ガラスコーティングショップ/ラディアス川崎・施工日記

施工担当者による、磨き・ガラスコーティング、その他おもしろいことなど・・・気まぐれに綴っていきます。

再塗装されたボディの塗装膜厚計測

2010-01-13 15:36:00 | コーティング全般
フェラーリ365GTC4のご入庫です。1972年式ではありますが、
フルレストア&再塗装されており、内装・外装・機関共に美しいお車です。

この年代のお車としてはエアコン、熱線入りリアウィンドウ、パワーウィンドウが
標準装備という豪華仕様です。

スーパーカーとクラッシクカーの両面を併せ持つお車で、今回はとっても
興味深く施工させていただきました。

詳しい内容は下記画像にそれぞれコメントを掲載いたしますので、
ご覧下さいませ。


イタリアンレッドが美しいです。
パッと見はとても72年式とは思えない程きれいです。



パッと見はきれいですが、近くから見てみましょう。
高輝度照明下で見てみると、ボディ上には下記画像のような傷が多数ありました。

これらの小傷がボディ全体にあることで、イタリアンレッドが
ちょっと白くくすんだレッドになってしまいます。



クラシックモデルの定番ホイールといえば、イタリアの「ボラーニ」製
ワイヤーホイールです。

イタリアの職人が1本1本編みこんで作っていきます。
この編みこみは美しいの一言です。

美しいんですが、このワイヤー1本1本ホイールコーティングするのは
大変です(笑)



洗車後、マスキングです。古いお車ですので、マスキングは慎重に行います。







ボンネットやルーフなどのボディ上側の下地処理は天井設置の
高輝度特殊照明を使います。

ボディ側面は、壁に設置した側面用の高輝度特殊照明を使うことで、
ボディ全体の作業クオリティを上げることが出来ます。



お車は、オリジナルの塗装ではなく、再塗装されているとのことでしたので、
ボディの各パネルの塗装膜厚計測。

下記はルーフの測定です。「283μm」でした。一般的な新車時の塗装は
100~130μm程度ですので、明らかに再塗装されていることが分かります。



ボンネットの塗装膜厚はなんと「872μm」です。
たっぷりと再塗装されています。見た感じでもすぐ分かるほどです。

でも、これだけ膜厚があれば、古いお車でもしっかりと下地処理が
行えるので安心です。

といっても、際部分は塗装がのりにくいので、注意は必要です。



ドアパネルは「265μm」。こちらもしっかりと再塗装されています。



トランク部分を中央で分けて施工してみます。
施工前の塗装膜厚は「190μm」です。



同じように右パネルの光沢も計測。

施工前は光沢度は「71」です。



トランクの右パネルだけに下地処理を行いました。

どうでしょう。下地処理を行ったところは透き通ったイタリアンレッドに
なっています。未処理のパネルは傷によって、ボディカラーが白く
くすんでしまっています。



下地処理後の塗装膜厚を測定。

処理前「190μm」 → 処理後「184μm」

今回の下地処理で「6μm」磨いたことになります。

新車時の塗装でしたら、通常今回の作業工程では、だいたい「2~3μm」
磨くことになるのですが、再塗装されていることで、塗装は若干柔らかく、
多く磨けてしまいます。



トランク部分の下地処理後の光沢度を計測。

施工前「71」 → 施工後「88」 大幅アップです!

「艶が出た」、「ピカピカになった」という、視覚イメージだけでなく、
数値と言う形で検証することで、お客様にハッキリとクオリティアップを
お伝えすることが出来ます。



以降、施工完了後の画像です。

















もちろん、マフラーもしっかり磨いてコーティングしました!








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膜厚計ボディ状態計測&樹脂部分へのコーティング

2010-01-13 15:35:46 | コーティング全般
1990年式のゴルフのご入庫です。懐かしい記憶が蘇ってきますね。
お客様のK様は、こちらのお車の他にもバイクを2台コーティング
して頂いております。本当にありがとうございます。

お車は19年前ということで、塗装の状態はあまり良い状態では
ありませんでしたので、膜厚計を使い、パネル毎の膜厚を
計測しながらの施工となりました。

詳しい内容は下記画像にそれぞれコメントを掲載いたしますので、
ご覧頂ければと思います。


入庫時の画像です。19年前のお車としては程度は良いと
思いますが、長年の疲れがボディ上には表れていますね。
しっかりと施工させていただきます!!



施工前のボンネット部分の写真です。
塗装が酸化劣化してしまい、くすんでいます。
傷も多数あります。



上記ボンネットの拡大画像です。

傷とシミが多数あります。19年も走れば、塗装はそれなりに
劣化してしまいますね。



お車のパネル毎に、膜厚計を使って塗装の膜厚を計測します。

古いお車の場合、塗装が劣化したり、中古車の業者さんが
磨いたりして塗装の膜厚がかなり削られてしまっていることがあります。

膜厚を考慮しないで、いたずらに磨いてしまうと、下地の鉄板が
露出してしまいます。
そういうトラブルを防ぐためにも、膜厚を計測し、考慮することは重要です。

早速ボンネット部分を計測してみました。  

う~ん、「38.1μm」・・・・ですか。

一般的に新車に近いお車の場合だいたい 100~120μm程度ですので、
かなり塗装の膜厚は薄くなっています。これは、細心の注意を持って
施工する必要がありますね。



ドアパネルの膜厚も計測してみました。

「101μm」でした。

ボンネットに比べて、膜厚はありますね。
ボンネット部分は過去に何度か磨かれていたけれども
ドアパネル部分については、手が付けられていないということでしょうか。

過去に板金塗装修理を行ったということも考えられます。ですが、
一般的な板金塗装を行うと、塗装の膜厚は200~300μmくらいに
なりますので、その可能性は少ないように思います。

または、過去に板金塗装をしたけれども、その後、何度もいろいろな
業者によって、磨かれて101μmまで削られたということも考えられます。

いずれにせよ、101μmの膜厚があれば、一般的な下地処理でOKです。



一気に施工後です(笑)

パネル毎にかなり慎重に下地処理を行いました。




下地処理・脱脂後のボンネット部分の膜厚を計測します。

「36.9μm」です。施工前が「38.1μm」でしたので、「1.2μm」磨きました。

ふう~。気疲れしちゃいました(笑)



こちらは、ドアパネル部分の下地処理・脱脂後です。

膜厚は「98.0μm」です。施工前は「101μm」でしたので、
「3μm」磨いたことになります。

最初の膜厚が十分にありましたので、しっかりと下地処理を
行うことが出来ました。



下記画像は、リアガラス上部にある樹脂スポリラー部分です。
経年劣化で白く酸化してしまっています。左半分だけ
コーティングしてみました。

こんなに、変わっちゃいます(笑)。

完全硬化型のガラス被膜は、劣化してしまった樹脂部分にも塗布することで、
新車時のようなしっとりとした艶のある黒色に蘇ることが出来ます。
これは一時的なものではなく、長期間(数年)にわたりこの艶を
維持できます。



バンパー部分にもコーティングしました。

左半分だけコーティングしてみました。明らかにその違いが分かりますよね。

酸化劣化してしまった樹脂バンパー部分にコーティングすることで、
新車時のようなしっとりとした艶のある黒いバンパーに蘇ります。




お客様のご希望で車内の内装にもコーティングを行いました。

下記画像は運転席のダッシュボード周りのコーティング中の画像です。
画像の左半分にコーティングしています。塗ってないところとの違いが
分かりますね。

内装の樹脂部分もかなり酸化劣化して、白っぽくなっていましたので、
コーティングすることで、黒い艶が蘇ります。

一般的な内装の艶出し剤と比べて、ワックスのような石油系溶剤特有の
油っぽいベトベト・ギトギト感はありません。

触ってもサラッとした仕上がりになります。

内装ワックス剤は時間とともに落ちていきますが、このガラスコーティングは
長期間(数年)はこの状態を維持できます。

もちろん、新車でもコーティングすることで、酸化劣化することを
防ぐことが出来ます。



下地処理・コーティング後の仕上がりです。
素敵なブラックカラーのゴルフに生まれ変わりました。

お客様には、「新車になったみたい」と喜んで頂けました。

この度はご用命頂きまして、本当にありがとうございました。







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