■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

クリッピング術~術後2日目から退院まで~

2013-12-29 16:44:15 | 手術のコト
■術後2日目

明け方近くになりだして、右目が開けられなくなってくる。
朝の検温時にナースに「ああ~、腫れちゃったね」って言われる。
ま、予想通り右目を中心に浮腫が始まる。どこまで浮腫むことやら。

まだまだ頭も痛いし、食欲ないし、熱発している。
トイレに行く以外は、ほとんど寝て過ごす。

夜中に頭が痛くなって寝られないのが辛いので、
その都度、ナースコールで頓服出してもらうのも気が引けるので
今年の私の看護目標は、疼痛コントロールだったってのもあり、
分3で内服している鎮痛剤をだいたい、8時15時22時ぐらいの
スパンで飲みたいと相談し許可を得る。

回診時に脳の浮腫のピークは術後2日間とのことで
明日からは、頭痛も軽減してくるのではないか、と言われ期待する。

ま、裏切られるけど。笑。

私の職場のナースも見舞いに来てくれて、その中で母が
9月に私と同じオペをした先輩がいて、経過を聞かせてもらう。
3日目から楽になったという話しに期待する。


■術後3日目

なんとなく、気分はいいのかな?
朝ご飯は半分、食べる事ができた。
今日までメインの点滴があるはずだから、今日から食べないと
点滴が延長になるであろうと考え、まずは半分の目標で食べる。

下膳に来たナースに「緑の野菜は嫌いかしら?」と聞かれるが、
いやいや、繊維質食べると頭が痛いんだってば。苦笑。


午前中の回診時に創消毒が行われる。
ぐるんぐるんに巻かれていた、頭の包帯とガーゼは外され
創部にガーゼとシルキーのみになる。

ここでも思ったのが、血液でバリバリに固まってしまった
ガーゼや包帯を外すときって痛いんだけど、
「痛いよね~、ごめんね~」と言いながら遠慮なく剥がすよね。苦笑。
やってたな、自分も。。。。

顔の浮腫もピークを向かえる。右目が開けられない。


昼ご飯も夜ご飯も半分は食べる事ができた。



■術後4日目

朝9時。全ての点滴が終了となる。やったー!!!
これで、体に色々と繋がっていたものが全て外された。
回診時にも洗髪の許可がおりた。

個室なので部屋にシャワーがついている。
担当ナースと相談して、頭だけナースに洗ってもらうことにした。
抜鉤せずに退院になるのはわかっていたから、最終的には自分で
できるようにしたいが、まだ自分で創部も見ていないので
ちょっと怖かったので洗ってもらった。

しかしながら、血液とイソジンでバリバリに固まってしまった
髪の毛は1回では奇麗にならない。また明日も洗えばいいやって
思って2度洗いはしなくていいと断った。

忙しいしね、看護婦さん。笑。


入院してから初めてのシャワー。
やっぱり気持ちがいいね。あんなに頭が痛いのに
気持ちいいことをしているときは忘れるね。

顔も初めて洗った。入院中は規則正しい生活と食生活で
お肌ぷるぷるになるよって言われていたけど、さすがに
4日も顔を洗わなければ、ガサガサだった。笑。
1回の洗顔では、ガサガサなままであった。浮腫んでいる肌は
脆弱性が高いのでここは無理せず。また明日。


晩ご飯で初めての完食となった。

テレビでも見ようかなって気分になったので、
テレビカードは上の階に売っているとの事で、
連れちゃんに付き合ってもらって、オペ後、初めての階段に挑戦。

意外と上りは大丈夫だったが、下りが膝が笑ってしまった。。。
私、エレベーター無しの5階に住んでいるのですが。。。


■術後5日目

まだまだ下を向くとそのまま頭から落っこちてしまいそうな感じではあるが
少すずつ少しずつ、回復している感じはする。しかしながら、頭痛が消えない。
拍動性の頭痛と絞扼感のある頭痛が時折出現する。やっぱり、髄液引いたせいかな。

この日は妹が来てくれたので、頭を洗ってもらった。
この日から、創部のガーゼもOFFとなし、ホッチキス止めの頭がむき出しになる。

顔面の浮腫も軽減しつつあるが、左側を向いている事が多いので
左側が浮腫はじめてきている。


■術後6日目

回診時に主治医に

「そんなに元気なら週末、帰っていいよ」

って言われる。連れちゃんと相談して、土曜日に退院する事に決めた。

もう自分の事は自分でできる。頭が痛いだけなので、まぁ、退院は
妥当だろうなと思う。


■術後7日目

痛み止めも飲まずにまずまず過ごす事ができている。
頭痛はゼロではないけど、ペインスケールで2~3程度かな。

ご飯も完食できてるし、ADLは自立している。

ご飯を食べては寝て、の繰り返し。
色んな人がお見舞いに来てくれて、寂しくなく過ごせている。
でも、疲れる。笑。


■術後8日目

退院後は外来でアンギオやるって言われて、嫌だって
だだこねて、とりあえず頭部CTになる

夕方、主治医のムンテラがあり、経過良好であると言われる。

退院後の日常生活に制限はあるのか聞くとないっていう。
じゃぁ、車の運転も?って聞くと、それは来月って言われる。

あるじゃんかよー。制限。苦笑。
他にも細々と、あれはいつからいいのかこれはいつかいいのか
聞こうと考えていたけど、きっとどれも来月って言われるんだろうな
って思って聞くのをやめた。


明日は、やっと退院だーと思いながら
おおおかみおとことあめとゆきを見ながら消灯となる。


クリッピング術~ICUから一般病棟へ~

2013-12-27 21:17:44 | 手術のコト
起床のための電気が付き、ようやく6時だ~と思った。
朝ご飯の音がゴトゴトとなりだす。(私は、昼食からなのでナシ!)

日勤担当のナースは昨日と同じ人だった。
うがいしたいって言ったら、もうお水飲んでいいんだよ~って言われる。
やっとだよ。。。でも、誰も私のグル音確認してないよ?

しばらくすると、温タオルを持って来て

「○○さ~ん、体、拭くよ~」って声をかけてきた。

はっきり言って、そんな事、どーでもいい。
今日、一般病棟に移れるんだから移ったら、妹に手伝ってもらって
のんびりやるから、とりあえず、「今はいいです」って言う。

「何でーーー??? ここは毎日やるって決まりだからー!!!」

また決まりかよ!! 患者の状態に合わせんのかい?!

「とりあえず、着替えだけでもしない? これ、気になるでしょ?」

・・・・。

そう、私、オペ着のままなので長衣を着ていて、しかもリハパン。
そう、ようは紙おむつ。そんでもって、熱発してるから、暑いので
バスタオル1枚で、おむつ履いた尻出して、ごろんごろんしている状態。

でも、はっきり言って、清拭も着替えも面倒。
今、やらなきゃいけない事じゃないじゃん。
しかしながら、百歩譲って着替えだけしました。

バルンどうするか聞かれて、今日、ドレーン抜ける予定なら抜く!と。

一般病棟に移れる時間もドレーンが抜ける時間も決まっては
いなかったけど、抜けるもんは抜いてしまえ!と抜いた。

意外と痛かった。。。

昼から食事が開始になるとの事で、常食にするかお粥にするか
聞かれて、大丈夫だろうと思って常食を希望した。
。。。のちのち、後悔したが。苦笑。


朝から鎮痛剤の使用を聞かれて、やっとこさ話す気力も出てきたので
注射って何使ってたの?って聞くと、ソセゴンだと言われる。
やっぱりねぇと思い、ソセゴンは気持ち悪くなっちゃうんだよねって
やっと伝えた。えー、最初に言ったー?そのことー!って言われた。

で、経口開始なので経口薬でいくことにした。
そんでもって、出されたのが、ロブ。なんじゃそりゃ?
なんとなーく、ロキソニンのジェネリックなんだろうなぁと感づいたけど。
で、胃薬なしかい! さりげなく、時折、気持ち悪いと伝えておく。

しばらくして、CTに呼ばれた。検査が終われば、そのまま一般病棟の
個室に移れることを説明される。やっと、やっと、ここから解放される!

ベッドごと、CT室に移動する。
CT室では、自分で検査台に移れるか聞かれる。

そーですよねー。私を移動させるの大変ですよね。。。
横にそのまま移動する方法ももちろん知ってますから、
移りますよ。自分で。。。。

検査も無事に終了し、一般病棟へ。
私が今使っているベッドはICU用なので、個室のベッドに
移動するというイベントが残っている。

個室内ではベッドが2台入らないので、廊下に2台並べて移動することに。
まぁ、それも、私自身が仕事でよくやることなので、想像はついていた。
ここでも、また自分で移動できるよね、と言われる。

もちろんですとも~と思ったとたん、三角巾で包まれた私の頭を
ハンドバックのようにガバッと持ち上げたナースマンがいた。
おいっ!!って思ったけど、私もそうしていることあるな~と
ここでも反省しました。。。

個室に移動して、やっと落ち着いた頃に妹が到着した。
昨日、連れちゃんがICUに入れなかった事を話すと、
連絡は取ってくれていたようで、「午後、早めに来てくれるって
連絡あったよ~」って教えてくれた。

そうしていると、お昼ご飯が運ばれてきた。

ドレーン抜けるまで起き上がりはできないけど、
ベッドアップはOKなので、ちょっとギャッチアップしてもらうけど、
40度ぐらいで限界。気持ち悪い。

お昼ご飯は全く食べる気が起きず。
メニューを見て、牛乳とキュウリの酢の物なら入るかな~と
キュウリを口の中に入れてもらう。。。そう、食事介助してもらう。。。

いやーーーーー。咀嚼すると、頭、痛いーーーーーー!!!

一口で挫折。。。ペースト食にしてもらえば良かった。。。。

何か食べられそうなモノをとプリンを買って来てくれる。
それを到着した連れちゃんに食べさせてもらう。。。
それでも、4口ぐらいでギブ。

ベッドマットも固マットからデクマットに代わっているお陰で
随分と腰も楽になっているけど、妹と連れちゃんが交代で
腰や背中をさすってくれる。涙がでるほど嬉しい。。。

しかし、時折、腰に痛い部位がある。見てもらうと、穿刺の痕。
しかも、2カ所。これまた、太っているせいか?
一発で脊髄に入らなかったのか?

というのも、太っている人は脳も太っているということで、
若いし頭蓋骨ぴっちりの脳ではオペはしない。
髄液を引いてオペをする。それによって、頭痛は増えるけどね。。。

もちろん、麻酔が効いているときにやっているので私自身に記憶はない。

で、なんだかんだと午後も頭痛がするので、痛み止めをもらう。
またまた、ロブしか持ってこない。またまた、気持ち悪いアピールする。
こんな免疫力低下しているのにNSAIDS飲み続けて出血したら嫌だもん。

夜から胃薬と合わせて鎮痛剤の定期内服開始になると説明を受ける。

そうこうしているうちに夕方になる。ドレーンはいまだ抜けず。
そろそろ、時間的にも排尿したいし、しておきたい。
もうちょっと我慢するか、リハパンに失禁するか、差し込み便器使うか。。。

悩んだあげく、出しとくべきだろ~と思い妹に頼んで差し込み便器を
借りてきてもらう。人生初のベッド上排泄に挑戦。そして、成功。
まぁ、これも妹だから頼みやすかったのもあるし。ナースコール押して
ナースに頼めたかというと、、、、わからなんな。
そして、いい加減、自分のパンツに履き替えたかったのでそれも頼んだ。

下半身が色々、スッキリしたところで、主治医登場。
ドレーン抜きます!

先生。。。ナートするんですよね。。。ビクビクです。。。

大丈夫だよ、痛くないようにやるから。

顔に緑布が掛けられた。えっ?そこまでするの?
そして、ドレーンが抜かれ、抜いた穴を1針、縫われた。麻酔なしで。


痛ってーーーーーーーーー!!!!


先生、めちゃくちゃ、痛かったです。涙。


これで、晴れて起き上がり開始となるが、夕食がきても
とてもじゃないが、起きて食べる気分なんて全くおきず。
まぁ、点滴も24時間キープだからとりあえずいっか。
ラクテックかソルデム3Aが流れている。

連れちゃんが食べられそうなモノを買ってきてくれる。
ヨーグルトとかゼリーとか。それでも、1個完食には至らず。


オペ後、ご飯が食べられない患者も今までみてきて
こんなに食べられないんだと体感。そして、手が動くんだから
自分で食べられるでしょって思った事も深く反省。。。。


そして、消灯。
寝る前にトイレに挑戦。自分で起き上がる事はできる。
でも、ぐわ~って回る感じする。
ナースにトイレに行く時は必ずナースコール押すように言われる。

はい。その重要性は理解しているので、守ります。。。

そして、またまた、38度越えの熱発。
熱、出てきたなって自分でわかるようになる。
氷枕を新しくしてもらって、おやすみなさい。


ウトウト程度だけど、少し眠れました。

クリッピング術~手術台からICU・集中治療室へ~

2013-12-26 21:09:19 | 手術のコト
ハッと気がつくと手術が終わっていた。

終わったよー。1、2、3、

の声かけで、ベッドに移された。術後、頭部CTを撮るはずだから
オペが終わったのか、検査が終わったのかはよくわからなかった。
なんたって、裸眼なので見えないんだよね。。。

そして、もの凄いシバリングに襲われた。自分でもビックリした。
多分、低体温を起こしているんだろうなと想像はついたけど。
とにかく自制が効かない。シバリングがずっと続いている。

そんでもって、右目の上辺りが痛いので手術したんだなって思った。
のたうち回るほどの痛みではなかったけど、痛ぇ~ってぐらい。

ICUに運ばれるのはわかっていたから、到着後、直に電気毛布に包まれた。
血圧計を巻かれて、SAT計を指にはめられて、尿道がチリチリするのを
感じたので、ああ、バルン入れられちゃったんだなぁって思った。


ICUでの担当ナースに気持ち悪い?って聞かれて、
えー?どうだろう?って思った瞬間に吐いたね。苦笑。
やっぱり麻酔は吐くのかぁと思ってみたり。
後日、何の麻酔を使ったかわかるんだけど、アルチバが入ってて
アルチバ使ったんだぁと納得した。


痛いか聞かれて、痛いと答えれば、ボルサポと注射と経口薬とあるけど
どーする?って聞いてくる。

どれでもいいから決めてくれ、って思った。
何て言うか、考えるのも答えるのも面倒くさい。

今まで自分もオペ後の患者に鎮痛剤の使用を聞いてきたけど、
オペ後の患者に自分で判断は難しいな、と実感した。

しばらくして、ナースが、先生に聞いたら注射使っていいっていうから
注射使うね~と側管から薬液入れてきた。

もしや、それって、ソセゴンじゃね? ソセゴンは私、吐くよって
思ったんだけど、もうね、それを伝えるのが面倒くさい。

そして、痙攣予防にフェノバールを筋注された。
が! これが、硬結した。オペ後2週間経った今でも
硬結は残っており、痛い。ヘタクソ!
私のような健康体?でも、一発で硬結するから
筋注後のモミモミは、本当に大事であることを改めて実感した。

脳外のオペだから観察項目も多く、四肢の運動としびれ、
瞳孔反射に口頭で日付、名前、今いる場所を答えなければいけない。

何度、自分の働いている病院の名前を言いそうになったことか。

さらにだ、ナースが聞いてくる。

「K病院なんだよねー?K病院ってどう?」

今かよ!今、その質問に答えるのかよ!!
なんでも娘が熱をだして、救急で来た事があるとやらで
そのときの印象がよかったらしく、どうなのか?と聞いてくる。

うざい。。。。ホント、答えるのが億劫だもんで

「ノーコメントで」

って答えるのが精一杯でした。


で、何が衝撃的だったって。。。。



抑制されました。



両手をベッド柵に。紐で縛りつけられました。
頭にドレーンが入っていたので、それを抜いてしまわないようにとのこと。
確かに抑制の同意書にサインはしたけど、ICUで抑制するだなんて
聞いていないし、覚醒不良で不穏になった場合の抑制だと思っていた。

ドレーン抜かないよって言うけど、決まりだからって。

今まで抑制する側だったけど、されてわかったね。
これは、心折れます。抑制するとより興奮して暴れる気持ちがわかったわ。

実は来年の私の目標は、抑制についての目標を掲げようと思っていたので
かなり貴重な体験になりました。

そして、抑制なんて時間をかければ外せるのは知っている。
じわじわと時間をかけては、抑制帯から手を抜き布団の中に
手を隠していました。そして、ラウンドの度にナースに
外さないでと怒られ、縛られる。の繰り返しでした。。。

ICUに運ばれてからしばらくすると妹と母が来た。
ICUでは面会制限があるし、5分程度って事は知っていたので、
妹は私の手を握り「今、2時だからね」と言った。

2時? 私の予想では、2時間程度のオペのはずから
昼ぐらいだと思っていたんだけど。。。

結局、開頭したら難しい位置にあったとかで、オペ時間が倍の
4時間程度かかったとのこと。

2時かぁ。。。明日まで起き上がれないのは確実だから
気の遠くなるのような時間の長さだなと、嫌になった。

足にはフットポンプを装着していた。もちろん、その意味は
説明を受けなくても知っているさ。一度、やってみたいと
思っていたけど、今の状態ではウザったいものでしかない。

明日には取れるからね~って言ってくれるけど、
その明日までが長いですよね、と答えるしかない。

とにかく目が悪いので、見えない。
壁に大きな時計であろう物体がかかっているのは見えるけど
何時だかさっぱり見えない。何時か聞いて、翌朝まであと
何時間もあるのかと考えるのが憂鬱だったので時間も聞かなかった。

何となく看護師達の業務の流れで大体の時間は把握できる。


そして、担当ナースが私に告げた。

「○○さ~ん、今ね、連れちゃんが来てるんだけど~、
 ダメだから。入れないから。」

はぁ?何でよ?アナムネにも書いたじゃん。

「一目だけでいいんですけど。。。」と弱々しく答える。

「うーん。決まりだから!私から状態は伝えておくから!
 元気だって伝えればいい?それともダメだって伝える?」

もう、ホント、どーでもいーわ。

「。。。お任せします。」


「今、帰ってもらったから~。ちゃんと大丈夫だって伝えておいたよ~」

チッ。いちいち、そんな事言ってこんでもええわ。
抑制と面会制限は、恨んでやるってほど精神的にくるね。苦笑。


その後、翌日まで本当に長かった。
主治医も何回か来て、その都度、大丈夫だからね!と言ってくる。

酸素いる?って聞かれたので、いらないって答える。
酸素吸入終了となる。1時間に10回の深呼吸してね、無気肺になるから。
って先生に言われる。ナースには、SAT90キープできればいいからと
指示を出している。

モニターのアラームが鳴るたびに、自分でSAT計をはめ直し
深呼吸をするのであった。


そして、自分の看護で深く反省した事が。。。

以前、夜勤でオペ患を受け持った時に何度も何度も
いやになるほど、ナースコールでうがいしたいと
言ってくる患者がいた。私は割とオペ患には、うがいとか
氷片飲水とか勧めている方なのだが、この時ばかりは
またかよ~とうんざりしたのだが。。。。

それを越すぐらい、私自身がうがいした!!!
挿管しているから喉が痛いし、前夜から禁飲食だから
喉が渇く渇く渇く渇く。

熱発もして、38度超えしてるから余計にね。。。

ナースコール押すのは申し訳ないので、足下を通る
ナースがいる度に、、、

「あの、、、すみません、、、、うがいしたいです、、、、」

と。何度も何度も。。。。苦笑。
仕事復帰したら、自分の看護を変えます。。。。

お腹が動いているのが自分でわかったから、氷片をお願いしたけど
ダメだって言われちゃったんだもの。。。。


熱発してるから、氷枕をお腹に抱えろって言うんだよ。
酷くね?術後吸収熱なんだから、いいよ放っておいてって思ったけど。
ベッドマットは固マットだから、腰が痛くてたまらんし。
手は縛られてるし。。。苦笑。


本当に本当に長い1日だった。
ICUには二度と入りたくないと思ったのであった。。。

クリッピング術~出棟から手術台まで~

2013-12-25 21:50:34 | 手術のコト
2012年2月に脳ドックを受けて、右中大脳動脈に脳動脈瘤が見つかってから
2013年12月12日に開頭によるクリピング術を受けました。

今はまだこの手術を受けてよかったのか、心の整理はつきませんが
普段は看護師として働いている自分が感じた様々な事を記そうと思いました。

手術を受けるにあたって、入院時に自分は現役の看護師であることを話しました。
同業者の入院はやりにくい事は重々わかっていたけど、病院を決めるにあたって
ここのオペ室で働いていた看護師から色々と聞いていた事を主治医に話してあったので
ゆくゆくは病棟でも知れ渡るだろうなと思い先に話しました。


オペ前日に入院しました。
一人で入院するつもりだったけど、妹と母が来てくれて結果、助かりました。
個室希望していたけど、個室が空いておらず大部屋へ。オペ後、ICUに入る事も
入院後に知り、色々と必要なモノが増え、それを準備してもらいました。

ICUに入るとは思っていなかったので、それを聞いて一気に不安になりました。

オペナースの術前訪問も受けました。そして、言われました。

「K病院の看護師なんですよね。何科ですか。ああ、じゃぁ、結構、麻酔使ってますよね。
 わかりますよね? 麻酔。何か聞きたいことありますか? ホントはこれお渡ししているんですけど
 いらないですよね?」

私の働く病棟は周手術期ですので、わかりますよ。麻酔。わからないことはありません。
でも、あまりにも端折りすぎじゃね? うちの病院とここの病院は同じじゃないし。
私、今、看護師じゃなくて患者だし。私の看護計画は、不安の軽減でしょ。
全然、軽減してくれてないよ。。。

その後、夕飯は美味しく完食できました。
ちょっと病棟散歩しようと妹とふらふらと談話室へ向かいました。

同じ病棟で働く先輩が、様子を見に来てくれました。

消灯は21時。以降、禁飲食。
入院するまで仕事もしていたし、バタバタと準備をしていたこともあって
結構、疲れていたので、まずまず寝る事はできたかな。
どうせ、オペ日は起き上がれないだろうから寝れなくてもいいやとも思っていた。

翌朝、ルート確保を右腕に行った。8時前だったかな。
深夜さんの仕事みたいで、うちでは深夜さんがルートをとる余裕はないな~と思った。

担当だった看護師が、同業者という事でかなり緊張していました。。。
さらに、私だってテンパっているので、抹消は締まっちゃうし、肉に埋もれた血管で
探せないみたいで悪戦苦闘していました。

結果、外しました。もう一回、刺していいよって言ったんだけど、バトンタッチしますって。
別なナースが来て、やっぱり、看護師なんですよね緊張しますって言われる。。。
私、今、そんな余裕ないので、ホント大丈夫ですから。。。と話す。

遠慮して駆血帯も弱いので、もっとしっかり締めて大丈夫ですよ、と声をかける。
駆血帯を締め直し、血管探すが見つからないようで。。。
手背を探し始めた時には、それはないだろ~と心の中で呟いた。
結局、手関節に一発で入れた。緑針って見た事ないので、何ゲージですか?って聞いてみた。
18ゲージですって言われた。まじかよ?! うちは20だぜ。どーりで痛いわけだ。苦笑。

ラクテック500を流す。

オペは9時半からで、出棟は9時25分。
バイタル測るが、特に大きな変動はない。ってか、SAT測らないんだけど、
オペ前後で比べないんだろうか。。。

同じ病棟で働く、またまた違う先輩ナースが様子を見に来てくれて出棟まで付き合ってくれた。
妹と母も到着する。いちばんいて欲しかった連れちゃんは、仕事で来れず。
まぁ、いたら嗚咽だったろうなと思う。。。

いつもは、といっても日勤で部屋持ちをすることはもうないんだけど、
今まで何人もの患者をオペ出ししてきた。
オペ室の前で泣き出す患者もみてきた。

今、その気持ちが痛切にわかる。

オペの覚悟なんて未だに決まらず。

泣きたい時は泣いた方がいいよ、と妹に言われ泣きながら出棟しました。。。


オペ室でオペ台に上がり横になる。
血圧計、モニターを装着しシーツに包まれる。

主治医が来るまで、しばらく待つ。
モニター音を聞いているが、緊張の割にはそんなに変化がない様子。

主治医が来て、笑気マスクを当てられる。

深呼吸を10回して。

深呼吸するけど、別に変化なし。


オペ後の患者と話しをすると、10数えてって言われて5まで数えられなかったよ、とか
フワーっと気持ちよくなったとか聞くけど、別に何も起こらず。。。

で、主治医が側管から麻酔薬を入れるよう指示している。

フェンタニル、プロポフォール、エスラックス、ドロレプタン、全部、全部入れて!

って、何度か話している。で、私には深呼吸20回して!って言う。
で、麻酔薬の注入を慌てたのか、側管がめちゃくちゃ痛い!!!
アンギオの時もオペナースが、ソセゴン1プッシュをぎゅっとやったので痛かった!!
その時の事を思い出し、このヘタクソ!!と思い、思わず、、、



「側管が痛い!痛い!痛い!痛い!いたーーーーーい!!!。。。。。フガッ。zzzzz」



痛いと5回ほど叫んだのは覚えている。
次にハッと気がつくとオペは終わっていたのである。