気分はいつも、私次第

ムーミンあれこれ

ムーミンです、ムーミン。
ムーミントロール、です。

日本ではアニメって印象が強くて。

ムーミンに関しては、以前からキャラクターや世界(舞台になる地域など)
またそれらに付随する事に関する事典は、読んでいました。
私は、告白しますが(笑)ムーミンの小説もコミックスも読んだことがない。
アニメは・・・見たんだか見ないんだか??(笑)

ただね、ムーミンのガールフレンドの名前が「ノンノン」って言っていたのに
エッ「フローレン」って呼ばれているぞ?などをビックリしたり。
でも事典の中では「スノークのお嬢さん」「スノークの女の子」と書かれていたり。

ウ~ン・・・なんなんだ?

アッ、スノークのお嬢さんは、ムーミン族じゃないって設定らしい。
似ているけどね・・・
スノーク族なんだって。兄がスノークと呼ばれていて(そのまんま)
妹がスノークのお嬢さんって呼ばれているんだって。

日本では、それじゃちょっと・・・ってことで
「ノンノン」や「フローレン」ってキャラ名にしているって事らしい。
フローレンは、ドイツ語の「お嬢さん=フロイライン」からだって。

という風に、ムーミンというタイトルが付いていても、全く同じでは無い・・・らしい。

私がそういうことを考えだしたのは、
ムーミンの友達で、いつもムーミンと一緒にいる友人スニフのことからだ。
スニフって・・・カンガルーみたいな姿の。

スニフが、私の中では「結構悪巧みする」「お金に執着している」
そんなイメージがあって。
でも事典では「気弱」「ムーミンについて回る」「空威張り」などなど
そんな悪巧みしてムーミンをピンチにしたり・・・てなキャラとは遠いような?
と考え出した結果なのです。

で、この本読んで、やっと分かりました。





『ムーミンのふたつの顔』(富原眞弓)です。
ふたつ、じゃないらしいが・・・
小説、漫画。絵本、そしてアニメ・・・・・・
その都度、キャラの性格に変化が・・・ということらしい。
ここに、英国で新聞の連載になった事も加わる。(漫画として)

作者のトーベ・ヤンソン、そして弟ラルスの協力、その後ラルスが制作者となる。
新聞連載は過酷だ。英国とフィンランドでは、ジョークやタブーも異なる。
その細やかなニュアンスも取り入れなければならない。
そして締め切り・・・トーベの大変さは想像を越えるだろう。
弟に協力してもらった後、契約が満了となる。
しかし新聞社は継続を希望する。そしてラルスが描くムーミンが誕生する。
協力者ではなく制作者として。

というように・・・ラルス版になると、笑いや風刺も姉とは異なってくる。
キャラも同じように・・・

そこに日本のアニメ版も加わってくる。
子供向け・・・当時はね。
「「居場所のない人に」と描き始めたムーミンだが、
そのいうな繊細で細やかなことは、子供向けには通じない。
分かりやすい物語、分かりやすい性格のキャラクター。
そういうものが求められる。

またまた今までとは、ちょっと違うムーミン達が誕生する。

てな具合、だそうで。

そうか・・・とやっと納得できた私。
分かれば・・・読んでいても、「そうか、そうか」となってくる。

ムーミン・・・そして作者のヤンソン・・・
しばらく読んでいますね。
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