黄色いユニホームのお気楽日記2

趣味の同人活動と競輪、そして日々感じたことを書いていくページです。

経営者の頭の中は、世の中と逆行するのか?

2009-06-23 21:24:47 | Weblog
廃棄損失の15%、本部が負担=加盟店支援策で-セブンイレブン(時事通信) - goo ニュース

今回の、コンビニ加盟店独自の決断による値引きが、
端を発したこの問題ですが、僕から言わせれば、
『経営者の頭の中は、世の中と逆行しているのか?』
って、ことです。

確かに、消費期限切れ間近の商品を、お客さんが購入し、
それで食中毒でもあった日には、
会社は訴えられ、多額の負担を負うことになりかねません。
中には、それを悪用する人もいることでしょう。
訴えられれば、社会的信用は失墜します。
だからこそ、『原価の15%を負担するから、値引き販売はやめて欲しい』と…。
加盟店に対してのこれまでの圧力もそう、
表面では『ブランドイメージ』と言っておいても、
結局はお客さんからのクレームに対しての、保身が優先の口実に聞こえます。
加盟店に対して、廃棄処分料金を全額負担させていたやり方も、
悪質極まりない、儲け主義の極みにも思えます。
平均で一店舗あたり、年間500万円にも上る処分料。
このコンビニは、全国で10000店舗以上あるそうですので、
もしも全店舗が年間500万円負担していたと計算すれば、
500億円がどぶに消えて行くのです。
第一、今でこそコンビニ弁当なんて食べませんが、
あれには保存料入っている(今も入っているのかな?)みたいなので、
そうは簡単に腐らないでしょう。

コンビニ業界は、ここだけではありませんので、
他の会社も含めれば、全国のコンビニから出る廃棄食材の
処分料だけで、一自治体の年間の予算にも匹敵するでしょう。

そりゃ、人の考え方は様々です。
いくら値引きしているからと言われても、
消費期限切れの商品に、抵抗を感じる人も多いと思われます。
しかし、加盟店の店主の多くは、負担金もさることながら、
『胸が痛む…』と言う声も多く聞かれるそうです。
そりゃそうでしょ…。
現場で、まだ食べられそうな食材を、あっさり廃棄にする行為を、
これまで続けていたことに、罪悪感を感じる店主も多いと思われます。
だったらせめて、無駄にならないように、
ギブアンドテイクの考え方だと思うのです。
店側も、利益は少ないが、負担は抑えられる。
お客さんも、消費期限が迫っているのを承知の上で、
値引きされた、安い方の商品を購入する。
大手スーパーに止まらず、小さな店でも既に行われている行為です。
小売店というのは、競争が激化しています。
生き残るには、無駄が許されません。
廃棄処分の負担は、馬鹿にはなりませんから…。

無論、それはコンビニも同様です。
でも何故、コンビニだけが出来ないのか…?
と言うよりも、何故しないのか…?

今回のケースは、あくまでも独禁法違反による排除命令ではありますが、
こうして捨てられる食材のあり方を、
考え直すきっかけでもあると思うのです。
逆に言えば、いかにして食材の廃棄を減らす方向に
改善できるかを、考えさせるきっかけでもあると思うのですが…。
だから、最初に『経営者の頭の中は…』と、
書かせていただきました。
結局、廃棄量何%削減目標といった考えは持たず、
『売れ残ったら負担してやるから、これまでと変わらず売り続けろ』
と、言われているような気もします。

よく考えてみましょう。
飲み会で食べ散らかしては、残った料理…。
これも空しいかな、もれなく廃棄処分行きです。
僕は、飲み会の退席の時に、
いつもそんなことを考えてしまいます。
『もったいないなあ…』って。
まあ、貧乏性なもので、つい…。
仲間内で外食に行ったりすると、必ず誰か一人はいたりするものです。
お皿もしくは、お茶碗にご飯粒いっぱい残したまま、
ごちそうさまする友達…。
僕が小さい頃、こんな食べ方をした日には、
物凄く怒られたものです。
父親は特に、戦後すぐに生まれた人で、
中々食べたくても食べられなかった経緯もあるからでしょうが、
『とにかく残さず食べろ』とだけ、教えられました。

こんなことばかり書いていると、
『にげまくり。お前は偽善者か!』
と言われそうですが、もちろん、批判も受け付けましょう。
どんどん来てください。


食材廃棄は、深刻な問題の一つであり、
日本が抱える病巣の一つと言えるでしょう。
個人の身体のメタボリックが、
気になる方もいらっしゃるでしょうが、
日本の世の中そのものが、メタボリックなのでしょうね…。
(そんなこと、みんな気付いてるか…。)