黄色いユニホームのお気楽日記2

趣味の同人活動と競輪、そして日々感じたことを書いていくページです。

高松宮記念杯競輪決勝

2009-06-21 19:46:04 | 競輪
本当に久々の更新ですみません。
気が付けば、1ヶ月近く書き込んでいませんでした。

さて、久々のネタは競輪です。

今日は、大津びわこ競輪場で開催中の、
GⅠ・第60回高松宮記念杯競輪の決勝戦の日でした。

高松宮記念杯(以下:宮杯)は、毎年6月に開催されるため、
よくファンの間では、『雨の宮杯』と呼ばれています。

もう一つファンの間で知られているのは、
ミスター競輪こと中野浩一さん(福岡・引退)が、
唯一獲り逃したタイトルであり、また現役引退を決めたのも、
この宮杯でした。

数々のドラマが生まれた宮杯ですが、
今年はこの500バンクで、どのようなドラマが待っていたのか…。

改めて決勝のメンバーを見てみると、SS班の選手が5名で、
彼らは順当な勝ち上がり。
特に、連日の動きが際立っているのが、山崎芳仁選手(88期・福島)で、
準決勝は堂々の逃げ切り勝ちと、隙がありません。
武田豊樹選手(88期・茨城)の準決勝も、小嶋敬二選手(74期・石川)の捲りに
屈しますが、逃げて堂々の2着でした。
反対に、無我夢中で突っ込んだ南修二選手(88期・大阪)は、
嬉しい初の決勝進出。
唯一の地元近畿からの勝ち上がりで、気合が入らないわけはありません。
また、連日先行勝負が出来ていないものの、
自在の片鱗を見せる浅井康太選手(90期・三重)も、
辛くも準決勝3着で、GⅠ初の決勝進出を決めました。

さて、この中から誰が優勝するのか?
ちなみに、前年度の覇者は、渡邉晴智選手(73期・静岡)でした。
渡邉選手の連覇はあるのか?




初手の周回は、①山崎-5渡邉・②武田-7平原-4阿部-8諸橋・⑨浅井-3小嶋-6南
で、残り2週の赤板までは隊列に変化がありません。
赤板を過ぎて打鐘前に、小嶋選手を率いる浅井選手が上昇し、
武田選手率いる関東4車に蓋をするように押さえ、
打鐘で前団の山崎選手を押さえに行った、その時でした。
まさか、連日先行勝負で、場内を沸かせている山崎選手が、
小嶋選手の内でイン粘りに出ます。
これで、小嶋選手は引いてしまい、中部の連結は脆くも崩壊します。
これを機と見た武田選手が、前団で焦る浅井選手を、叩いて出切ります。
すると、今度は浅井選手が平原選手のインで粘りますが、これは失敗。
しかし、浅井選手が平原選手の後ろにはまり、関東の連結が乱れます。
こうなると、後手を踏まされた小嶋選手は、
8番手から自力で捲るしかありません。
例え、6番手に山崎選手がいようとも…。
しかし、怒涛の反撃を見せるも、
最終2センターから平原選手が番手から発進。
この時点で、小嶋選手の勝利は、ほぼ無くなりました。
逆転のチャンスがあるなら、平原選手の後ろにはまった浅井選手。
このまま、GⅠ初勝利まで行ってしまうのか…?

優勝 平原康多(87期・埼玉)

しかし、後ろの追撃を振り切ったのは、平原選手でした。
一度は絡まれたものの、執念で番手を守り切り、
ようやく結果を残しました。
しかし、2着には山崎選手が、4回転の大ギヤの破壊力で迫っていたので、
かなり冷や冷やものの勝利でした。


今年の宮杯は、平原選手の初優勝で幕を閉じ、
ニューヒーローが誕生しました。
予てから、「タイトル獲得は時間の問題」とまで、
言われてきた彼でしたが、ようやくGⅠ優勝となり、
これで胸を張って、年末のグランプリに出られます。

しかし、競輪界の勢力図は、相変わらずの東高西低状態。
残る3つのGⅠで、西の方から優勝者は現れるのか?

この後は、7月の最初の周に、
GⅠ『寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント』があります。

そして、7月の3週目に、
GⅡ『サマーナイトフェスティバル』があり、
8月の最初の周には、
GⅠ『読売新聞社杯・全日本選抜競輪』と、
ビッグレースが続く、殺人スケジュールです。
選手の皆さんは、本当に大変です。
恐らく、この谷間のローテーションの記念競輪は、
大荒れか、メイン選手の欠場が相次ぐことでしょう。
ファンの皆さんは、この辺りも含めて車券戦術を
考えなければいけません。

本当に、どうにかならないものかなあ…。