新潟久紀ブログ版retrospective

新潟独り暮らし時代7「原チャリ頼みの五十嵐砂漠生活圏」

●原チャリ頼みの五十嵐砂漠生活圏

 初の一人暮らしの場となった下宿の不便さは、大学生生活開始直後から増していくばかりだった。新潟大学の広いキャンパスの西の外れ徒歩15分ほどの距離は遠いと言うほどではないが何と言っても構内に向かうのはずっと上り坂となり、荒天の日などは、歩道のない片側一車線道を歩く通学だけで辟易してしまう。
 さらに、専攻の経済学部が入る棟は、一年生時に先ず通い始める教養棟と呼ばれる棟と共に、キャンパスのほぼ東に位置することを遅ればせながら知ると、せっかく大学近辺に住むのに、どうしてこんな不便な場所に、とのモヤモヤが蓄積していった。私は小中高と徒歩至近に住んおり、不便への耐性が無く、虚弱だったのだ。
 大学はバイクや車の通学が原則禁止でやむを得ないが、買い物や遊びにもバスや鉄道の便が悪いとなれば、高校時代に駆使していた"原チャリ"が欲しくなる。転居してすぐ4月早々に最寄りで学生が集まるバイク店でとにかく最も安い原付バイクを頼んだら、使い古しのホンダスーパーカブ50を1万円で譲ってくれた。
 高校生の時に父と共用して近所に出かける時の"つっかけ"のように使っていたヤマハメイト50の自転車のようなソフトさと異なり、ホンダスーパーカブは排気音も荒々しく乗り心地も気骨な感じだ。配達用とかオヤジくさいバイクと言われていた両雄であっても、これほどテイストが違うとは。カブを日々楽しく乗り回した。
 愛車スーパーカブがある日道中で突如停止。車体を揺するとチャプチャプ音がするのでガス欠ではなく故障だとばかり"ポンコツ"を押しつけたバイク店に引いて持ち込むと、ガス欠対策の予備タンクのコックを開いて解決。私はよく調べずに知った気でモノを使う傾向がある。今もこの些細な一件を教訓として思い出す。
 廃車寸前のたたき売りで買った原チャリは3ヶ月も使い倒すとヘタリ気味。サークルの先輩が自動二輪に買い換えるので原付を手放すと聞き、是非にとお願いして譲っていただいた。ヤマハRX50スペシャルは、原付バイクとは思えないガタイの大きさとホースバックライディングスタイルが好きで入手したかった。

(「新潟独り暮らし時代7「原チャリ頼みの五十嵐砂漠生活圏」」終わり。仕事遍歴を少し離れた独り暮らし時代の思い出話「新潟独り暮らし時代8「下宿生活半年で早くも転居を思案」」に続きます。)
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