シャルロット・ダルブレって名前が浮かんできて・・・誰?って(笑)
あぁ、チェーザレ・ボルジアの正妻さんかぁ。
まぁ、シャルロットつながりで(笑)
福井県立美術館で開催されている、ランス美術館展。

「マラーの死」 ジャック=ルイ・ダヴィッド(および工房)
Reims, Musée des Beaux-Arts ©MBA Reims 2015/Christian Devleeschauwer.
ブロガーナイト参加時に、撮影した絵画、ですがね。
「~その2」でも、チョイと書いていますが。
今度は、シャルロット・コルデーのことで。
う~ん、カテゴリーやタイトルを、他のものにしても良かったが
まぁ、今現在、美術展が開催中ですので、そのつながりでってことで。
上記↑に描かれているのは、タイトル通りマラーさんですね。
フランス革命ですので・・・様々な党派があります。
端折りますので御勘弁を(ペコリ)
・・・・書き出したら、その説明で終っちまうからね(笑)
マラー=ジャン=ポール・マラー
フランス革命時には、ジャコバン党に所属。
って、多くの日本人は(勝手にですが)フランス革命の知識を
『ベルばら』で~という方が結構いる。
いや、私も入口は、『ベルばら』だから・・・いいんじゃないの(笑)
ロベスピエールって名前に聞き覚えが・・・な方も居られるかと。
マラーは、ロベスピエールと同じ派に所属、ということです。
(再度お断りしますが、細かく言うと~になるから端折ります)
革命時には、急進派、と言われる一派です。
対するのが、ジロンド党(派)と言われる一派。
ブルジョアやプロテスタントが多く、穏健派、という見方に。
マラーを殺害したシャルロット・コルデーは、このジロンド派に、ですね。
マラーは、ジャーナリストとして新聞も出していました。
粗野で過激で・・・庶民が大喜びするような新聞、と私は想像。
この過激さで敵を攻撃=市民は権力者を攻撃するマラーに大喜び。
また実際の政治活動でも、過激さは同じ。
しかし、皮膚病が悪化し、多くの時間は自宅で過ごすように。
・・・・こういう話って、色んな情報が多々あるので・・・
ちょいと自分で整理しながら書きますね。
シャルロット・コルデーは・・・生い立ち、端折ります。
読書家でもあり、実際考える女性、であったようですね。
突飛な思いつきで、マラーを殺そうとでは、なかったようです。
無論、この革命時には、ちょっと今では想像できない思考もあろう、でしょうが。
貧乏貴族の娘であったシャルロットは、
自分達を攻撃するジャコバン派に、不快感を持つのは当然。
また、ジロンド派の人々と接触することもあって、
ますます、ジャコバン派を嫌悪するようになる。
パリでの抗争に負けて地方へ逃げているジロンド派の人々。
当然、パリのジャコバン派の悪口を。
・・・・シャルロットが、マラーを殺害しようと決意したのは
う~ん、色んな書物等で、その動機が語られています。
自分の身分であるブルジョアを悪と断ずることから。
自分なりに、判断して=自分なりにフランスの将来を憂いて。
ジロンド派に、焚き付けられて・・・
私が読んだ本には、このジロンド派に焚き付けられて、がありました。
だから、私はシャルロットは、まだ10代の女性かと思っていたら・・・
あら、違いましたわ。殺害時は25歳でした・・・大人の女性、ですね。
そうすると、焚き付けられた・・・は、あんまりかなぁ、と思えた。
しかし、ジロンド派の影響はあった、と見るのが妥当かと。
絵画では、マラーは、手紙を持っています。
これは、シャルロットがマラーに出した手紙、とされています。
これも諸説あるようで。
マラー宅訪問前に、手紙を出していた、という説。
「マラー達に対する陰謀の情報を持っている。私に会うべきである」
という風な手紙を。
マラーは、皮膚病治療の為、自宅で薬湯に浸かって過ごしていました。
私が読んだ本には、硫黄と書いてあったのですが
薬湯等々、いろんな説があります(誰も分からんって・笑)
基本的に、訪問者には会わない、でした。
しかしシャルロットには会っている。
それは・・・シャルロットが持つ陰謀の情報を聞きたかったから?
シャルロットが、若くて美しい女性だったから?
・・・・う~ん・・・・後者?(笑)
マラーは、自分に敵がいることは、重々承知していたはず。
しかし、シャルロットには、警戒していないような・・・?
目的どおり、マラーに面会するシャルロット。
そして、持参したナイフで、マラーの胸を刺す・・・
絵画は、まさにこのシーン、ですよね。
描いたジャック=ルイ・ダヴィッドは、ジャコバン派です。
そしてマラーの友人でもあった。
思い半ばで倒れた盟友の死を無駄にしない・・・マラーの殉教者化は必然のことと。
っと、この絵画『マラーの死』は複数あります。
今回福井県立美術展で展示されているのも、そのうちのひとつですね。
ランス美術館展所有のものです。
当時、この絵画は絶大な人気を誇り、複製の注文も多数あったとか。
また、この絵画、ロベスピエール失脚後は、隠されていたとか。
う~ん、ジャコバン派が悪と見なされてしまったので・・・仕方ないってことでしょうか。
端折りますが・・・オリジナルは、ベルギー王立美術館にあります。
ランスの絵画は、複製ですね。
だから、タイトルも(および工房)となっています。
これね・・・複製だから~どうも~って決め付けは止めようよ、と言いたい(私は)
あぁ、確かにね・・・息子が父の絵画を複製して~
アァアァァァ~な絵画になった事例は、私も知っている(そう知っているのだよ・涙目)
でもね・・・この『マラーの死』を例にしますと・・・
どこまで、ダヴィッドが関わったか、分からない、ですよね。
そりゃ、オリジナルが隣に並んで展示されていたら・・・
「おぉ、ここがちょっと違うわネェ」等々、できるが、今は無理(笑)
私は、今回展示の絵画、十分過ぎるほど見応えがあると思います。
当時は、工房制作~でも、あまりというか殆ど気にしないってことらしいですよ。
私は、単純純粋に、
『マラーの死』が福井で見れるなんて!!!と思っています。
有り難い、有り難い・・・・今度はブリューゲル、よろしく!!とか(笑)
で、シャルロットに戻りましょう。
マラー殺害現場、その場で逮捕されています。
数日後に、革命裁判で死刑判決。ギロチンです。
民衆は大騒ぎ。
人気者のマラーを殺したのは、女だって?どんな女だよ?
と張り切って見に来たら・・・美しい落ち着いた女性が・・・
こんな女性が?まだ若いじゃないか?それに・・・・こんな綺麗な娘が??
と、いきなり「可哀想」「殺すなよ」状態に(民衆の心理は不可思議ってことで)
つまりは・・・どう転んでも大騒ぎってことですね。
死刑執行人は、超有名なシャルル=アンリ・サンソン。
サンソン家で最も有名・・・そりゃ革命だからねぇ。
ルイ16世、そしてマリー・アントワネットの時の執行人でもあります。
ここでは、有名な逸話が。
ギロチンのため、腕を後ろで縛るのですよ。
その時、サンソンは優しく緩やかに~ってことだったそうです。
もうシャルロットの態度や覚悟から、暴れたりしないだろうってこともあったでしょうが
サンソンは、特に若い女性がギロチンに~が嫌でいやで・・・気の毒に、と思っていたとか。
結構幼い子供もギロチンに、があったので。
で、その態度にそうしたらシャルロットが、サンソンに感謝したとか。
逮捕されたり、その後も、荒っぽい扱いを受けてきたからって。
また・・・ギロチンで首をはねられた後、
髪の毛を持って、首を民衆に見せるのが、お約束なんですよ。
見事に仕事を果たしたって意味もあるし。
罪人は、こうなっちまったよ、という侮辱の意味もある。
そして・・・罪人の首の頬をペシッって引っ叩くパフォーマンスもやる場合もある。
シャルロットの時には、サンソンの助手が、頬を引っ叩いた・・・
これには、民衆激怒!
怒って怒って・・・助手、ピンチ!
でしたが、何とか逃れて・・・サンソンは速攻で、この助手をクビにしたとか。
最後に・・・
シャルロットをモデルにした絵画も多々あります。
その中で、マラー殺害から処刑される間に描かれた肖像画があります。
これは、シャルロットが、「自分の肖像画を描いて欲しい」と言ったとか?
または、ある画家が「ぜひ描きたい」と申し出て許されて描いたとか?
またはまたは、刑場に連れられていくシャルロットを見て描いたとか?
・・・・本当のことは、分かりませんがね。
ちょっとここで紹介はできませんが・・・検索すれば出てきます。
綺麗ですね。落ち着いた瞳をして、真っ直ぐ前を見つめています。
こりゃ、民衆、暴れるのも無理ないわって(笑)
色々書きましたが
私の中では、マラー=シャルロット・コルデーなので
書きました。
あー、
フランス革命もの、読みたくなっちゃったな