ガラスコーティングショップ/ラディアス川崎・施工日記

施工担当者による、磨き・ガラスコーティング、その他おもしろいことなど・・・気まぐれに綴っていきます。

【次世代ガラスコーティング&次世代研磨技術】

2011-02-27 10:55:12 | コーティング全般





【次世代ガラスコーティング】

リボルト・プロを完全リニューアルいたしました。現在市場に出回っている硬化型ガラスコーティングはポリシラザン系、シロキサン系、シラン系がほとんどで、ブランド名は違えども、原料はこのどれかを使用しております。これらはいずれも分子量が大きいタイプのもので、無機の汚れ(ミネラル、カルシウムなど)を引き寄せやすいという性質があります。その無機汚れを引き寄せやすい性質をカバーするためにフッ素、シリコンオイルなどを含んだトップコートにてベースコートを守る手法が一般的になっております。我々はその点を憂慮し、従来の対処療法的な対応ではなく、根本からの改良を行いました。従来のコーティング剤の技術の延長ではなく、まったく違う新しい技術にて硬化型ガラス被膜を作りだし、今回のリリースにいたりました。改良点は以下の通りです。

(1)従来のポリシラザン系・シロキサン系・シラン系のような分子量が大きなタイプではなく分子量を小さくした硬化型ガラスコーティングになります。無機のガラス被膜が無機の汚れを引き寄せやすいというのは、分子量が大きなタイプに見られる特有の性質のようです。分子量が小さい場合でもそれ自体は無機ではありますが、分子量が大きなものに比較すると無機の汚れは引き寄せにくいという性質を持っています。分子量の違いがガラス被膜の性質の違いに現れています。

(2)分子量が小さくなることで、塗装の緻密な表面にしっかりと入り込みアンカーの役割を果たします。これによってコーティング被膜が取れにくく、効果が長期間維持しやすくなります。また被膜の表面がより緻密で平滑になることで、汚れが付着しにくくなります。

(3)分子量が小さいことは、ガラス被膜としての安定化にもなります。ポリシラザン系のガラス被膜の膜厚は1μm未満ですが、我々の低分子量ガラス被膜は3~4μmという圧倒的な膜厚を確保できております。この圧倒的な膜厚により被膜自体の耐久性が増し、ボディ塗装への外部環境からの保護に重要な役割を果たしております。

(4)分子量が小さいという事は分子量が大きいものに比べ、分子配列の調整がしやすく、その調整により被膜自体の性質を変える事が出来ます。その技術を利用することで、ガラス被膜に撥水の性質を与える事が可能になりました。つまり従来のコーティングが行ってきたようなフッ素やシリコンオイルなどを付加し、強制的に撥水効果を与えるのではなく、分子配列の調整によりガラス被膜自身に撥水という性質を与え、長期間にわたる撥水効果を維持出来るようになりました。他にも被膜の膜厚を厚くするという性質を与えることも出来ます。この膜厚の調整は次期バージョンにて対応していきたいです。
Newリボルト・プロは従来の技術の延長ではなく、新しい技術により開発された新しいガラスコーティング剤です。
まさに、次世代のガラスコーティングと言えるでしょう。ラディアス、リボルト各店にて順次提供していきます。

◆Newリボルト・プロの撥水持続性の簡単な実験を行ってみました。

代車で使用しているトヨタヴィッツのルーフの一部分に他社コーティングとリボルトプロの両方をコーティングしてみました。

他社コーティングというのは、結構人気のある超撥水コーティングです。
強力なフッ素が配合されていて、コーティング被膜に強力な結合をすると説明書に書いてあります。
仕入れ価格が高くて泣けちゃう商品です(汗


それぞれ、コーティング1週間後に洗車を行いました。通常の中性洗剤にて20回洗車をしては拭きあげるというテスト。もちろんメンテナンス剤などは使いません。20回洗車後に、当ショップで使用している強力シャンプーにて2回洗車。この強力シャンプーは頑固な汚れを簡単に落としてしまう優れ物。


ルーフはこんな感じになりました。


他社さんの超撥水コーティングは、撥水が消えてしまい、親水状態に。

他社コーティング





リボルト・プロの方は、まだまだ撥水が持続出来ています。

new-revolt-pro


今までのガラスコーティングでの撥水というのは、フッ素などを配合することで実現していましたが、リボルト・プロについては、前述のように分子配列の調整により、ガラス被膜自体に撥水の性質を与えることが出来るようになりました。そのことで、撥水の耐久性・持続性が格段にアップされています。付け足すのではなく、性質を変えると言う新しい発想の元に生まれたコーティングなのです。


【次世代研磨技術 New Revolt Adjust System】

◆今回リボルト・プロだけがリニューアルするのではありません。実は下地処理技術も大きく進化いたします。コーティングというのは、ハイクオリティな下地処理が大切で、美しい下地があればこそ、コーティングの美しさも際立ってきます。この両者のバランスこそがラディアスの強みであります。

ラディアスの高度下地処理技術【Revolt Adjust System】の目指すところは・・・

「最低限の塗装の磨きで最大限の美しさをつくる」というところです。

いたずらに磨きまくることは、塗装の膜厚を無くし、ボディを保護するという役割を弱くしてしまいます。
しかし、美しさを求めるということは、傷やシミを除去することを意味します。

従来の一般的な下地処理というのは、3μmの深さの傷を除去しようとすれば、塗装を3μm磨かないと不可能でした。しかし、深い傷を除去しようとすればするほど、塗装を深く磨き削り落とす必要がありますが、ボディの保護という観点では必ずしもそれはお車にとっては良いことではありません。

進化した高度下地処理技術 New 【Revolt Adjust System】では、3μmの深さの傷を除去するのに、3μm磨かずに、傷を除去する新しい技術です。

???ってな感じですが、新しい研磨技術により可能なのです。
何かを埋めて除去するということでもありません。

まさに「最低限の塗装の磨きで最大限の美しさをつくる」ということになります。

バフ傷やオーロラマークともさようならです。

従来のポリッシャーマシンではこの技術は実現不可能ですので、特製のオリジナルマシン製作&研磨技術を新たに導入しました。
また、コンパウンドも従来のコンパウンドとは違う製法により作りだされたものを新規導入いたしました。

これらのコラボレーションにより、高度下地処理技術 New 【Revolt Adjust System】が進化を遂げました。

先日、New リボルトプロと下地処理技術の検証ミーティングが福岡にて行われました。定期的にこのようなミーティングを行い、ラディアスの技術向上に結び付けています。

もちろん、仕事だけではなく、その後は夜の中州と長崎観光ではじけちゃいましたが(笑)


新研磨技術の検証を行いました。手元は企業秘密ですので、ご勘弁を






こちらでは、New リボルト・プロ/コーティング剤の検証をしています。



【ラディアス川崎店】
【ラディアス湘南店】





【過去の主要コメント】

【リボルト・プロをコーティングすると・・・】
【スーパーブラックの日産スクラッチシールド】
【リボルト・プロが従来のガラスコーティングと違う点について】
【コーティングの塗布方法について】
【当ショップの設備・機材について】
【短波式赤外線ヒーターによる焼付コーティング】
【板金塗装について】
【再塗装されたボディの塗装膜厚計測】
【バイクの塗装膜厚を計測】
【膜厚計ボディ状態計測&樹脂部分へのコーティング】
【膜厚計&光沢計での測定】
【新車以上のクオリティって?光沢計での計測】
【ガラスコーティングの水シミについて】
【コーティング剤と下地処理について】
【バイクコーティングについて】
【照明設備の重要性】
【ディーラーオプションのコーティングってどうなの?】
【黒のボディカラーを嫌がるコーティングショップって?】
【コーティングの保証ってどうなの?】
【コーティングのお店選びについてのうんちく】
【下地処理についてのうんちく】
【コーティングについてのうんちく】
【完全硬化型のガラスコーティング】
【安かろう・それなり?】
【ガラスコーティングって?】
【ガラスコーティングの特徴】
【水洗車だけでいいの?】
【新車の塗装のボケって?】
【日産のスクラッチシールドについて】
【たばこは吸いません】
【エンブレムだってきれいになります】



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