Nikkoh の 徒然日記

ゲイ(=男性同性愛者)の Nikkoh が、日々の雑感やまじめなこと、少し性的なことなどを、そこはかとなく書きつくります

鯉のぼり

2015-05-05 08:45:00 | 音楽
今日は5月5日、端午の節句です。
ちまき,柏餅,菖蒲湯に鯉のぼり。そんな季節ですね。

『鯉のぼり』の歌というと、多くの人は、「屋根より高いこいのぼり」で始まる歌を思い浮かべるのではないかと思います。
そちらも勿論良い曲なんですが、僕としては別の『鯉のぼり』を推していきたいです。

そちらの『鯉のぼり』は、大正二年に『尋常小学唱歌』第五学年用(文部省)で発表されました。
いわゆる“文部省唱歌”のひとつであり、現在でも小学校5年生の歌唱共通教材に指定されています。
したがって、音楽の教科書(小5)には必ず掲載されているので、殆どの方は一度は歌ったことがあるはずです。

男声


児童合唱


1.甍の波と 雲の波
  重なる波の 中空(なかぞら)を
  橘かをる 朝風に
  高く泳ぐや 鯉のぼり

2.開ける 廣き 其の口に
  舟をも呑まん 様見えて
  ゆたかに振ふ 尾鰭には
  物に動ぜぬ 姿あり

3.百瀬の瀧を 登りなば
  忽ち龍に なりぬべき
  わが身に似よや 男子(おのこご)と
  空に躍るや 鯉のぼり


1番の歌詞に描かれている情景が美しいですね。
甍の波とは、瓦屋根が波を打っているようすを指しています。近頃では、瓦屋根も減ってきていますね。
二つの波の間を悠々と鯉のぼりが泳いでいるというわけです。

2番からは、元気な感じと、鷹揚な感じが伝わってきますね。
なんとなく、包容力みたいなものも含んでいそうな気がします。

3番には、端午の節句の趣旨に照らしたメッセージが入っています。
鯉の瀧のぼり。これはもともとは、中国の故事ですね。

このブログで僕が紹介する曲にありがちなように、この曲も歌詞が文語調です。
今の小学生にとっては、歌詞の意味が取りにくいかもしれませんね。
1番の情景などは、写真や映像などで見せてやると、イメージが膨らむのではないかと思います。

現在進行形の男の子も、そして、かつて男の子だった皆様も、どうぞ健やかな日々を送られますよう。
決して「わが身に似」ることのなかった僕も、自分の心身を大切に、日々を過ごしていこうと思います。

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