■まとめと考察
1 皇室の由来
日本史で皇室の由来を書かないというのはとても異常であり、東京書籍・教育出版・日本文教は義務教育の教科書としては失格。 人類の歴史は(も)、古代になればなるほど「科学的実証」は難しくなり、数少ない(間接的な)物証からの推理が重要になる。 皇室が認定し、かつ、日本人のほとんどが《天照大御神が皇室の祖先だ》と思って(推理して)いるなら、そのことは《史実と同等の歴 . . . 本文を読む
■実物コピー引用 2/2 (前回:育鵬社、自由社)
※前回と比べて、《系図の題と、天皇名の「番号」》に注目を…
【東京書籍】
【帝国書院】 ※南北朝時代:無し
【教育出版】 ※南北朝時代:無し
【日本文教】 ※南北朝時代:無し
【清水書院】 ※南北朝時代:無し
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③ 天皇にかかわる系図のちがい まず、皇室の由来についての記事と、《天皇名が載っている系図》をすべて引用する。(※欠落があれば教えてください)
■各社教科書
【育鵬社】
【自由社】
以上の育鵬社と自由社は、皇室の由来も、《歴代天皇が何代目にあたられるか》も中学生に分かるように書いているが、あとの6社はそうでもないようだ。
~引用つ . . . 本文を読む
■まとめと考察
1 名称
「仁徳天皇陵」は宮内庁の公式認定であり、広く日本人が共有している名前。 したがって、考古学の学会では疑問があるにしても、「仁徳」という呼称を(も)教えるのが妥当だと思う。
帝国書院と学び舎は教えたくないらしいが…
2 規模
日本人が「(面積で)世界最大」と誇るのに、何か悪いことがあるだろうか? というより、むしろ積極的に日本をアピールする . . . 本文を読む
■実物コピー引用 ※各社の重みづけがわかるように、写真資料の大きさをほぼ原本と同じにして表示。(本文の内容は次回の「まとめ表」で紹介する。
【育鵬社】
【自由社】
【東京書籍】
【帝国書院】
【教育出版】
【日本文教】
【清水書院】
【学び舎】
~次回、まとめと考察~
<全リンク⇒1へ> 天皇<55・5 . . . 本文を読む
② 「仁徳天皇陵」の描き方のちがい■基礎知識 <ウィキペデア:大仙陵古墳2017.1.9>より
・「大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)または大山古墳(だいせんこふん)は、大阪府堺市堺区大仙町にある古墳。形状は前方後円墳。百舌鳥古墳群を構成する古墳の1つ。 実際の被葬者は明らかでないが、宮内庁により「百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)」として第16代仁徳天皇の陵に治定されている。名称 . . . 本文を読む
■講話 「ルーズベルトへの手紙 ~硫黄島の市丸少将~」
・講師 藤原雄(本会企画委員長/藤原外科医院院長)
通常例会としては過去最高クラスの38名参加。とても丁寧な講演資料なので、そのまま掲載します。
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天皇(皇室)のご存在も、神道と同じく《日本史を通貫する、日本文明の一大要素》なので、この項でも時代別に9つほどの観点に分けて調べることになりそうです。
ⅱ 8社を比べる① 索引「天皇」の有無と、教科書に記載されている天皇名のちがい
※上表:「索引に記載されているページ数」=索引語「天皇」の項に記載されているページの合計数。
※「記載されている天皇・上皇名」=上記も含めて、実際に教科書中 . . . 本文を読む
⑾ 天皇の描き方のちがい
ⅰ 基礎知識<ウィキペデア:天皇2017.1.6>より・「古代日本では権力の頂点をオオキミ(大王)といったが、天武天皇(672年 - 686年)ごろから中央集権国家の君主として「天皇」が用いられるようになった。 大和朝廷時代の大王が用いた称号であり、奈良時代 ~ 平安時代には政治・祭祀の頂点だったが摂関政治・院政・武家の台頭により政治的実権を失っていった。 室町時代には . . . 本文を読む
⑽神道の描き方 総まとめと評価
厳しいようだが、いっさい感情的あるいは利害関係的評価はなく、客観的あるいは価値的評価の結果。 価値的とは、《日本人として、日本文明の価値を認め、尊重する》という立場。 したがって、《外国人》、《日本文明の価値を認めない》、《日本(文明)を大事にしない、あるいは貶める》という立場では、評価の結果が違ってくるのは当然のことだ。
. . . 本文を読む
ⅲ まとめと考察
1 日本史に「神道指令」を記載するのは当然である理由①日本文明の重要な要素の一つである神道のありようを、大きく変えてしまった歴史的事件だから。 ②戦争及び占領に関する「ハーグ陸戦条約」に明らかに違反する、国際法無視の占領行為だから。 (※②に関しては、かなりあとになるが、「昭和時代:占領期の描き方」で総合的にくわしく検証する。) したがって、育鵬社と自由社 . . . 本文を読む
ⅱ 実物コピー 神道に言及しているのは育鵬社と自由社のみ。 関連事項としていわゆる「天皇の人間宣言」を載せるが、これに言及しているのは東京書籍・帝国書院・教育出版の3社のみ。
【育鵬社】
【自由社】
【東京書籍】 ※いわゆる「人間宣言」
【帝国書院】 ※いわゆる「人間宣言」
【教育出版】 ※いわゆる「人間宣言」&nb . . . 本文を読む
⑥ GHQ占領期(昭和20年.9.2~27.4.28)の神道の描き方のちがいⅰ 基礎知識<ウィキペデア:神道指令2017.1.1>より・「神道指令(しんとうしれい)とは、1945年(昭和20年)12月15日に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が政府に対して発した覚書「国家神道、神社神道ニ対スル政府ノ保証、支援、保全、監督並ニ弘布ノ廃止ニ関スル件」(SCAPIN-448)の通称である。 . . . 本文を読む
ⅲ まとめと考察
繰り返すが、神道は日本文明独自の重要な要素だ。 そして、おそらく縄文時代に始まる古代信仰が仏教伝来を経てしだいに「神道」として自覚され、奈良時代頃から江戸時代末までの千年ほどの長い間、《かなりの宗教施設が神社でありかつ寺でもある》という《神仏習合のかたち》が続いたとされている。 その形が大きく変わったのが明治維新のとき。 義務教育で教える日本史のなかで、こ . . . 本文を読む