いますが。
(詳しく知りたいのならば、御自分で。はい丸投げです)
第六巻では、道真は火雷天神として描かれて
空から京の都の政敵達に災いを・・・って描かれていますね。
そして、第八巻は、火雷天神と描かれている道真が
僧日蔵(実際に存在した方みたいだわ)に六道を案内する様子が描かれていて、
第八巻には、餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道が描かれています。
なぜ日蔵さんが出てくるの?
なんで道真さんと六道巡り?案内?するの???という疑問は・・・
知りたかったら御自分で・・・丸投げ連発で御座います(ペコリペコリ)
ここまで読んでいただいた方々、有難う御座います。
長々と・・・・読んでいただいてネェ。
そして、私が最も言いたいことは未だ出てこないという・・・お間抜けぶりで(笑)
六道のひとつ地獄が抜けていますね。
はい、これが・・・・第七巻に描かれています。
そして・・・・京都文化博物館の展示には・・・第七巻がない!!!
ちょっと待ってヨ=========
ですね(笑)
地獄でしょ?地獄!私が見たいのは地獄なんだから!!!!!!
(注*私はチャンと普通の主婦でオバサンですから。
決して怪しくもおかしくも、不審でもありません。
また危なくもありません。大丈夫です!!笑)
なんだそれ?第七巻はどーしたよ!とイラつく私(嫌だわ・笑)
そして・・・京都文化博物館さんへ問い合わせ。電話です。
文化博物館さんのお話・・・端折っています(ペコリ)
「仰る通り・・・第七巻は今回展示はないです。
理由は・・・私どもでは(そりゃそうだわ)
でも、この縁起絵巻はチョー貴重なものでして…
例え第七巻はなくても、見る価値は十二分にあるかと」
全く仰る通りで御座います。
京都文化博物館の職員様、有難う御座いました(一礼)
と、諦め切れない私は・・・・調べる調べる。
多分夫が「家事にそれだけの意欲が持ってくれたら・・・」
と口走るくらい(笑)懸命に・・・(笑)
と、本元の北野天満宮・・・宝物殿があります。
そこには当然承久本もある・・・
調べますと、祭日(北野天満宮のネ)や季節によってなどなど
宝物殿を公開している日や期間があると発見!
はい、今度は・・・北野天満宮さんに電話で問い合わせ。
アンタ・・・そこまでする?はい、します。地獄絵図のためなら(笑~)
北野天満宮さんのお話・・・端折っています。
「承久本は確かにうちの宝物ですが、今度文化博物館さんで展示を・・・
あぁ、御存知でしたたか・・・・はい、第七巻?それを見たいって??
あぁ・・・・確かに文化博物館さんには展示されませんね・・・
(有り難いことに、電話応対して下さった方は、絵巻に詳しい方でした)
ええ、お分かりでしょうが・・・古くて・・・なかなかお見せできないのが現状で・・・
第七巻もやはり経年で・・・
第七巻だけではなく、絵巻自体をなかなかお見せできていなくて。
勿論展示することもありますが、今いつとは・・・
ぜひ文化博物館で見て下さい。正直我々も見る機会が少なくて(実物を)
とても貴重な機会なんです・・・・お願いします」
という御説明でした。
北野天満宮の職員様、本当に有難う御座います(一礼)
過去には・・・・数年前にも。、承久本の展示はあったようですね。
しかし・・・その巻なのか?などは分からないや・・・
今後の人生掛けて(またかよ・笑)注視せねば(バカ)
ということで(何が?)
私は京都文化博物館に行きます。後期、ですね。
後期には・・・承久本の第八巻と第九巻が展示される予定です。
第八巻が六道巡りで。
第九巻は・・・つまり最終巻になるのですが。
流れでは、この巻には北野天満宮の成り立ちや由来、そして霊験が描かれる
はずが・・・・描かれていないのです。
承久本第九巻。別名“白描”(はくびょう)
下書きのような・・・線が描かれているようで(美術書で見る限りはそんな感じ)
つまり・・・白いんですわ。
なぜ白い?なぜ描かなかった?なにか理由が?
この最終は天満宮の素晴らしさを描かないと・・・意味ない?のでは?
だって・・・・ある意味「ウチはこんなに霊験あるし、立派なんだよ」アピールでしょ?
多分、ココは絶対重要ですって所なんですが・・・なぜだ?
そりゃ色んな理由が考えられる。
描いた方は、それほど霊験に興味ない、とか?
もう止めた~とか?・・・分からないよね、本当の理由は(そうだそうだ)
で、私は地獄以外の六道巡りと白描、見に行って来ます。
あぁ光信本も展示されていて、後期に光信本の下巻が展示予定なので・・・
この北野天満宮の素晴らしさ、は、光信本で見られるかと(思っているが)
他にも色々展示があります。
何?北野曼荼羅って・・・おいおい、また調べないと(永遠だわ・笑)
おっと、京都へは、大阪で開催されているフェルメール展も込み、です。
こう書くと・・・
世界のフェルメールが、ついでって感じになるわ・・・・
でもネェ・・・・『北野天神縁起絵巻(承久本)』無かったら
多分フェルメールも行かなかった・・・・ゴホゴホ・・・急に喘息が・・・
退散退散
長々と失礼しました(ペコリ)
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