中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省と四川省の近くでまた地震が

2013年09月01日 | 中国事情

地元の新聞「雲南網」(電子版)等に拠ると、831日早朝804分に雲南省と四川省の境界付近で震度5.9の地震が起きたそうです。31日の 2030分の時点では、雲南省迪慶チベット族自治州では死者3名、負傷者36名に上るとの事です。数多くの民家が倒壊すると共に、交通網、電力設備、通 信等の施設も大きな損害を受けている模様との事。また、31日19時までに300回の余震があり、最大の余震は震度4.5だったそうです。

今回の地震は、828日に起きた震度5.1の地震から僅か3日後と言う事もあり、被害が拡大しているとの事です。雲南省迪慶チベット族自治州香格里県、徳欽県の二つの県で、約6万人が被災し、家屋の倒壊は約480戸に上るとの事。また、道路、通信施設、送電線等も地震の被害を受けており、徳欽県の中心部は停電しているそうです。一部の地域では、携帯電話が繋がらない等の事態も起きているとの事。

雲南省地震局長の話では、今回の地震は前回28日に起きた地震の震源地から約10キロ離れた所で発生したそうで、今回の地震での負傷者や死亡者が少ないのは3日前の地震の教訓が生かされた事、今回発生した地域は人口が少ない事に因ると考えられるとの事。

また、国営新華社通信に拠れば、雲南省関係当局は、雲南省内の全ての旅行会社に対して迪慶チベット族自治州への旅行を当面中止するように通達したそうです。迪慶州当局も、旅行者に対して州内の各観光地へは立ち入らない様に勧告したそうです。

大理白族自治州でも今年33日に、震度5.5の地震がありましたが、雲南省は中国でも特に地震が多い地域に属するようです。新聞等に拠れば、今回の地震は俗に徳欽ー香格里拉断裂帯といわれる地帯で起きたようです。

20096月には雲南省楚雄市安県で震度6.0の地震、20113月には雲南省盈江県で震度5.8の地震、20129月に雲南省昭通市彝良県では5.7の地震が起きる等、震度5クラスから震度6程度の地震は、雲南省内では結構起きているようです。1996年には雲南省麗江で震度7の地震が起きた事もありますが、その後は震度6から7の地震は起きていないとの事。

1925年には、震度7の大地震が大理州で起きて、大理は甚大な被害を受けたそうですが、これは俗に「大理大地震」と呼ばれているそうです。

 


 



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