中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

从江県芭沙村秋千節のご馳走

2012年07月24日 | 苗族

从江県芭沙村秋千節の日のご馳走は田圃で飼われている鯉や草魚だそうです。田圃へ鯉や草魚を捕まえに行くので、一緒に行かないかと誘われたのですが、たまたま別口の話もありやむなく参加できませんでしたが、夜には別の家で、秋千節のご馳走を食べる事が出来ました。

泥臭いかと思ううかもしれませんが、全くそのような事はなく大変おいしかったです。草魚も淡白で、特に美味しかったです。当然自分の家の田圃で飼っている鯉や草魚だそうで実に久しぶりに美味しい川魚を食べました。祭りなのでご飯はもち米=オコワです。また、珍しかったのは、この家では木で作った食器を今も使っていたことです。他の村でも普通の家で今までに何度も食事をしましたが、木の食器は初めて見ました。もち米で作った米酒以外には楊梅という果物で作った果実酒もありました。

食卓に並んだご馳走。青いボールに入っているのが草魚。木のボールにはオコワが。
小さい木のボールには薬味、唐辛子が入っている。

 

芭沙は五つの自然村からなるそうです。私が度々訪れる村は王家塞という村で芭沙の中心からは、ほんの少し離れた所にあります。家の屋根は素焼き瓦葺きの家が多いのですが、この村には未だに杉皮葺きの家が何軒かあります。他の地区の苗族、侗族などの村にも度々行きましたが、杉皮葺きの家は、最近は殆ど見かけませんが、ここ王家塞には、今も何軒か残っています。

西江千戸苗塞という苗族の村がありますが、この村の1950年代に撮った写真を見たことがありますが、その頃は屋根は素焼きの瓦葺きではなく、やはり皮葺き屋根でした。というより、写真から観た限りでは一軒も素焼きの瓦葺の家はありませんでした。この村の限らず瓦葺きの屋根というのは、割合に新しいようです。


杉皮葺きの家。外から見ると一階立てに見えるが、二階建てです。
芭沙では一階建は見かけません。もっとも最近は三階建ても多い。



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