以下は「固定モード(Fixed Mode)」をテーマにした、ネットワークスペシャリスト試験対策用の問題10問です。固定モードは、通信速度やデュプレックス設定を手動で設定する運用方式であり、オートネゴシエーションの対概念となります。
◆ 固定モードに関する問題(全10問)
■ 問題1
固定モードとはどのような設定方式か。
A. IPアドレスを自動取得する方式
B. 通信速度やデュプレックスモードを手動で設定する方式
C. ネットワーク機器のファームウェアを固定する方式
D. DHCPサーバを無効化する方式
【正解】B
【解説】固定モードとは、通信速度やデュプレックスモードを手動で設定し、オートネゴシエーションを使用しない設定。
■ 問題2
固定モードで設定する通信速度として、Fast Ethernetに該当するのはどれか。
A. 10Mbps
B. 100Mbps
C. 1Gbps
D. 10Gbps
【正解】B
【解説】Fast EthernetとはIEEE 802.3uで定義された100Mbpsの通信方式。
■ 問題3
固定モードで両端の通信速度やデュプレックスモードが一致しない場合、どのような問題が発生するか。
A. MACアドレスの衝突
B. ネットワークループ
C. デュプレックスミスマッチ
D. DHCPサーバの停止
【正解】C
【解説】一方が全二重、もう一方が半二重などで通信条件が異なると、パケットの衝突や性能低下が起こる。
■ 問題4
固定モードが望ましい運用として最も適切なものはどれか。
A. 不特定多数が接続するゲスト用ネットワーク
B. 動的VLAN割り当てが必要な社内ネットワーク
C. ネットワーク機器間の安定通信を重視するバックボーン接続
D. フリーWi-Fiスポット
【正解】C
【解説】固定モードは機器間の通信設定が事前に明確な場面、特にネットワーク機器の直結で安定動作を重視する場合に有効。
■ 問題5
固定モードを設定する際、管理者が設定し忘れるとどのような状態になるか。
A. 通信が常に全二重となる
B. 通信速度は自動設定になる
C. ネゴシエーションが失敗し通信エラーが発生する
D. スイッチが自動的に暗号化を行う
【正解】C
【解説】一方が固定で、もう一方がオートネゴシエーションの場合、通信が不安定になりやすい。
■ 問題6(穴埋め)
固定モードとは、通信速度やデュプレックスモードを**__________**で設定する方式である。
→ 手動
■ 問題7(穴埋め)
固定モードでは、**オート__________**機能を無効にして通信条件を設定する。
→ ネゴシエーション
■ 問題8(誤文訂正)
誤:固定モードは、接続された機器の能力に応じて通信条件を自動調整する。
→ 正:固定モードは接続機器の能力にかかわらず、設定された通信条件を固定的に使用する。
■ 問題9(誤文訂正)
誤:固定モードでは通信が不安定になることはないため、すべての環境で推奨される。
→ 正:固定モードは接続相手と条件が一致しない場合、通信障害が発生するため慎重な運用が必要。
■ 問題10
以下のうち、固定モードに関連する設定項目として正しくないものはどれか。
A. 通信速度(10/100/1000Mbpsなど)
B. デュプレックスモード(全二重/半二重)
C. MACアドレスの手動設定
D. オートネゴシエーションの無効化
【正解】C
【解説】MACアドレスは通常固定であり、通信設定項目ではない。
必要に応じて、固定モードとオートネゴシエーションの混在運用によるトラブル対策や、**CLI設定例(Cisco等)**なども追加可能です。希望があればお知らせください。