■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

電話

2007-09-16 20:54:55 | Weblog
寝ようと思って布団に入ったら電話が鳴った。

相手は10年来の付き合いのあるバンド関係の友人のギター弾き。

でも電話に出ると違う人。笑。

「誰だかわかる~?」

わかるわかる。いつものパターンだもん。

N君の電話を使って必ずかけてくる太鼓叩きのNやん。

この二人と私とでバンドを組んだのは98年ぐらいかな。

本命のベース君がちょっと心疾患を患ったために私がしばらく代わりに参加。

この二人、日曜の夜はほとんどといっていいほど、N君のお母さんの店で

ギター弾きながらジミヘン聞きながら呑んでいる。

ちょこちょこ私も参加していたけど、もう3年ぐらい会っていない気がする。

電話では時折、連絡を取っていたけど。

で、N君、今は柔道整復師の資格を取る為に学校に夜学で通っている。

以前から資格を取るとは言っていたのでその気があるのは知っていたが

いかんせんこの男、何事にも実行するのが遅い。大型二輪の免許も数年前から

取ると言っていたのだが未だに取っていない。苦笑。

で、実際に学校に行っている事を知ったのは私が看護学校に通いだしてから。

でも詳しい事は知らなかったからちょっと聞いてみたら既に2年生だった。

3年制の学校だから資格試験の時期は私と一緒ってことになる。

柔道整復師は国試。私とは格が違う。ちょっと悔しい。笑。

さらに、彼は成績が100人中5番目だと言う。そして級長やってるって。

いや~、驚き!! あの優柔不断の男が!! でも、優しいんだよね。

う~ん。負けてられないって思った~。

彼の友達が多発性硬化症を患ってしまったらしく病気について話をする。

凄い不思議。昔は音楽の話を音の話をしていたのに今は医学の話をしている。

「髄鞘が侵されてね・・・・伝達が部位によって・・・」

とか話しているんだけどお互いに内容を理解して普通に話している。

ホント、変な感じ。そして言われた。

「俺の白衣って想像つかないでしょ?でも毎日、着ているんだよね。

 ◯◯(私の事)の白衣も想像がつかないよ。笑」

来月、3人で呑む約束をした。

白衣持参で。爆。


海苔のつくだ煮

2007-09-13 21:25:03 | 病院のシゴト
39歳、脳梗塞後遺症。糖尿病も持っている。

以前、路上で倒れていたところを通りがかりの人が救急車要請をして入院。

そん時は脱水だったかな。路上生活者なのでそれなりの様子で私はヒゲを剃るのに

1時間以上かけたが半分も剃れなかった。苦笑。

脳にも障害が残ったのであまりコミュニケーションがうまく取れない。

夜間帯では便の付いたオムツを投げる、フルチンで放尿当たり前という

ちょっと、いや、かなりお手上げ君ですぐに別な病院に移された。

しかし、そこで入院日数が長引いた為にこちらに戻って来た。

す~っかり様子は変わっていた。色は真っ白に。そして激やせ。

4点杖を使っているが自力で歩くまでにADLは回復していた。

随分と大人しくなったと安心していたら事件は起こった。

フロアをウロウロして食べ物、飲み物を見つけると飲食してしまうのだ。

もちろん、それは患者個人のモノであったり他の患者の残した食事だろうとおかまいなし。

あげくの果てに他の患者の入れ歯を入れてあるコップの水まで飲んでしまう。

喉が渇くのには理由がある。糖尿病を持っているので喉が渇くのだ。

腹が減るにも理由がある。糖尿病を持っているのでカロリーを制限された食事のため

39歳には足りないのだ。

で、ある日、彼の向かいのベッドのおじいちゃんの海苔のつくだ煮のビンがなくなる

という事件が起きた。当然、彼が疑われたが証拠もなく、以降、そのおじいちゃんの

海苔のつくだ煮はその都度、ステーションの冷蔵庫から持って来てご飯に乗せたら

すぐさま仕舞うという事になった。

おじいちゃんの家族がそろそろなくなるだろうからと新しいつくだ煮を持って来た。

その晩の担当ナースは派遣だったために詳しい事情は知らなかったようで食後、

仕舞わなかった。やばいと思ったヘルパーが駆けつけたときには既に海苔のつくだ煮はない。

慌てて周囲を探すと例の彼の隣のベットのゴミ箱から海苔のつくだ煮の「空き瓶」が出て来た。

もちろん、隣のベットの患者は自分でベットから降りる事は出来ない。

犯人はあきらかにその39歳のオトコなのである。しかし、驚くべきは盗んだ事よりも

ペロっと海苔のつくだ煮を一瓶そのまま食べてしまったってこと・・・・。

・・・・・しょっぱいでしょ・・・・・。

もちろん彼は自分は知らないと言う。だが、その晩、飲み物を求めての徘徊は

ひどかったらしい。苦笑。

翌日、ベット移動になりました。ステーション前のお部屋に。

彼が部屋を出るたびに誰かしら見張っているみたいな感じ。

ちょっと切ないよね。39歳ったらそんな生活なはずないじゃん。

とりあえず他県の施設に受け入れ要請をしているらしいけど。

この先の長い、彼の人生を考えると・・・・・。

BBQ

2007-09-09 20:27:40 | Weblog
実家の父が失語症友の会、みたいなモノに参加していてそれのBBQが

あるというので勉強になるかなぁと思ってよくわからないけど参加してみました。

とりあえず、前日に実家に戻り連絡票みたいなモノを読んでみると

病院のリハ科のST(言語聴覚士)が主催みたいで、お休みの日にボランティアで

熱心な人達だねぇと感心。月一でいろいろとやっているみたいでBBQは初めてとの事。

だが、よ~く、チラシを読んでみると「自分が食べるもの(焼くもの)は自分で準備

すること」と書いてある。ええ?! 主催者が食べ物を用意するのではないの?

面倒くさい~。確かに確かに参加する人は後遺症を抱えた人達だから嚥下などの問題で

食べられるもの、食べられないものがあるのは理解できるけど・・・・・。

まぁ、気を取り直して、先月キャンプしてきたばかりだし、あんなモノやこんなモノを

焼こうかなぁなんて考えていたら父と話が合わない。う~ん。よくよく聞いたら

薪で鉄板焼きだと言う。ええ~!! そんなのBBQじゃないとテンション下がる。

炭の網焼きを期待していたのに。それでも気を取り直して、我が家はジンギスカンと

エビとイカゴロ焼きとキノコとお野菜と焼きそばを用意して行ったんだけど。

いざ、始まると微妙~。実に微妙~。だってみんなで焼いて楽しむBBQじゃないんだもん。

自分の分は自分で持ち込みだから順番で焼くし。STは火起こしが出来なくて、父と義弟が

火を起こしてお当番していたよ。シャツがぐっしょりになるほど汗をかいていたけど、

あれじゃ脱水でまた血管詰まるよ、と思った。笑。

母曰く「こんな面倒くさい事、あんたたち(私と妹夫婦)が一緒に行ってくれなきゃ

参加しなかったよ」確かに。母も後遺症を抱えているから両親だけで参加は厳しかったかも。

他の人達も中にはコンビニでおにぎりを買って来た人もいたし。考えてみればそうだよね、

様々な後遺症を抱えた人達に自分の分は自分で用意と言っても難しいよね。結局、嚥下に問題が

ある食べる事に少々問題がある人達は来ていなかったしね。まぁまぁ、BBQは初めてだって

ことで次回にむけて是非とも改善してほしいかな。やっぱりみんなで同じものを食べなきゃ

交流も深まらないしね。なんか失語の勉強ってよりイベントの勉強になってしまった。笑。


かみさま

2007-09-06 21:35:07 | Weblog
先日、北海道からの戻りのフェリーで一緒になった美唄出身のおばちゃんとの

長時間の会話の中で「かみさま」の話になった。おばちゃんの言う「かみさま」とは

簡単に言えば霊媒師みたいなモノ。みる事が出来る人の事を言う。

そのおばちゃんの叔母が道内で5本の指に入るほど当たる人で子供の頃から

そういう環境で育っているから私はそういう事を信じているのという。

まてよ、「かみさま」ってどっかで聞いた事がある。

あ、昔、青森にイタコを探しに行った事がある私。ちょっと降ろしてほしい人がいて。

紹介に紹介を訪ねたのだが結局、日程が合わなくて会えなかったんだけど。

そのときに鯵ヶ沢の友人宅に泊めてもらって翌日、友人とその姑と私とで土産物屋に

行ったときに地元のおばちゃんにイタコの事を聞いてくれたんだけど、それよりも

この辺では「かみさま」にみてもらうし、よくあたるって話を耳にした。

以来、なんとなく気になっていた「かみさま」と呼ばれる人々。

美唄出身の叔母は既に亡くなっているらしく、他の人を紹介してもらった。

で、よく耳にするのはそういうのは1件ウン万円するとかいうからどの人にしていいのか

判断がつかないと言ったら、叔母もそうだったけど本当にみる事が出来る人は

お金の事は一切、言わないよという。だから叔母にお金を払わない人もいたという。

紹介してくれた人ももちろんお金を取る人ではないという。

でも美唄出身のおばちゃんはみてもらったらお金を置いてくるというのでその

お礼の仕方はきちんと教わってきた。

やっぱり北国って冬が厳しいからそういう人がいるのかなぁって思う。

東北って私の中では神秘的なイメージを持つ場所だし。

で、思い出した。青森出身で今年、息子を頼ってきたらそのまま具合が悪くなって

入院した患者のことを。青森が好きな私はよくその患者と青森の話をした。

今でも時折、外来で点滴を打ちにくるので見かければこっちの夏はどうですか?って

話しかけていたんだけど。で、その患者に、会ったので聞いてみた。

「ねぇねぇ、青森出身だって言っていたけど、身の回りにかみさまって呼ばれる人いた?」

「あぁ、もぢろん、いだよぉ。」

やっぱり・・・・。そしてよく当たるらしく、遠方からいろんな人が訪ねてきて

場所が分からない人は連れて行ってあげたこともあるという。

今度、時間があるときに詳しく聞かせてねとお願いした。う~ん。来年の夏はかみさま探しに

決まりですかね。何をみてもらうのかって? そりゃ~、もちろん・・・・・男運?!笑。

余談だけど、美唄出身のおばちゃんの子供ながらに忘れられない話ってのが

叔母の元にきたとある男性がいて何度結婚しても続かないという。1度や2度の結婚じゃ

ないらしい。で、その男性をみてみると叔母は犬が見えると言う。よくよくその男性に

聞いてみると中学生ぐらいのときに犬が交尾しているのをみておもしろ半分に

水を掛けたという。でも、その犬が離れなかったので叩き殺したのだという・・・・。

そう、その男性の結婚がうまくいかないのは犬の祟りなのである。

叔母は言っていたらしい、世の中、猫や蛇の祟りが怖いというが犬の祟りも強いものだと。

恐っ。でも、どんな生き物であれおもしろ半分の殺生はいかんでしょ・・・・。

ヘルメット

2007-09-03 20:48:07 | 病院のシゴト
24年間ヘルメットを外した事がない人が急性胃腸炎で入院して来た。

最初に見たときはビックリした。ベットの上でヘルメットを被ったままの人が

うげぇ~、おえぇ~ってずっと叫んでいるし。苦笑。

「ねぇ、ヘルメットって洗えるの?」と私に他のスタッフが聞いてくるが・・・

私が普段使用しているのはバイク用ですから!! 工事現場用のではありません!!

そう、その患者が被っている24年間外した事のないヘルメットとは工事現場用のやつ。苦笑。

なぜ、24年間ヘルメットを24時間、被りっ放しなのか・・・・・。

24年前交通事故外傷で頭蓋骨を一部欠損。もちろん脳にもダメージがあり障害者である。

その為、ヘルメットを24時間、被っていないと不安なのである。

こちらの言っている事は簡単なことなら理解できているみたい。発語は簡単な挨拶や

喜怒哀楽を表現するぐらいかな。

でも、そのヘルメット、ものすご~く異臭がします・・・・。苦笑。

買い替えればいいと思うでしょ。でも、それすらも難しい様々な生活水準の人が

世の中には沢山います。うちの病院はそんな患者ばかりなんだけどね。

以前、妹に「患者のヒゲを剃るときのカミソリってさぁ、あんたの病院じゃ

1枚葉使ってる?2枚葉使ってる?」と聞いたら「???患者の電気剃刀使ってるけど」

「いや、だから持ってない人はどうするの?」「???家族に持って来て下さいって言うけど」

「いや、だから、生保とかさぁ、路上生活者とかさぁ、身寄りのいない人とかさぁ、

家族が来ない人とかいるじゃん。」「!!!そんな患者、うちにはいないよ。」

とまぁ、地域密着型病院と大学病院とでは様々な格差があるんだな、事実、世の中には。

と、いう訳で、ヘルメットを洗う事になったんですよ。もちろん、私が。苦笑。

まぁ、そのぐらいの仕事、屁でもないんだけどね。

でも、すごかった。24年分の人間の垢がついたヘルメットは1度や2度、洗ったぐらいじゃ

綺麗にならない!! いろんな洗剤を使って洗ったり消毒したり。

デリカシーのないスタッフが本人の前で臭い臭いと騒いだらしく、しばらく落ち込んでいた

様子のその患者も他のスタッフが私が洗ったことを説明したようで、にまっと笑って

ありがとうと言われれば、このぐらいの仕事、お易い御用ですと思っちゃうね。

救急車

2007-09-01 21:00:20 | 看護学校のコト
登校すると隣のクラスの人とすれ違った。

関わるとと~っても面倒なおばちゃん一派の二人。

一人は腕を押さえていてもう一人が、まだその辺にいるんじゃないの?と騒いでいる。

どうやら自転車で通学中に某配達業者のトラックと接触したらしい。

別に血が出ているとか腕が腫れているとか痛みで苦しそうとかいう気配は全くない。

急いで追っかけて行ったってなほど。隣のクラスなのでその後、どうしたのか

わからず帰り際、ホームで隣のクラスの人にあったので、その後、どうなったのか

聞いて驚いた。なんと、まぁ、学校に救急車を呼んだというのだ。そう、歩けるのに。

もう、同じ医療人として恥ずかしかったね。今のご時世、タクシー代わりに救急車を

呼ぶ人がいて、本当に救急な人が乗れないってことを何だと思っているのだ。

いったい、学校で何を学んでいるのだ。

それに事故ならまず、警察でしょ。そこで、救急病院を手配してもらえば別に

救急車で行かなくても自分の足で行っていいんだから。

そのおばちゃん同級生はその後、タクシーで毎日、通学している。仕事も休んでいる。

あり得ない。ちょっとだけ左腕に包帯を巻いているだけでどこも何ともないんだよ。

友達が突っ込んで聞いたら、腕が痛くてカバンが持ていないとか言って、相手から

搾り取れるだけ搾り取るとか言っているらしい。ばかじゃん?

まぁ、人にした事は良い事も悪い事もいずれ自分に帰ってきますから。