新潟久紀ブログ版retrospective

ゆるゆる人材育成6「課題解決策創りの解決策」(2022.12.9)

 "お役所仕事"と揶揄される我々の世界でも人材育成が重要と言われて久しい。
 仕事での課題解決には結局のところ能力とやる気のある人材に依るところが大きい。
 組織同士で取り組む案件はステイタス並びのカウンターパートを作りがちだが、優れた逸材が居れば職位に関わらず何等か理由を付けて舞台に引出したいもの。役所組織ではこれが難しいのだが、幹部や調整役の最大の腕の見せ所になる。

◇◇◇今日この頃の人材育成あれこれエピソード◇◇◇

☆ダイナミックルーティングAI
 MaaSの営利戦略においてAI活用でオンデマンドの配車を効率的に編成するダイナミックルーティングという言葉を聞く様になった。学生時代に学んだオペレーションリサーチを思い出す。役所仕事においても簡単だが組合せや連接が容易でない作業などでリアルタイムでの需給調整がもっと進められるのでは。

☆ディープエル翻訳
 翻訳ソフトのディープエルが秀逸でビジネス現場で大活躍と聞く。医療に関わっていて面倒なのは医師が専門用語やその短縮語、最も困るのが医師個人名を既知が当然のように話してくることだ。一度では覚えきれないそれらをストックして素人向けに意味表示してくれるソフトを今時の若手なら作れるのでは。

☆分ける化・見える化
 多様な因子が複雑に絡む課題の対応策検討には、基本に立ち返って要素の”分ける化”と”見える化”を勧める。優秀な今の若手は頭の中で具体のイメージを展開できるのか作業に消極的だが、アナログ世代ゆえにベタな人間社会特有の切り口も見出せる上司と共通認識を持てるよう端折らずに見える化して欲しい。

☆「密度」を如何に作るか
 人口減少対策として地域経済で採算のとれるビジネスを関係者と議論していたとき、収益につながる事柄の密度を如何に高めて経済効率性を上げるかと考えていた。"密度"は仕事の量質に関わらず給料が一律の公務員の仕事を効率化させて行政サービス向上を図る上でも重要な視点として今に活かしている。

☆ニッチの実務を任せろ
 県庁のように大組織になると、政策課題毎に専門分化して、結果して網羅的に漏れの無い対応体制が構築されている筈なのだが、時に思いもよらぬ素朴な投げかけなどで何処にも担当がいない穴にたじろぐこともある。若手職員には企画創造を求めるのみでなく、ニッチ課題を預けて具体的な解決策を求めては。

(「ゆるゆる人材育成6「課題解決策創りの解決策」(2022.12.9)」終わります。ゆるゆる人材育成7「熟考と直感のはざまで」(2023.1.20)に続きます。)
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