新潟久紀ブログ版retrospective

R6.1.30地域FMで「ふるわせ座談会」を紹介

●地域コミュニティFM「シバラジ」の番組で、取り上げていただいた新発田地域振興局の活動について、MCさんとのやりとり部分(原案)を抜粋して掲載します。
 ※FMしばた R6年1月30日(火)11:55-12:25 [生放送]

(MC)
 地域コミュニティFMのFMしばた"シバラジ"が、令和5年春からお送りしている番組「新発田くらしびとstation」は、新発田で頑張っている人やさまざまな活動を行っている人、市内各地域の話題を地域おこし協力隊や集落支援員と一緒に、集落や地区の小さな話題もすみずみまで、お届けする番組です。
 地域おこし協力隊は、中山間地域に入り、地域の「これからの未来」を一緒に創る。それが新発田市の地域おこし協力隊です。
 集落支援員は地域おこし協力隊を卒業し、さらに広範囲の地域を担当している人達です。
 令和6年1月30日の第43回目は、1月17日に行われました「地域ふるわせ座談会」について、ご紹介していきます。
 この会は、新潟県新発田地域振興局が行っているもので、そこが担当する地域である、新発田市、阿賀野市、胎内市、聖籠町をもっと面白くしようとする様々な方と、新発田地域振興局の局長が意見交換する座談会です。
 その「地域ふるわせ座談会」に地域おこし協力隊が参加してきました。
どんなお話がでたのか、また、この会についてお話を聞いていきます。

(MC)
 局長さん、新発田地域振興局はどんな事をしている所か、
 簡単にご紹介いただけますか?
(局長)
 新発田地域振興局は、新発田市、阿賀野市、胎内市、聖籠町をエリアとして、市や町が単独ですることが難しかったり、広域的に取り組む方が効果が上がるような事業などを進める県の地域機関です。
 道路や河川の整備であるとか、農業の産地育成の支援、保健や福祉、生活環境の保全など、社会経済のインフラ整備やセーフティネット機能といった、地域において人々が安心して豊かに暮らしていけるよう下支えするのが主な仕事です。
 その上で、地域の社会と経済の更なる発展に向けて、人の流れが盛んになり、地域に関わる人達が少しでも増えるように、県としての広域的な立ち位置で、観光の振興などの取組も強めているところです。

(MC)
 「地域ふるわせ座談会」は今回で6回目の開催だそうですが、はじまった経緯やこれまで行った座談会について教えてください。
(局長)
 昨年4月に局長に着任して直ぐに、新発田地域を盛り上げる手助けは何かできないかと、地域を面白くしようとしたり活性化に関わる人達から話を聴き歩きました。
 すると、色々な分野で色々な方々なりに取り組んでおられるのですが、それぞれが個別であったり、特定の人達や地域との関わりの中でのみ展開されていることが多く、大きくて太い力になりにくいのかなあと感じました。
 そこで、振興局が所管するエリアにおいて別々に地域を良くしようと活動している人々や集団、組織などを関連づけることで、活動の効果や企画力を上げたり、展開が幅広にできたりはしないか、いわば”相乗効果”や”化学反応”を生めないかと感じたのです。
 新発田地域に散らばる潜在性を秘めた人や各々で活動している人を「集め」て働き掛けて関連付けさせて、いわば「振動させて」「ふるわせて」、少しでもこの地の活性化の取組が広まり深まるように貢献したい。そんな考えで名付けて「ふるわせ座談会」を始めたのです。
 どこか”上から目線”のように言ってしまいましたが、私は新発田地域に縁もゆかりもない新参者です。なので、先ずはこの地域をなんとかしたいと活動している人や組織とか、今後の地域の担い手として関わってくれそうな若い人などから話を聴いてヒントを教えてもらう形で座談会を始めました。
 これまでに、多様な人達とのネットワークで新発田市を面白くしようとする集団の「ISEZI」さんとその仲間たちを始め、新発田地域へ色々と貢献されている「敬和学園大学」の学生さん、胎内市にあってこの地域の農業や食産業の盛り上げに力を借りたい「新潟食料農業大学」の学生さん、モノづくり産業への即戦力を輩出する「新潟職業能力開発短期大学」の学生さんなどと懇談しました。
 そして第5回の座談会では、それまでに話を聴いた学生さんの中で地域の資源を活かして仕事にできないかという意向もった人を、地元で起業した人や産業界の幹部などで取り囲んで助言など言い合う会合も実施しました。
座談会が単にお喋りでなく、地域の魅力を稼ぎに繋げてこの地で暮らし続けることができるような知恵を出し合う仕組みのようなものになって、地域を盛り上げるための実益を呼べるものになればなあとも考えています。

(MC)
 先日の「地域ふるわせ座談会」は、新発田市、阿賀野市、胎内市の地域おこし協力隊と行われました。なぜ、地域おこし協力隊と行ったのでしょうか?
(局長)
 新発田地域を盛上げるためにどうすれば良いかを考えていくと、この地域で住み続ける人、できれば若い人が、出来るだけ減らないように、そして、この地域に関心をもって関わってくれる人が増えるようにしたい、ということに行き着きます。
 そのことを直接的に考えた時に、地域に生まれ育っているがゆえに地元の良さに気付けずに東京などに目が向きがちな人が多い中で、外からこの地域に入ってきて、地域ならではの良い事も悪い事も様々に経験して、それでも居続けて関わり続けようとしている人のリアルを知り、その人達を応援することが大事だと考えました。
 それは正に「地域おこし協力隊員」の皆さんですよね。
 現在、新潟県全体で250人余り、管内では新発田市に11人、阿賀野市に2人、胎内市に3人がおられますが、各々の情報を見てみると多様な取組みをされ、それぞれで奮闘されておられる。
 この新発田地域ならではの風土や環境を踏まえて、管内で隣り合う3市の協力隊員達に共通して底上げしたいノウハウやスキルであるとか、協力隊員どうしや市域を越えた異分野との連携により取組効果が向上しそうなことなどがあれば、県出先機関としての立ち位置でも役立てる事を見出せるかも知れないし、隣の自治体に居ながら日頃接点が薄い協力隊員が集まって意見交換することで更なる知恵や工夫の芽が生まれるかもしれない。
 そんな思いから第6回座談会は「地域おこし協力隊員さん達」で開催することにしたのです。

(MC)
 ここで一旦、音楽です。
 局長さん、オススメの音楽をお願いします。この曲が好きな理由をお話いただいて、曲紹介もお願いします。
(局長)
 吉田拓郎さんのなんと50年前の名曲で『シンシア』をお願いします。私の子供の頃のお気に入りの一つで、恋愛ソングに聞こえて実はふるさと探しの歌だと思っています。
 地域おこし協力隊の皆さんには新発田地域を第二の故郷にして根付いて欲しいですし、進学や就職でこの地を離れた若い人には新発田の良さを改めて感じて、できれば早めに、戻ってきて欲しい。そんな思いで紹介します。
 吉田拓郎で『シンシア』をどうぞ。
~楽曲放送~

(MC)
 局長さん、参加した地域おこし協力隊の話を聞いてどんな事を感じましたか?新たな発見や課題、それを解決する案など教えてください。
(局長)
 所属して活動する市は異なれども、地域おこし協力隊員さん達に共通して底上げしたい知見やスキル、連携によりお互いに役立ち合えるようなものが垣間見えて、県としても微力ながらも応援できそうだと感じました。
 座談会で聴けた課題は大きく分けると2つの切り口で、一つは「協力隊員としてより活動しやすくするための対応」、もう一つは「協力隊員としてのノウハウやスキルの向上」というように括れると思いました。
 一つ目の「活動のしやすさ」に関してですが、協力隊員制度が始まって随分になり、人数も受入れ自治体も増えたのですが、良し悪しは別として、自治体ごとに受け入れ体制や地域住民とのマッチングの進め方なども違いがあるので、関係者皆が良かれと思う中においても、協力隊員さんにしてみればもどかしかったり馴染みにくさなどを感じる部分もあるように受け止めました。
 県の立場で新発田地域管内や県内の市町村ごとの違いを俯瞰して見たり情報収集したりして、協力隊員さんの思いや本来持てる実力が、より効果的に発揮されるような活動環境づくりのための関係者との情報共有や意見交換に関わりたいと思いました。
 二つ目の「ノウハウやスキルの向上」に関しては、取組を事業経営へ伸展させるためのビジネスの基礎スキルとか、収益を上げて行くにあたって自治体に属する協力隊員しての適切な対処方法など、活動が深まると必要になっていく知見を求める声が聴かれました。
 実は、座談会に先駆けて昨年の9月に、振興局管内の自治体の地域振興担当者と地域おこし協力隊員さんも含めて、情報発信の研修会をさせていだきました。情報が埋没せずにより注目されるようなSNSでの発信の仕方やタイミング、ビジュアルの作り方などを、新潟博報堂でキャリアを積んだ県職員や、フランスでも活躍された写真家であり第一回座談会で懇談した「水島優」さんを講師に、相当ハイレベルな内容で実施してご好評いただきました。
 県が持つ人材ネットワークを活かして協力隊員さん達に共通する課題への対応のための応援を今後もテーマを変えながら続けたいと思います。
 また、財源調達の手段として注目され続けているクラウドファンディングは、集まった協力隊員の中にも実践者がおられるので、こうした各々の実践経験やノウハウの共有でお互いに取り組みを高め合えるように仲立ちなどをしていきたいと思います。

(MC)
 局長さん、最後に新発田市を含めた阿賀北と呼ばれる地域の魅力をお願いします。
(局長)
 よそ者としてやってきた私にとっては、生き方を学べる歴史が感じられる土地柄ということが大きな魅力です。
 新発田地域から一時は今の見附市あたりまでの広大な範囲を治め、戦国時代と幕末の戊辰戦争などを渡りぬいてきた新発田藩の歴史を少しでも見聞きすると、中央政府に左右されながらも地域を守り抜いた気概などが感じられ、今の世に必要なものも感じます。今やデジタルの時代ですが、人の世を生きていくための知恵は現代の若い人にこそ参考になるのではないかと思います。
 地元の人々や歴史遺産などは、最初は多くを語りかけないように見えますが、少し掘り下げるとこの地ならではの歴史と伝統の深みが感じられ、必ずや訪れた人自身のためになる収穫が得られるでしょう。
 もちろん、海、山、川など自然環境についても、この地域ならではの個性と素晴らしさは枚挙にいとまがなく、何度も訪れたくなるものが発見できますよ。
 「先ずは阿賀野川を渡って、阿賀北の魅力をご自身で感じ取りにいらっしゃい」と申し上げたいです。
<以上>

(「R6.1.30地域FMで「ふるわせ座談会」を紹介」」終わります。)
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https://twitter.com/rinosahibea
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