ニコニコ写真クラブです。

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色による露出の違い

2020-08-30 01:17:00 | 写真
来月の講義の予習の続きです。

カメラの露出が、被写体の色によってどう左右されるかです。

カメラは、キヤノン EOS 5D4

先ず、標準露出になるように、18%グレーをヒストグラムの中央になるように設定しました。
ISO800 F5.6 1/80 です。




上記の標準露出と同じ露出をマニュアルで設定して、こんなパターンを撮影しました。
クリップは、AFが使えるように置いてます。




次に、露出を絞り優先オートに変更して、評価測光で、AFポイントを中央の青に合わせて撮影しました。
標準露出よりも1/3EVだけ明るく写りました。  
ISO800 F5.6 1/60



次に、右端の明るい水色にAFポイントを移動して撮影しました。
標準露出よりも2/3EV暗く写りました。
ISO800 F5.6 1/100




そして、左端の紺色にAFポイントを移動して撮影しました。
標準露出よりも2/3EV明るく写りました。



よって、中央の青色にAFを合わせて、-1/3EVの露出補正をすれば、標準露出が得られることになりそうです。
評価測光の場合、カメラがRGBを識別して、露出を補正しているので、こんな結果になったのかと思います。

来月の講義の際には、この色紙を持参しますので、
皆様、ご自身のカメラで、測光方法を色々と変えて試してみるとカメラの露出が分かりやすいかと思います。






ヒストグラム

2020-08-28 00:21:17 | 写真
来月の講義の予習です。
ヒストグラムの見方と動かし方です。


わかりやすいように、いつものパターンを撮影しました。
カメラは、キヤノンEOS5D4

今回は、絞りと、シャッタースピードを固定して、ISO感度を変えてます。
画面の中で、設定値が読み取れますので、ご覧ください。


1.
18%標準グレーが、丁度中央です。
この露出で撮影すると、黒は黒、白は白に写る事になります。



この時の、カメラのヒストグラムはこの様に、表示されてます。
3本の柱の中央が、18%グレー、右端が白、左端が黒です。
(なお、赤い点は、フォーカスポイントを示しています。)

写真を紙焼きした際には、この範囲が表現されていると思ってください。




2. 上記の標準から4EV暗い設定になります。
カメラの絞り優先オートのような、露出オートで撮影の際に、露出補正を -4EVにするのと同じことです。




このときのヒストグラムの表示です。
3本の柱が左側に寄って、一番右側でも中央よりも左側です。




3. 標準よりも3EV暗い設定です。
露出オートで、露出補正-3EVするのと同じです。




この時のヒストグラムの表示です。

上記の3EV暗い設定よりも、一番右側の柱が、1段階右側に移動していることが、分かりますか?




4. 標準よりも2EV暗い設定です。




この時のヒストグラムの表示です。

上記よりも、一番右側の柱が更に1段右側に移動しています。



5. 標準よりも1EV暗い設定です。




この時のヒストグラムの表示です。

3本の柱の中央が中央ではなくて、1つ左側になってます。




6. これが、標準(1枚目)と同じです。



この時のヒストグラムの表示です。
3本の柱の中央が、丁度グラフの中央に来ています。




7.
これは、標準よりも1EV明るい設定です。




この時のヒストグラムの表示です。

右端の1本がなくなって、柱が2本になりました。
(右端は、白飛びしてグラフの外側にいってしまいました。)
中央の柱が、右1段、右側に移動しています。


8.
更に1EV明るい設定 (+2EV) です。





この時のヒストグラムの表示です。

2本の柱の右側が、更に1段右側に移動しました。




9.
今度は、カメラの測光方式による違いです。

ISO1600 AV5.6 で、絞り優先オートにして、測光方式をスポットにしてみました。

先ず、中央を測光しています。



この時のヒストグラムの表示です。
標準の露出で撮影されてます。




10.
次に黒い部分に中央AFポイントが来るように、構図を変更しました。



この時のヒストグラムの表示です。

3本だった柱が2本になって、白の部分は、白飛びしました。
18%グレーは、中央よりも右側になってます。

黒の部分は、1段明るいグレーに近く移動してます。



11.
今度は、グレーの部分に中央AFポイントが来るように、構図を変更しました。



この時のヒストグラムの表示です。

標準の露出が得られてます。



12.
最後に白い部分に、中央AFポイントが来るように、構図を変更しました。




この時のヒストグラムの表示です。

3本の柱に右端が中央よりの右側になってます。
(白がグレーになっているということです。)


上記の内容を、来月の講義で実際に撮影して頂こうかと思っていますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。









ピント合わせ (8月の講義)

2020-08-05 23:27:42 | 写真
会長様より、ご連絡をいただきました。

今月はピント合わせの講義です。
事前にサンプルを撮りました。

機材は、下記の通り。
カメラ:キヤノンEOS5D3
レンズ:キヤノンTS-E90mm F2.8
ライブビューでマニュアルフォーカス
三脚使用
全て絞り開放

当日は、これらの瓶を持参致しますので、皆様で撮影しましょう。



手前の一本目の瓶のラベルのYOKOHAMAの、Hにピントを合わせてます。



一枚目の部分を拡大しました。
Hにはピントが合ってますが、両端のY と Aはボケてます。



手前から2本目の瓶のHにピントを合わせてます。



ラベルの拡大。 同様に、 Y と Aはボケてます。



3本目にピント



4本目にピント



5本目にピント



6本目(一番後ろ)にピント




最後に、ほんのご紹介です。

これは、レンズをチルトさせて、全てのラベルにピントを合わせました。 絞りは開放のままです。
よく見ると、手前から一本目のラベルの右端がボケてます。
テーブルの模様も、瓶の前面の斜めだけにピントがあっていて、それ以外はボケてます。
(一枚目の写真だと、一本目の瓶と平行してピントがあってます。)

こんなレンズを購入される方はいらっしゃらないと思いますが、こんな事が出来ると言うご参考に。