■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

インフルエンザ到来

2006-01-31 23:53:17 | 病院のシゴト
本日は早番での出勤。

早番の仕事は朝食の準備、食事介助。一通り病棟をラウンドしてみると

咳き込んでいる人がいた。うつったら困るなぁと思い、ステーションにマスクを取りに。

ナースに新患の情報を求めるとインフルエンザで二人入院しているとのこと。

この二人は同じ部屋に入れてドアを閉めて隔離。

他にも入院中にインフルエンザが(+)になった人がいるので朝のケア終了後隔離。

そういえば先日の夜勤でも夜間外来が絶えなくて、とナースが言っていたが、大半が

インフルエンザ。今年はA型だそうな。医療従事者である私達は予防接種を500円で

受けている。しかし、アレルギーを持っていたり副作用が以前出たなどの理由で

予防接種を受けていない人もいる。そのうちの一人は数日前から風邪(本人談)で

休んでいる。おかげで人手不足でどえらい大変な毎日。ただでさえ、腰椎圧迫骨折で

長期休暇にならざるを得ない人が一人いるもんで、通常、4人で行う仕事を2人で

行うハメに。しかも、1人は早番のため日勤業務終了より1時間早く上がる。

今日の早番は私だが、時間通りに上がれるはずもない。帰っていいですとは

言われるけど、ここで帰れないでしょってな仕事具合。

残業手当はビタ一文も付かないこの職場で30分も残業してしまった。

いつか、退職するときが来たら解雇扱いにしてもらおうと心に決めている。

却下されたときにはタイムカードと給料明細を持って労働局に駆け込んでやるぅと

常々考えているのであった。

ツキ始めた?!

2006-01-30 23:15:15 | 病院のシゴト
ここ2回の夜勤でステルベンに当たった。

ステルベンに当たる事を「ツク」と表現する。

私は全くツカナイタイプであったはず。9月から夜勤を始めて月に5~6回の夜勤が

あるが、1回しか当たった事がなかったのに。夜勤毎に当たるという強者と一緒の

夜勤ですら私の方が強く乗り切ったのに。夜中の3時にもうヤバイでしょって事で

二名の家族を呼び出した時ですら、持ち直しちゃったよと乗り切ったのに。

今月は既に15名もステっているのに当たらないという強運なのに。

ここ連続でツイている。

先日の夜勤では要注意者も重体者もいなくて穏やかな夜勤のはずだったのに

0時のオムツ交換で96才のおばぁの様子が変。心臓の様子をうかがうモニターを

付けてみる。午前3時。休憩しましょうとお夜食を食べていたらモニターの

数値がみるみるうちに下がってきた。通常が70~80代なのでもう少し様子を

みて50を切ったら家族に電話しようかぁと話しているそばから50を切り出した。

そこから早かった。30分もしないうちに0になった。ドラマでよく見る真っ平なライン。

NOCPR、延命処置無しの人なのでモニターが下がっていく間、特に何もしない。

カーテンの向こうのベットで独り寂しく人生の幕を降ろす。

幕が降りた後も家族が到着するまで何もしない。酸素マスクもモニターも外さない。

証拠じゃないけど、家族が到着してからドクターを呼んで診断してもらうらしい。

なんかそれってちょっと寂しいなって思った。

完全寝たきりで食事も取れないおばぁだったけど話し掛ければ返事はするし

つぶらな目がたまに開くと可愛いくて結構人気者だった。

私なりにココロを込めて最期のケアをしたつもりなんだけど。

ココロ安らかに眠れる事をお祈りします。

ダーツのごとく

2006-01-29 23:46:34 | 病院のシゴト
注射を打つナースがいる。

私は彼女の事が結構、好きで一緒に夜勤に入ると楽しい。

今年、28歳になる彼女だが生娘じゃないかと私は踏んでいる。

キャラ的にはミツウラタイプ。みんなにイジられている。

更衣室のロッカーからは何故かいつもベルトがはみ出している。

誰に対してもタメ口で話す。でも憎めないタイプ。

そんな彼女と夜勤に入るといつもちょっとしたイタズラを仕掛ける。

とあるおばぁに彼女の名前を覚えさせる。

このおばぁは体中が拘縮しており、何をするにも痛がる。

夜中のオムツ交換で病棟に響き渡る。

「○○子、痛いよ~。○○子、痛いからもうやめてぇ~。」



先日の夜勤で夜中にお腹が痛くて眠れないと訴える患者がいた。

その場合には痛み止めを打つという指示が出ているので注射を打つ事になった。

たまたまその場に居合わせたんだけど、彼女の注射の仕方があまりにも豪快だったので

驚いた。まるでダーツのようにブッ刺すという感じ。その驚きを彼女に伝えると

「注射なんてゆっくり刺す方が痛いんだよ」と言う。

いや、そりゃ知っているけど、でもって感じだった。

そんな彼女、元・産婦人科のナースだったっていうから、あまりにものミスマッチに驚き。

夜勤の休憩中に体の地図帳という図鑑を元に、どう見てもオジーオズボーンにしか見えない

子宮の疑問質問に答えてもらったりした。おっ、ホントに産婦人科デなんだと感心した。

そして密かにナースあおいを愛読しているらしい。

私は彼女から「あおいは医者の指示無しで挿管したから前の病院を追い出された」という

ネタバレを聞いてしまったのでドラマを見る気が失せてしまった。(苦笑)

嫁VS姑

2006-01-20 00:08:57 | 病院のシゴト
老女が多数入院しているこの病院では患者の家族の様々な人間関係ドラマが

ちらほらと見えかくれする事がある。

特に目にするのが、「嫁いびりをしたが故に不自由な身体では家に帰って嫁に

面倒を見てもらうことが出来ない姑」という人達。

ある人は退院が決まったとたんに体調が悪くなり常に気持ち悪いを連発していた。

日々のリハビリも行ったと思ったらものの10分と経たないうちに戻ってくる。

どうしたのかと聞けば気持ち悪いという。食事も毎食ほとんど食べない。

そして、「退院が決まったけどこんな身体では家に帰れない。困った。

なんとかして欲しい。」と訴えてくる毎日。結局、退院は見送りになった。

そしたら見る見る元気になり、毎日、楽しそうにリハビリに行っている。

あれから、約半年が過ぎたがいまだに入院している。

またある人は、嗜好品の買い物を言い付けてくるのだが、それは出来ないと言っても

こっそり買ってきてくれればいいからと懇願してくる。家族の人に頼んで欲しいと

言うしかないのだが、やはりこの人も嫁に頭を下げる事は出来ないらしい。

かなりの長期入院なのだが、家には帰りたくない様子。公害ぜんそくなので入院費用の

心配もないらしい。かと言ってもずっとここにいるわけいはいかないし、退院の日が

決定した。そしたら、ぜんそくの発作を起こし、そのまま心不全も起こし帰らぬ人となった。

この人の最後の言葉は、「おや、誰か隣で死んだのかい?」だった。

そして、今、気になる人は「嫁は一度も来やしない」とぼやいている老女。

仲が良くなかったの?と思いきって聞いてみたら「そんな事はない。着物だって

背負う程、やったんだ」と言う。う~ん。そういう問題ではないと思うが・・・

息子二人なので嫁が二人いるはずだが、まだ見舞いに来た息子しか見た事がない。

まぁ、嫁が見舞いに来ないというのはよくあることなのだが、実際に目にすると

何だか切なくなる。自業自得なのかもしれないが、一度も足を運ばない嫁も嫁だと思う。

相手は元気で意地悪だった時の姑とは違うのだから。病に苦しみ弱っているのに。

やっぱり嫁VS姑というのは永遠のテーマなのだろうか・・・

テレビCM

2006-01-15 01:38:54 | Weblog
多分、全国放映であろうと思われる某大手○○会社のCM

タレントが街中を歩くんだけど、そこに以前入院していた患者がチラリと映っている。

DMコントロールで入院していたはず。入院時に私は対応したような気がするんだけど・・・

DMコントロールだから好き勝手に出歩けるわけで、入院中も仕事があるからと

ちょこちょこと外出していたような気がする。

この人、食べ物屋なのに爪白癬なんだよね・・・もちろん手の話です。

爪白癬・・・爪の中に繁殖する水虫ですな。

仕事中は長靴を履くからという事で足は激しい水虫だったけど。

この仕事を始める前にこの店で食べ物を買った事がある。

買った時から傷んでいた。すっぱい匂いがしたんだよね。

世の中には恐ろしい食べ物屋があるもんだ。

この人、入院中に一人のナースに満足げに「○○さ~ん、私の作った美味しい

○○だよ。」と持ってきたらしい。それをどうしたかは定かではないが

もちろん私はその店では二度と買っていない。

アキバ系

2006-01-14 02:04:14 | 病院のシゴト
60代なんだけど、リュック背負ったら超アキバ系だよねって患者がいる。

ポッチャリと太っていて眼鏡を掛けている。声も甲高く舌ったらずな話し方を

して、グフフって笑う。

DMで左足膝から下、アンプタしている。夜中のラウンドでベッド下に転がっている

義足にドッキリする。右足も既に指先から腐りはじめているのでアンプタしか

方法はない。そしてそんな足なのに本人は痛くないっていうから不思議。

まぁ、かなりキモイ人なんだけど、なんとなく憎めない人なのである。

そしてこの人の院内の生活はテレビを見ているかウロウロと歩き回るか。

何ゆえに歩き回るかというと「嫁さん探し」。第二の人生を謳歌したいらしい。

以前、朝から女性部屋の前でジィ~っとネームプレートを見つめているので

どうしたの?と聞いたら、ここは女の人の部屋なんだね。誰かお嫁さんに

なってもいいよって人がいたら教えて。グフフ。って笑っている。

と言っても、寝たきりの老女が大半を占める病院で冗談だろうと思っていたら

結構、本気らしくナースにもあなたは旦那さんがいるの?と聞いて歩いているらしい。

私は聞かれた事がないぞ!と思いながら夜中のラウンド時にテレビを見ているのを

発見したので、眠れないの?と聞いたら、大丈夫だよ。来てくれてありがとう。グフフ。

と笑っている。そして朝、お茶を配りに行ったら無言で私の二の腕をプニプニと

握り出した。おっと、セクハラかい?!と聞いたら、もういいよぉ。と拗ねていた。

腐りゆく身体を抱え、生活保護での日々。誰も嫁さんにはなりたかないよねぇ(苦笑)

厄よけピアス

2006-01-02 01:06:35 | Weblog
今年、本厄の私は厄よけの意味を込めてピアスを開けた。

太古からピアスというものは存在していて、その意味は耳の穴から

悪魔が入らないようにとの事らしい。

そういえば、エンアゼルケアでも身体の「穴」に綿を詰めるけど

異物が出てこないようにというのが現代の意味だけど昔は穴から

悪い霊などが入り込んで動き出さないようにという意味もあったという事を学んだ。

奇数が縁起が良いというのは、仏教の数字は奇数が縁起が良いという話が

どこからか折り混ざってしまったようだ。私はそれまで片耳にひとつずつ

両方で二つ、開いていたので左にひとつ増やして合計で三つになるようにした。

ナースにサーフロで開けてもらった。サーフロとは点滴などに使う針で

針の周りにプラスチック?の管が付いていて、実際に点滴をするときに刺して

針だけ抜けば血管に管が残るのでそこから薬を流し込むという仕組み。

最初は22Gで開けたけど、いざピアスを付けたら出口がわからずじまい。

もう一度、針を刺したけどやはりピアスが貫通しない。

仕方がないので18Gに変更してもらった。輸血にも使う太い針。

ピアスより太い。これを刺して管を耳たぶに残しそこにピアスを刺して

管を抜きつつピアスを誘導するという方法にした。

無事に成功はしたけど、3回も耳たぶに針をぶっ刺したので痛いし赤く腫れている。

一応、手術が終わったあとに飲むような抗生剤をもらって飲んだ。

果たして、これで厄よけになり運勢が本当に変わるのだろうか。

結果は一年後という事で。

年越し

2006-01-01 00:46:45 | 病院のシゴト
年越しは夜勤でした。

前職では年越しはカウントダウンのイベントを行っていたので

私にとって年越しのオールナイト仕事ってのは大した事ないです。

元日に早番で出勤するほうが絶対に嫌です。

しかしながら、仕事は結構忙しかったです。まぁ、月末って事もあって

通常の夜勤より仕事量が多いのは確かなのですが、入院もあるんですよ。

なにもこんなに日に入院しなくてもと思うのですが。体調不良に盆暮れ正月は

関係ないですね。

そんななかでも、やっぱり大晦日っていうことで気になるテレビ番組もある。

この日ばかりは特別、いや暗黙の了解ってことでステーションにテレビを持ち込む。

持ち寄ったお夜食は蕎麦に焼き鳥、スナック菓子。まるで宴会状態。

カウントダウンでは近所で花火が上がるという事で病室の窓全開で見学。

みんな必要最低限の仕事だけであとは、テレビ見て食べてってな感じで。

重症を結構抱えていたのでこんな夜勤でいいのか?と思ったけど、私はつかない人なので

みんな信じられない生命力で日勤帯まで持ちこたえていた。

朝のオムツ交換の時に「明けましておめでとうございます。」って言いながら

回ったけど、あえて「よろしくお願いします」は言わなかった。

いつまでも病院でよろしくされるのはあまり縁起が良い事ではないだろうなぁと思ったので。

そして職員の朝食にビミョ~なおせちとお雑煮が出た。

帰り道は、街がシンと静まり返っていた。結構、この雰囲気が好きなんだよね。

一眠りしてから、このままひとりぽっちの元旦は寂しかったので同僚の家におせちを

食べに行ってきた。そんな感じでついに本厄の幕が明けた。