という、ごくごく普通の感覚をお持ちの方は、読むことはありません。
また、当時の表現などなどで、
今現在では使用するのにダメダメと言われる言葉もあるかもしれません。
だから、読まない方が・・・・ヨロシイかと(ペコリ)
草紙とは、まぁ冊子本(綴じた本)とかの意味です。
または、絵図を取り入れた本って意味にも使われる。
地獄草紙なら、地獄のことを絵入りで説明している本。
餓鬼草紙なら、餓鬼のことを・・・・以下同様。
そして病草紙ならば・・・以下同様(笑)
ただ、病草紙では、今風でいうと奇病と見られた病も取り上げられている。
Wiki 病草紙
Wikiさん、図もあってなかなか親切ですね。
『日本の絵巻7
餓鬼草紙 地獄草紙 病草紙 九相詩絵巻』(中央公論社)
これを参考に書きます。
図書館本・・・・開いたら黴臭かった・・・笑
この中の病草紙です。
この本では、16絵図が紹介されています。
大きく見開きで紹介されているので、十分満足満足。
この中で、オッ!と思った絵図が数枚ありました。
先ずは・・・「白子の女」
Wikiでは絵図が紹介されていませんね・・・
おっと、検索してもでてこないような・・・・ンン?
えっと、今でいうアルビノの女性を描いている図だと思います。
絵図では、髪が白く肌も白い女性が中央に。
顔を見ると、眉毛が描かれていません。見えにくいってことかと。
その女性を指差したり、嘲笑気味に見ている家族。
男の子は、女性を指差さしています「見て見て」て感じ。
父親と見られる男性も、手を頭にかざす仕草。
「オッ見える見える」って感じなのか?
女性を挟んで、家族とは向かい側を歩くひとりの女性。
頭上に桶を載せて何か(食べ物?)を運んでいる途中のようですが
白子の女性を、チラ見ながら気になる様子。
白子の女性は、鼓を小脇に抱えている。楽器ですよね。
う~ん、解説には「遊女か」と書かれていますがね。
遊女かも、しれません。
ただ生計を立てるために、自分の見た目を商売道具にしているとも。
考えられそうな。
解説には、中世の時代に、白子の子供を2人産んだ夫婦のことが書かれています。
あぁ、これは絵図とは直接関係ありませんがね。
両親はひた隠して養育した、と書かれています。
草紙に描かねばならないほどの、奇妙な病・・・
と、当時の人は考えたのでしょう。
絵図では、この白子の女性、力なく笑っているようにも見えます。
自分に向けられる好奇の視線。
好奇ならばまだマシ。蔑すむ視線の方が多いのかも。
もう慣れた・・・という感じも見受けられます。
自分はこの姿で生きるしかない。
その諦めを超えた意思さえも感じられる絵図です。
とても、素晴らしい絵図かと。
・・・・・・・・・・・・・・・続きます・・・・・
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