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CyberChaos(さいばかおす)

プログラミング言語、トランスパイラ、RPA、ChatGPT、データマイニング、リバースエンジニアリングのための忘備録

堅牢なセキュリティのRDBMSベスト5

2025-04-10 10:54:22 | SQL
セキュリティの堅牢性が高いRDBMSを選ぶ際には、以下の要素を総合的に評価する必要があります。

### **セキュリティが特に優れたRDBMSトップ5**
1. **Oracle Database**
- **強み**:
- 非常に細かい権限制御(VPD: Virtual Private Database, データマスキングなど)
- 強力な監査機能(すべての操作をログ記録可能)
- TDE(Transparent Data Encryption)による自動暗号化
- 政府・金融機関での採用実績が豊富
- **弱点**: 高コスト、設定が複雑

2. **Microsoft SQL Server**
- **強み**:
- Windows統合認証(Active Directory連携)
- Always Encrypted(クライアントサイド暗号化)
- 行レベルセキュリティ(Row-Level Security)
- 脅威検出機能(SQL Injection検知など)
- **弱点**: Windows環境に最適化されており、Linux版は機能が限定的

3. **PostgreSQL**
- **強み**:
- オープンソースながら企業級セキュリティ
- ロールベースアクセス制御(RBAC)
- データ暗号化(pgcrypto)
- 監査拡張機能(pgAudit)
- **弱点**: 商用DBほどの高度なセキュリティツールが標準でない(拡張機能が必要な場合あり)

4. **IBM Db2**
- **強み**:
- FIPS 140-2認証の暗号化
- きめ細かいアクセス制御(LBAC: Label-Based Access Control)
- 政府・医療業界での利用実績
- **弱点**: ライセンスコストが高い

5. **Amazon Aurora (PostgreSQL/MySQL互換)**
- **強み**:
- AWSのセキュリティ基盤(IAM, KMS, VPC分離)と連携
- 自動パッチ適用・バックアップ
- ネットワーク分離とエンドツーエンド暗号化
- **弱点**: クラウド依存(オンプレミス不可)

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### **選択基準のポイント**
- **政府/金融規制対応**: Oracle, IBM Db2
- **コスト効率 & オープンソース**: PostgreSQL
- **Windows環境統合**: SQL Server
- **クラウドネイティブ**: Amazon Aurora

#### **特に重視すべきセキュリティ機能**
- **データ暗号化**(TDE, クライアントサイド暗号化)
- **詳細な監査ログ**(誰が・いつ・何を変更したか追跡可能)
- **行レベル/列レベルのアクセス制御**(RLS, VPD)
- **SQLインジェクション対策**(パラメータ化クエリの強制)

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### **結論**
**「最もセキュリティが堅牢」なのはOracle Database**ですが、コストや環境に応じて以下の選択が現実的です:
- **オンプレミスで予算あり** → **Oracle** or **IBM Db2**
- **クラウド利用** → **Amazon Aurora**
- **オープンソース希望** → **PostgreSQL(拡張機能追加)**
- **Windows環境** → **SQL Server**

セキュリティは「DB単体」ではなく、**設定(ミスコンフィグ防止)**、**ネットワーク分離**、**定期的な脆弱性スキャン**との組み合わせが重要です。


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