Nikkoh の 徒然日記

ゲイ(=男性同性愛者)の Nikkoh が、日々の雑感やまじめなこと、少し性的なことなどを、そこはかとなく書きつくります

同性愛・GIDの数量イメージ

2013-04-02 14:40:45 | ゲイ(同性愛)のことI (考察,一般論)
同性愛者はどのくらいの比率で存在しているのか?
GID(性同一性障害)はどのくらいの比率で存在しているのか?

調査はいろいろされていますが、なかなか正確なデータを得ることは難しいようです。
同性愛者もGIDも、クローズ(秘密)にしている人が多いというのが、その一因と思われます。

そういう状況ではありますが、今の時点で知りうるデータを元にして、少し、同性愛やGIDを数量的に捉えてみることにしましょう。

同性愛者については、刊行されている同性愛を取り扱った書籍等を見ると、概ね人口比率3~5%程度とされていることが多いようです。
この記事では、少なく見積もって、3%ということにしましょう。
日本人の人口を1億3千万人とすると、その3%は、390万人 ということになります。
これは、大阪市(280万人)や名古屋市(220万人)の総人口よりも多く、鳥取県(60万人)や島根県(70万人)の総人口よりも多いです。

GID(性同一性障害)については、こちら を参考にすると、15000人程度と推計されているようです。これは日本人の総人口の 0.012% にあたります。
15000人といえば、小さな町村の人口程度であり、政令指定都市や都道府県の人口をも上回っている同性愛者と比べると、かなり少ないといえるでしょう。

同性愛者が390万人,GIDが1万5000人とすれば、同性愛者はGIDの260倍ということになります。
別の捉え方をすれば、同性愛者は 33人に1人 の割合で存在していて、GIDは 1万人に1~2人程度 の割合で存在しているということになります。

もちろん、GIDを同性愛よりも軽視してよいというわけではありません。ただ、これだけ数量に差があるということは、念頭に置いておく必要があると思うのですが、どうでしょう。

さらにイメージをしやすくするために、ここまでの内容をもとにして、《 量率グラフ 》を描いてみました。
なお、このグラフでは、男性異性愛者,男性同性愛者(ゲイ),女性異性愛者,女性同性愛者(レズビアン),GID の5つのカテゴリーのみとなっています。両性愛者(バイセクシュアル)や無性愛者(アセクシュアル)が存在しないかのようになってしまっていますが、どうかご容赦下さい。
また、男性同性愛者(ゲイ)と女性同性愛者(レズビアン)の比率も半々としていますが、現実には半々にはなっていないと思います。この比率についてのデータを知っていれば反映させることができたのですが、残念ながら知らないため、半々としてグラフを作成してあります。
このグラフを描いた一番の目的は、大まかなイメージを捉えてみたいということでしたので、そこをくみ取っていただければと思います。



これをご覧いただくと、同性愛者やGIDの存在比率が、面積として図示されるので、数値だけを見ているよりも具体的にイメージしやすくなると思われます。
お読みいただいている皆様は、どのようにお感じになられたでしょうか。
「思っていたよりも多い」という方もいらっしゃるでしょうし、「だいたい想定通りだ」とか、「思っていたよりも少ない」という方もいらしゃるかもしれません。
グラフ作成者である僕は、「GIDって同性愛よりももっともっとマイノリティ(少数)なんだなあ」という印象が強かったです。

皆様もぜひグラフを描いてみてください。
そして、社会の事象を、数量的に捉えてみて下さい。

===== 以下は余談です =====

ところで、余談ですが、人口の男女比は半々ではありません。総人口では男性の方が少なく、男:女 = 0.94:1 という比率になっています。
一方、出生比では男児の方が多く、男:女 = 1.05:1 程度となっていることが知られています。
男児の方が女児よりもたくさん生まれてくるにもかかわらず、総人口でみれば、男性は女性よりも少ないわけです。
これは色々な見方ができますが、僕は、「人間社会において、男性の生命が女性の生命よりも軽く扱われているという、1つの証拠かもね」って感じました。平均寿命は男性の方が短く、自殺や過労死も圧倒的に男性に多いです。徴兵制度のある国において、徴兵されるのは(一部の国を除いて)男性のみです。また、種々のアクシデントの時には、女性が優先的に保護される傾向があります。そして、その意志があろうが無かろうが、保護する側へ回らされるのは男性です。
出生時に男児の方が女児よりも多く産まれてくるという傾向は、はるか昔から続いているものです。これは自然の摂理みたいなもので、そもそも人間という種は、男性の方が脆弱というのか、男性の方が生命が軽んじられるようにできているのかもしれませんね。
同じ生命なんだから、せめて女性と同程度には、男性の生命も扱っていただきたいなあというのが、僕の願いです。
このグラフを書きながら、改めてこのことを考えさせられました。
また、この問題については、記事を書いてみたいです

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