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■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

明日帰る

2007-11-25 13:49:22 | 病院のシゴト
今日は夜勤です。昨日は夜勤明けだったのに今日は夜勤入りです。

そう、連直です。俗にいう入り明け入り明けです。

とってもダルいんだよね、これ。

今月はテストがあったので土日の夜勤を休んで勉強をしていたので

この三連休に強引に夜勤を突っ込んで少しでもお給料を稼がないと。

もちろん、明日は明けて学校に行きます。

明けで学校に行くのは初めてなのでちょっとドキドキ。

もつかしら、カラダ?笑。

で、一昨日の夜勤でステーションの前に膵臓がんの患者さんがいたんだけど

独居で倒れているのを救急搬送されて、なんだかどんどん黄色くなってくるから

エコーしたら膵臓がんだったと。まぁ、膵頭部なので閉塞性黄疸ですな。

PTCDやって余命3ヶ月、何もしなければ1ヶ月ってな感じで。

意識も覚醒しているし、結構、可愛いおじぃちゃんでね。

先日、一度、心停止したみたいで本当にもうだめだってなったのに蘇生したらしい。

で、そのおじいちゃんがいつもは静かなのにこの夜勤では声出しをしていて。

何度となく訪室すると足が痛いって言う。その都度、足の向きを変えてみたりするんだけど

この日に限って痛みが治まらないらしい。この晩の担当ナースも今日の当直医は

むかつくから話したくないと言ってドクターコールをしようとしない。

まったくどんな倫理観だよと思うが、自分がナースでない限り何もできないし。

何度目かの訪室のときに、「帰る、明日、帰るから」って言い始めた。

その時、ふと、この患者さん、明日、死ぬんだなって思った。

だから私は「いいよ、わかった。明日帰れるようにするから今晩は泊っていってね」と

声をかけた。黄疸で真っ黄色になった目でぱちくりと瞬きをしながら笑って頷いていた。

その後も痛みは続き苦しんでいたが明け方には入眠したようだった。

私は明けて家に帰り一寝入りしたあと、主任と言語聴覚士と呑みに行った。

この三人、同い年なので職種を超えて交流するのが好きな私が音頭をとってみた。

で、そのときに主任からあの患者さんが午前中に亡くなったことを聞いた。

やっぱりって思った。一瞬だったけど、この患者さんとは気持ちが通じ合った

気がした。そして自分でもいい声かけが出来たんじゃないかと思った。

海苔のつくだ煮

2007-09-13 21:25:03 | 病院のシゴト
39歳、脳梗塞後遺症。糖尿病も持っている。

以前、路上で倒れていたところを通りがかりの人が救急車要請をして入院。

そん時は脱水だったかな。路上生活者なのでそれなりの様子で私はヒゲを剃るのに

1時間以上かけたが半分も剃れなかった。苦笑。

脳にも障害が残ったのであまりコミュニケーションがうまく取れない。

夜間帯では便の付いたオムツを投げる、フルチンで放尿当たり前という

ちょっと、いや、かなりお手上げ君ですぐに別な病院に移された。

しかし、そこで入院日数が長引いた為にこちらに戻って来た。

す~っかり様子は変わっていた。色は真っ白に。そして激やせ。

4点杖を使っているが自力で歩くまでにADLは回復していた。

随分と大人しくなったと安心していたら事件は起こった。

フロアをウロウロして食べ物、飲み物を見つけると飲食してしまうのだ。

もちろん、それは患者個人のモノであったり他の患者の残した食事だろうとおかまいなし。

あげくの果てに他の患者の入れ歯を入れてあるコップの水まで飲んでしまう。

喉が渇くのには理由がある。糖尿病を持っているので喉が渇くのだ。

腹が減るにも理由がある。糖尿病を持っているのでカロリーを制限された食事のため

39歳には足りないのだ。

で、ある日、彼の向かいのベッドのおじいちゃんの海苔のつくだ煮のビンがなくなる

という事件が起きた。当然、彼が疑われたが証拠もなく、以降、そのおじいちゃんの

海苔のつくだ煮はその都度、ステーションの冷蔵庫から持って来てご飯に乗せたら

すぐさま仕舞うという事になった。

おじいちゃんの家族がそろそろなくなるだろうからと新しいつくだ煮を持って来た。

その晩の担当ナースは派遣だったために詳しい事情は知らなかったようで食後、

仕舞わなかった。やばいと思ったヘルパーが駆けつけたときには既に海苔のつくだ煮はない。

慌てて周囲を探すと例の彼の隣のベットのゴミ箱から海苔のつくだ煮の「空き瓶」が出て来た。

もちろん、隣のベットの患者は自分でベットから降りる事は出来ない。

犯人はあきらかにその39歳のオトコなのである。しかし、驚くべきは盗んだ事よりも

ペロっと海苔のつくだ煮を一瓶そのまま食べてしまったってこと・・・・。

・・・・・しょっぱいでしょ・・・・・。

もちろん彼は自分は知らないと言う。だが、その晩、飲み物を求めての徘徊は

ひどかったらしい。苦笑。

翌日、ベット移動になりました。ステーション前のお部屋に。

彼が部屋を出るたびに誰かしら見張っているみたいな感じ。

ちょっと切ないよね。39歳ったらそんな生活なはずないじゃん。

とりあえず他県の施設に受け入れ要請をしているらしいけど。

この先の長い、彼の人生を考えると・・・・・。

ヘルメット

2007-09-03 20:48:07 | 病院のシゴト
24年間ヘルメットを外した事がない人が急性胃腸炎で入院して来た。

最初に見たときはビックリした。ベットの上でヘルメットを被ったままの人が

うげぇ~、おえぇ~ってずっと叫んでいるし。苦笑。

「ねぇ、ヘルメットって洗えるの?」と私に他のスタッフが聞いてくるが・・・

私が普段使用しているのはバイク用ですから!! 工事現場用のではありません!!

そう、その患者が被っている24年間外した事のないヘルメットとは工事現場用のやつ。苦笑。

なぜ、24年間ヘルメットを24時間、被りっ放しなのか・・・・・。

24年前交通事故外傷で頭蓋骨を一部欠損。もちろん脳にもダメージがあり障害者である。

その為、ヘルメットを24時間、被っていないと不安なのである。

こちらの言っている事は簡単なことなら理解できているみたい。発語は簡単な挨拶や

喜怒哀楽を表現するぐらいかな。

でも、そのヘルメット、ものすご~く異臭がします・・・・。苦笑。

買い替えればいいと思うでしょ。でも、それすらも難しい様々な生活水準の人が

世の中には沢山います。うちの病院はそんな患者ばかりなんだけどね。

以前、妹に「患者のヒゲを剃るときのカミソリってさぁ、あんたの病院じゃ

1枚葉使ってる?2枚葉使ってる?」と聞いたら「???患者の電気剃刀使ってるけど」

「いや、だから持ってない人はどうするの?」「???家族に持って来て下さいって言うけど」

「いや、だから、生保とかさぁ、路上生活者とかさぁ、身寄りのいない人とかさぁ、

家族が来ない人とかいるじゃん。」「!!!そんな患者、うちにはいないよ。」

とまぁ、地域密着型病院と大学病院とでは様々な格差があるんだな、事実、世の中には。

と、いう訳で、ヘルメットを洗う事になったんですよ。もちろん、私が。苦笑。

まぁ、そのぐらいの仕事、屁でもないんだけどね。

でも、すごかった。24年分の人間の垢がついたヘルメットは1度や2度、洗ったぐらいじゃ

綺麗にならない!! いろんな洗剤を使って洗ったり消毒したり。

デリカシーのないスタッフが本人の前で臭い臭いと騒いだらしく、しばらく落ち込んでいた

様子のその患者も他のスタッフが私が洗ったことを説明したようで、にまっと笑って

ありがとうと言われれば、このぐらいの仕事、お易い御用ですと思っちゃうね。

処置

2007-04-26 09:43:47 | 病院のシゴト
私が学校に行き出してから、どうも周りの方が私より張り切っている感じがする。

今の病棟に、プリセプターを一応配置してみたらしい。ちゃんとしたおふれが

出たわけじゃないんだけど、どうもプリセプターになったらしいという話を聞く。

で、その人に「●●さん(私の事)は、いつから看護婦側の仕事が出来るの?」と

聞かれた。え?免許は2年後ですけど・・・・・。無免許で何かやらせるおつもりですか?

どうも、その人の考えだと来年の実習に行った時には他の学生よりは秀でて出来るように

私を育てたいらしい。苦笑。まぁ、ありがたい話ですけど・・・・。

総師長もバイタルサインを学んだら患者のバイタルを計ってもらうとは言っていたけど。

ホントにまだ実践で使える事は教わっていませんから・・・・・。

そんでもって先日も胸腔穿刺の介助に付くように指示された。簡単に言えば肺に溜まった

水を針を刺して抜く処置の事。あとで聞いたら院長先生が、この病棟に学生がいたよね?

処置に付かせて。みたいな話だったらしい。で、処置中に院長から「なんで時々、胸水が

引けなくて空気がシリンジに入るかわかる?」って聞かれたので、もちろん分かるわけもなく。

当てずっぽうは恥ずかしいので正直に「わかりません」と答えてみた。

ってか穿刺の話なんて教科書のいちばん最後ですから、ホント、まだ教わっていませんから。

私が答えられなかったので隣にいたNsにお鉢が回った。療養出のNsだから答えられるか

私がドキドキしちゃったけど大丈夫だった。笑

話を聞けば肺の事は先日、勉強したばかりなので何をしてどうなっているのかは

わかるんだけどね。でもまだ疾病についてはやっていないので何で胸水が溜まるのかは

わからないんだけど・・・・。先日もガス血採取の介助に付いたなぁ~。

しかし、必要以上のみなさんの期待がちょっと重く感じる今日この頃でした。苦笑。

女のバトル

2007-04-08 19:55:32 | 病院のシゴト
今月からスタッフも入れ替わったり新しい人が入ったりで我が病棟も随分と

雰囲気が変わりました。でもまだ今月は日勤で働いていないのでよく知らない人ばかり。

今朝は夜勤明けなんだけど、ナースステーションでナース2人がバトルってた。苦笑。

すげぇ~、生で見ちゃったよ。これが女職場ってやつか?! 今までうちの病院は

人間関係は良い方でよく聞く女職場の陰湿さってのはなかったんだけど、最近は

結構、強烈なキャラの人も増えてきて、ひやひやする場面もあったんだけど・・・・

バトルってたのは2人とも今月から我が病棟へって人で。どっちも正看なんだけど。

Gさんは3階でいらないからってうちに回されて、なぜか肩書き付いちゃって。

結婚して子供もいるんだけど、旦那との会話はすべてチャット。旦那ともその手で

知り合ったらしい。家庭では会話がないために子供の発語が平均より遅れてます・・・・。

人とのコミュニケーションの取り方を知らない人で会話に入ってきたら最後、他の人に

話す隙を与えません。日勤業務しかいまのところやらない人です。

Iさんのパーソナリティは全く知らない・・・・。日勤でも私は1回ぐらいしか一緒したことがなく

今回、初めて夜勤を一緒に組みました。はっきり言う人だし、恐いな~と思う時もある。

でも、よ~く観察すると患者の事をすごく考えている人。うちの病院のやりかたに凄く不満を

もっているんだけど、何が正しいとか悪いとかじゃなく、この病院しか知らない私には貴重な

情報源の持ち主。

で、何があったかというと・・・・朝の食事介助中にGさんが「●●さ~ん(患者)

大丈夫ですか~?」と院内中に響き渡る声でバタバタバタ~と走ってきた。

隣の部屋で介助をしていた私ですら、何?何?何事?!って驚いたんだけど、

その後、Gさんが「この部屋の夜勤の部屋持ちさんは誰ですか? Iさん?! 

今、患者さんのモニターの波形が乱れていました!ちゃんと患者さんをみてください!!」

って怒鳴ったんだよね。モニターちうのはよくテレビドラマで最後にゼロでピーって

鳴っちゃうアレです。容態を注意しておきたい患者には付けておくのよ。

ちょっとした変化にも気が付けるようにね。で、このGさんのさも私たちが患者を

みていないかのような言い方にナースじゃない私もカッチーンときて。

Iさんの性格だと怒ってんだろうな~と思ったら案の定、激怒。

私のところに来て意見を求められたので「私たちがさも患者を見ていないというような

言い方には私もかちんときました。それにもし患者が急変していたとしても、

ああも大声で患者の名前を叫びながら走ってくるのはタブーです。」と

正直に言ったんだよね。で、気が付いたらIさんとGさんはバトルってたと。苦笑。

これがまた話の論点が全くかみ合っていないので話は平行線なんだよね。

私たちが怒っているのはGさんの言い方。

夜勤帯中にも何度もモニターの波形は乱れてその都度、誰かしら様子は見に行っているし

昨晩はその患者についてもいろいろ話し合ったりしていたし。波形の乱れは体を動かすから

なんだよね。朝も波形が乱れた理由は「歯磨き」していただけ。そんな夜勤の様子も知らないで

いきなり怒鳴りつけるってどうよ?! Gさんは夜勤をやっていないから夜勤者の動きを

知らない。そんな人にあんな言い方されれば誰だってカチンとくる。

夜勤をやっている人だったらあの場面では怒鳴るのではなく夜勤者は食事介助中なんだから

代わりに見に行くという考え方が普通じゃん。夜勤は手薄だって事は誰しもが分かっている

ことなんだし。そういう時こそ、お互いの仕事をフォローすべきなんじゃないかなぁ。

まぁ、Gさんの言い分は、モニターの波形が乱れていたら駆け付けるのは当たり前とか

急変していたらどうするんだとか、まったくもって自分の何にIさんが

怒ったのか気が付いていない。最終的にはGさんがしぶしぶ謝って終わったけど。

帰宅して主任とメールしていたら「言うの忘れていたけど、Iさんが、あんたの指導者だからね」と。

え?え? ちょっとドキドキ。苦笑。

徘徊

2007-03-22 03:41:29 | 病院のシゴト
最近、うちの病棟は昼夜逆転が多く、夜の不穏が多くてちと目が離せない。

ベットから転落しているとかあるし・・・・。苦笑。

いちばん目が離せない、じぃちゃんがいて、今宵の夜勤でも不穏度MAX。

両腕を抑制し、さらに胴抑まで行う。

が、うまく抑制を外し、起き上がっているのを見つけ、これでは目が離せないと

ベットごとナースステーションの前の廊下に持ってきた。

ま、早い話が目の届かない病室ではなくステーションから顔を出せば見る事ができる

廊下で寝かせているって感じ。昼間はこんなコトできないけどね。虐待・・・・か?苦笑。

一応、歩く事はできない。立ち上がる事はなんとかできる程度の足腰の人。

なぜかここに連れてきたらぐっすり寝はじめた。ほっと一安心と思い、

ステーションでおしゃべりしながら仕事する事、夜中の1時。

どこからかズズッ、ズズッっと音がする。音響の仕事をしていた私は話をしながらでも

小さな異音によく気が付く。何の音かと思いステーションから顔を出した。

「ひぇっ・・・・・」本気で恐怖を感じると人間、声が出ない。

真っ暗な廊下を歩けないはずのそのじぃさんが、貞子よろしくこちらに向かって

這いずっている・・・・・。一息のんで他のナースを呼ぶと「うわっ? いや~」と

叫んでいた。苦笑。それほど、真夜中の病院では驚く出来事だった。

だって、どうやってベットから降りたのよ?四方柵で囲まれているんだから。

しかも、病衣の上から自分の寝間着を上下着て、ボタンを止めて靴まで履いていた。

そんな事まで実は自分で出来るんだと違う意味で関心。

その後、ベットに寝かせても寝ないだろうと車いすに座らせステーションに連れてきて

愛のこもった罵声を浴びせる。苦笑。眠剤を飲ませたいが、いつも薬は苦いと言って

吐き出す。会話の中から、甘いものが大好きだと言う事がわかりそれならとアイスに

薬を混ぜて食べさせてみたら、食べた!! これで寝てくれるよ~。

1時間ほど経って、もう休みませんか?と声をかけたら素直にそうしますと言う。

試しにベットに寝かせたらいびきをかいて寝はじめた。

このおじぃちゃん、オムツ外しもあるので気をつけていたんだけど

こんだけ寝入っていれば大丈夫かなと思っていたら朝にはフルチンになっていた。苦笑。

でも、徘徊に比べたらかわいいもんか。ホント、階段から転げ落ちるとかじゃ

なくてよかった、よかった。

残留決定

2007-03-13 19:25:40 | 病院のシゴト
最近職場にお弁当を持参しています。来月から食堂で昼食を食べてから学校に行くと

間に合わないので弁当を作って学校に着いてから食べるので今から慣らしています。

昨日、管理職会議というものがあり来月からの配置換えを決めたようですが結局、

私は今の病棟に残留になりました。てっきり前の病棟に帰るもんだとばかり思って

いたので腰が抜けた。と同時に憂鬱になる。

先月、今月で新人を二名ほど抱えまして、新人と言っても私より年上でして。

これがまた超ムカツクんですよ。態度が。私、指導者なんですけど、とてもじゃないけど

人にものを教わるという態度じゃない。初日からため口。私はあり得ないほど低姿勢で

教えているんですけど。どちらにも注意しました。友達言葉は止めましょうと。

でもやめる気なし。まじ、切れそう。なんで、ああもおばちゃんって図々しくて

口ばっかり達者で仕事もできないくせに偉そうなのだ?! 挨拶もろくにできない。

そんな人が子育てしてるって恐ろしい。子供より先に自分を教育してくれ。

そして来週からまた私よりおばちゃんの新人が入るといういうことで今日、紹介されました。

もう3人も抱えるのは無理。残留決定と同時に総長に直談判しに行きました。

残留の理由としては、体力的に楽な病棟の方で仕事と勉学を両立して欲しいという事と

主任の力になって欲しいという事。うーん。このまま今の病棟に残るなら切れそうですって

話をしたら、一人は配置換えするのでなんとかがんばってと。うーん。うーん。

とりあえず残る事にして、来月から環境が変わって行き詰まったら相談しますって事に。

今日は造影の検査出しに主任と行ったけど、中に入って患者のおなかの音を実際にステート

当てて聞いて、撮影写真見てって事をして「これからこういう機会を増やすからね」と言われた。

合格発表以降、ナースにもよるけど質問すると、例えばどこが骨折しているのか?と聞けば

レントゲン写真を見せて説明してくれたりするし、好意的っちゃぁ好意的なんだけど。

急性期病棟の方が間違いなく勉強にはなるんだけどね・・・・。まぁ、まだ何も始まって

いないのでまた始まったら考えるかね。

崩壊

2007-03-09 13:40:30 | 病院のシゴト
約一週間ぶりに出勤したらいろんなコトが崩壊していて驚いた。

まず私が働く病棟では患者がその後、6人もインフルエンザになっていた。

患者がインフルエンザになると大変なんだよ。感染症ですから。

隔離しなきゃいけないんですよ。しかも一人はお亡くなりになっていた・・・・・。汗。

私か?私が菌をバラまいていたのか?・・・・・。

しかし、職員でその後、感染していたのはトータルで7人いたので違うと信じたい。

しかも、院長、副院長も。苦笑。

そして病棟におりるとナース2人に話があると呼び出された。

彼女たちと私の関係は今の病棟を立ち上げる時に一緒に移動した仲。

当時、ナース4人と助手の私とで移動した。うち2人は12月にこの病棟はもう

耐えられないと退職している。残りの2人とは今まで一緒にこのナースの乳母捨て山と化した

病棟で若い力でかみつきながらがんばってきた。この2人には近々、私も相談したいことを

抱えていた。だからちょうど、私も話があったんだと返した。

きっと私の相談事に関係あるだろうから私から先に話すよう諭された。

「急性期病棟に帰ろうか悩んでいる。」

「私たち、今月一杯で辞めることにした。だから帰りな。」

やっぱりね。この病院は今月一杯でいったい何人の人が辞めていくのだ?

しかも若い即戦力のある人たちばかり。私の尊敬するボスも今月一杯。

ボスが辞めれば私も辞めるだろうと院内の人たちは考えるが私は誰が辞めるから

一緒に辞めるっていう考え方は好きじゃない。そんでもって院内では私しか知らないが

ボスとは同じ学校に合格しているから学校で毎日会えるからいいのじゃ。

その後、主任と話す。主任は私を離したくないが私のスキルアップを考えると

急性期病棟に帰った方がいいのはわかる。でも帰りたくないなら強引にでも引き止める

と言う。正直、私はもうどこでもいい。だってフルタイムで働くわけじゃないし、

立場は看護学生になるから今までとはちょっと違うし、実習が始まれば週末の夜勤しか

やらなくなるからメインのスタッフじゃなくなるし。もうここまでくると誰とは一緒に

働きたくないとか言ってられないし。苦笑。

主任こそ、私もいなくなって一人でがんばれるの?と聞いたら「まだ」辞めないという。

だから私も「今は辞めないよ。辞めても行くトコないし。学校と仕事と同時に新しく

するのはキビシーし。学生の間はココにいるつもり」と約束した。

「でも・・・・・みんなが辞めたらさすがに考えるかな。」「みんなってどこまで入るの?」

「主任と急性期のYちゃんとMちゃんとの3人もが辞めたら考えちゃうかな」とちと弱気に。苦笑。

その後、総長と少し話をして多分、帰ることになるんじゃないかなぁと。

この先、どうなってしまうのだろうか?とモンモンとした夜勤を送っている夜中1時。

前職場のコから「来月で辞めることになりました」ってメールが届いた。苦笑。

どいつもこいつも辞めようと悩んでいたのは知っていたがなんでこうも急なのよ!?

予定日より全然早いよ。やっぱり暖冬のせいでしょうか・・・・・。

朝を迎え、院長に会った。「具合、どう?良くなったの?」「ハイ。おかげさまで。

ご迷惑をおかけしてすみませんでした。」「俺にうつしたでしょ。笑」

!!!元はと言えば、アンタが誤診したんじゃないかよぉ!!!

と院長のいないステーションで言ってみた。

事故報告書、書け。笑。

ポッケの中

2007-02-26 19:56:59 | 病院のシゴト
エプロンのポケットの中には仕事で使う道具類が入っている。

上に写っているのが、ディスポのゴム手。あらゆる作業で患者のカラダから

出たモノを扱うときには必ずはめる。それは自分に感染しないようには

もちろんだけど、私たちの手を通して他の患者に感染させないようにするため。

なので次の患者に移るときは捨てます。

ハサミは結構、使います。だから自分のハサミを持っています。そして

危なくないように先端の丸いモノを使用しています。

その隣はテープです。患者にガーゼを当てたときにこのテープで止めます。

メモ帳は必須ですね~。まずは申し送りで要注意・重症にあげられた患者の

状態を私はメモります。レベル、ハートレート、血圧、酸素の量、尿量など。

助手がそこまで把握する必要があるのかどうかですが、私は把握します。

そうじゃないとモニターの数値が下がったときにどの段階でナースに報告するか

判断が付けられないし。あとはその日の検査の内容とかかな。

レントゲン、CTを撮る患者は誰かって事をね。患者を検査室に搬送しなくちゃいけないから。

どの順番で搬送するかを決めるのは、わ・た・し。笑。 その方が仕事が早く終わるの!!

この仕事、大変なんです。ナースは手伝わないし、療養出の助手は搬送経験がないので

手間取る。患者のADLで順番を組み立てていきます。たま~に、延食だったことを忘れて

後回しにしちゃって気持ち大変なコトになるのだけど、そんな時は部屋持ちナースが

把握していないのが悪いってコトにします。笑。いや、責任転嫁じゃなくて基本だから。

あとは筆記用具。油性ペンとボールペン。ボールペンは日勤は黒字、夜勤は赤字で書きます。

その隣はペンライト。消灯後は真っ暗なのでライトを持って歩きます。私は自分がキャンプで

使っているライトを使用。でも両手を使う作業の時に困るのでヘッドライトを使おうか思案中。

だって、ちょっと恥ずかしいじゃん。苦笑。

いちばん右端にあるのが、名称はつるりんこ。何に使うのかというと、飲み物にトロミを付ける。

年寄りばっかりなのでえんげと言って飲み込みが悪い人は水やお茶をそのまま飲むと気管に

入ってしまうことがある。それを防ぐために飲み物にトロミをつける。実際にトロミをつけた

お茶を飲んだことがあるが、あまりにも不味さに一口でギブ。なんていうのんでしょ、ドロっと

した澱のような感じ。いやがる患者は沢山います。苦笑。

今日は入れていなかったけど、ほかにはビニール袋を入れているかな。

あ、ボールペンはもちろん製薬会社さんがくれたやつね。笑

そでのした

2007-02-25 20:54:22 | 病院のシゴト
この日の夜勤はやたらといろんなモノをいただいた。

基本的に病院はモノはもらってはいけない。だがウチの病院は断りもせずもらう。

私はみなさんでっていう菓子折だったら断らずにいただくけど、個人的なモノは

一度は断る。のちのち、やりづらくなるのよ。でも断っても引っ込めてくれないけどね。

食べ物、現金は消えるからまだいいんだけど、いや、食べ物でも困ったモノがあった。

           と び う お の ひ も の

いや~、どうしたのかは聞かないで下さい・・・・・。

この日は患者から、合格祝いなるモノをいただいた。

情報収集でラウンドしていると、蚊の泣くような声で私を呼ぶ声が聞こえる。

その患者は、まぁ、あまり誰も近寄らない系の人。今では転院先に精神病院を探しているほど。

骨と皮だけにやせ細り、目はぎょろりと浮き出ているが視線は宙を彷徨い合うことはない。

一日、一箱近いティッシュを使い込むため常に身の回りベットの回りは丸まった

ティッシュが転がっている。入院当初は夜な夜な、ママ~、ママ~と叫ぶ寝たきりの団塊世代。

呼ばれたので側によると、枕元に分厚い封筒が用意してある。一瞬、現金か?!と

思ったがそれを見た瞬間に私に渡そうとしていることはすぐに分かった。嫌な予感。

合格祝いだという。中身は外国製のボールペン。こんな高価なモノはもらえないし

気を遣われては困ると必死に断ったが、入院していることと合格したことは

違うからと引き下がらない。だからこそ、怖いんじゃないかよ~!!!

重すぎて受け取れねぇよ!!! 自分で用意することは出来ないから奥さんに

頼んで用意したんだろうなぁ。仕方がなく本当に仕方がなく受け取った。

奥さんに頼んでこっそり返そうかとも思ったけど、気持ちを踏みにじるようで悩む。

自分で処分しようかとも思うがその後が祟られそうで怖すぎる。

やっぱり使うしかないのだろうか・・・・。涙。

でも使い心地は高級だった・・・・。汗。