でんち・デンチ・電池【NEXcell】

電池って何?どんな電池があるの?環境にいい電池って?ネクセルの扱う電池って?
電池から人生までも話しましょう。

電池の寸法について

2016年12月03日 | Weblog

 この間読者からは以前書いた電池の寸法は間違ったと指摘されました。どうもありがとうございます。

 そこで、ここでJIS規格を参考して、電池のサイズの範囲を明記にします。

 電池には国別の呼び方が違っても、サイズは世界中同じです。旅行時手持ちの電池が無くなったら、その国で購入しても使用可能です。ただし、電池の形によって、それぞれの国で呼び方が違います。下の表では市販品の呼び方をまとめました。

                市販電池の呼び方

日本

アメリカ

中国

ヨーロッパ

サイズ(mm)

備考

直径(mm)

高さ(mm)

単1

D

1号

Mono

32.3-34.2

59.5-61.5

円筒形

単2

C

2号

Baby

24.9-26.2

48.6-50.0

単3

AA

5号

Mignon

13.5-14.5

49.2-50.5

単4

AAA

7号

Micro

9.5-10.5

43.3-44.5

単5

N

 

Lady

10.7-12.0

28.0-30.2

9V電池

006P

9V電池

6F22

48.8×26.0×17.4

(L×W×H)

四方形

 

ご参考いただいたら幸いです。


サムソン電子 ギャラクシーノート7の爆発問題について

2016年12月03日 | Weblog
 今年9月から、サムスン電子の最新スマートフォン「Galaxy Note7」は相次いで爆発があり、全世界で大きな話題になりました。ほとんど中の電池の問題によって爆発したと言われています。
そこでは、なぜ電池は爆発しますか。現在のスマホはほぼリチウムイオン電池を使っています。このリチウムイオン電池の性質から説明しなければなりません。
 リチウムイオン電池の正極材は軽いが、化学的には非常に反応が激しい元素で、空気中で燃えます。電池としては軽くて長く使えるが、発熱や爆発をしやすいです。電池の中にはまた負極材とセパレーターがあります。同じサイズの電池を長く使うため、設計や材料を工夫して電池中に正負材料をいっぱい積んで、セパレーターを薄くしています。ただし、電池の正負極を接触して(内部ショートと言う)急激に反応して爆発します。電池の中の異物混入禁止や破れたセパレーターの使用禁止や正負材の粒子などに関わっています。また、充電条件や使用条件にも関係しています。過充電や過放電をしたら、電池に悪影響を及ぼして、繰り返して爆発したことも度々あります。使用する時、金属や水で正負極を接触させること(外部ショートと言う)によって爆発したこともあります。

 今までのリチウムイオン電池の爆発の事例を検討しても大体下記3つの原因をまとめられます。
1.電池自身の問題
2.充電器の問題
3.使用者の問題

 今度の件は使用者の問題があるとは考えにくいが、電池製造時の問題か充電回路の問題のいずれかと私は思います。
 サムソンにも原因を早く究明して発表していただき、今後同じトラブルを発生しないように願っています。また、これからの電池の開発や製造にも参考になるだろうと思います。

ほぼ3年間ぶり、ブログの再開

2016年09月05日 | Weblog
日が経つのは早いですね。あっという間にほぼ3年間ぶりブログを書いていませんでした。

今日再開します。どうぞよろしくお願いいたします。

この3年間いろいろありました。本当大変でしたが、頑張って何とかして会社の経営を維持しております。

実は、弊社は去年8月同じ鯖江市の下記の新しい住所に移転しました。お陰様で早く一年間も過ぎました。
 福井県鯖江市上河端町36-4-3(高速道路 北陸道 鯖江インターからは2分ぐらい、国道8号線から1分ぐらい)

今後ともいい製品を開発して、皆様にご提供するように努力いたします。宜しくお願い申し上げます。


リチウム空気電池の最前線という本

2013年10月02日 | Weblog
今年8月出版した本です。本の概要:
 産業技術の発展にともない、人類の社会活動と生活に便利な移動型、あるいは携帯型電気製品が続々登場し、普及している。たとえば電気自動車や4G(=第4世代)移動通信システムに対応するためには、従来の蓄電池ではエネルギー密度不足が問題である。より高いエネルギー密度を有する蓄電池へのニーズが高まっている。
 現在あるクリーンな蓄電池の中で、重量あたりのエネルギー密度と体積あたりのエネルギー密度が一番高いのは、リチウムイオン電池である。しかしながら、そのリチウムイオン電池でも、現状のエネルギー密度は約120~160Wh/kgであり、電気自動車の長距離ドライブ、あるいは4G携帯電話の長時間使用にはまだ不足であると言われている。
これらのニーズに答えるために、リチウムイオン電池に、大幅なエネルギー密度の向上の可能性はあるのだろうか?
 リチウムイオン電池のエネルギー密度は、おもに正極の容量に制約されている。今開発している正極の活物質から考えると、リチウムイオン電池の理論エネルギー密度の限界は約250 Wh/kgになると言われている。極端に容量が大きな活物質は、現在のところ、まだ開発されていないため、大幅なエネルギー密度の向上には制約がある。
 そこで、正極材として空気中の酸素を用いるリチウム空気電池では、活物質である酸素は電池セルに含まれておらず、空気中に無尽蔵に存在するので理論的に正極の容量が無限となり、大容量電池技術として注目されている、その中でも、とくにリチウム空気電池は、近年、日本国内のみではなく、欧米、中国、韓国など海外の大学、研究機関、企業も、エネルギーに関する重要なテーマとして、次々にリチウム空気電池のプロジェクトをスタートし、真剣に研究を行っている。その進展も著しく進んでいる。
 急速に発展する研究環境の中で、リチウム空気電池と金属空気電池の研究開発についてより理解いただくために、リチウム空気電池の現状、構造、特徴、問題点などを本書にまとめた。

                                      2013年8月 周豪慎(本書「はじめに」より)

著者一覧

 周 豪慎   (独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 首席研究員,(兼)エネルギー界面技術研究グループ グループ長
 石原 達己  九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 主幹教授
 蓑輪 浩伸  日本電信電話(株) NTT環境エネルギー研究所 研究員
 林 政彦   日本電信電話(株) NTT環境エネルギー研究所 主任研究員
 林 克也   日本電信電話(株) NTT環境エネルギー研究所 主幹研究員
 小林 隆一  日本電信電話(株) NTT環境エネルギー研究所 主幹研究員
 劉 銀珠   (独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 研究員
 金村 聖志  首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 教授
 張  涛   (独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 エネルギー界面技術研究グループ
 北浦 弘和  (独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 エネルギー界面技術研究グループ
 高羽 洋充  工学院大学 工学部 環境エネルギー化学科 准教授
靳 忠效   (株)ネクセル 代表取締役社長
島野 哲   住友化学(株) 筑波開発研究所 主任研究員
山口 滝太郎 住友化学(株) 筑波開発研究所 主席研究員
中根 堅次  住友化学(株) 筑波開発研究所 上席研究員
江頭 港   日本大学 生物資源科学部 准教授
阿久戸 敬治 島根大学 研究機構 教授
日比野 光宏 東京大学 大学院工学系研究科 応用化学専攻 上席研究員
水野 哲孝  東京大学 大学院工学系研究科 応用化学専攻 教授

充電しながら携帯電話を使わないでください

2013年07月16日 | Weblog
2-3日前、中国のあるスチュワーデスはiPhone4携帯電話を充電しながら、通話したところ、感電して亡くなりました。テレビやネットや新聞では非常に大きなニュースとなりました。
今、警察もアップル社も調査しているところです。

実は、携帯電話に使う電池の電極(端子)は充電にも放電(使用)にも使う同じ場所です。写真を参考してください。
充電した時、その端子を経由してエネルギーを電池の中へ注ぎます。
放電(使用)する時、逆に電池からエネルギーを出します。正反対な動きです。

充電した時、もし通話すると、正反対のエネルギーは動いてぶつかることとなり、電池に悪い影響を与えて、電池の寿命が短くなり、膨らむ可能性があります。また、最悪の場合は、携帯電話または充電器の回路基板が壊れて、充電電流が流れたりするかもしれません。そうすると感電する可能性があります。

特に、充電中携帯電話は机から落ちたりするとき、注意してください。

2012年 補聴器出荷台数が51万以上でした

2013年02月19日 | Weblog
一般社団法人 日本補聴器工業会の発表にとると、2012年間補聴器出荷台数は年間519,131台だそうです。前年に比べて106.2%となりました。一番伸び率の高いのは耳かけ型だそうです。実は昨年1月から3月の出荷数は9%増ということから、初めて50万台を突破するだろうかとの推測が当たりました。
たいへんおめでたいことです。

ホケット型以外の小型補聴器は当社の作る空気亜鉛電池を使用します。弊社は液漏れしない・品質のよい・とても聞こえが良い空気亜鉛電池をお客様に提供するように頑張ります。

日本では高齢社会に入りつつ、今後の社会の変化を見ながら、健康・福祉・医療など分野は成長することは間違いありません。政府も後押しで支持していますし、当社社員一同も一生懸命に努力します。

B787飛行機のバッテリ問題

2013年01月18日 | Weblog
久しぶりに登場します。

電池(バッテリ)は飛行機の中には電子機器の不可欠な電源です。今回の問題となる電池はリチウムイオン系の物です。
電池の中には正負材料やセパレーターの以外電解液も入っています。このリチウムイオン電池には燃える有機溶剤の電解液が入っています。普通電池に負荷をかけると、つまり電池を使うとき、電池自体は発熱しますが、あまり大きな負荷をかけると、急に発熱により発火したり爆発したりする可能性があります。

電池に過剰な負荷をかけないように保護回路をつけていますが、保護回路はトラブルを起こしたら効かなくなります。そこで、今回のような事件が起こったかもしれません。

リチウムイオン電池は軽くて、飛行機の燃費には貢献をしていますが、アルカリ系の電池に比べて危ないこともあります。

ご参考までに。

中国の経済動向

2012年05月31日 | Weblog
ギリシアやスペインなどの不安でユーロはガダガダしているので、世界に悪影響を与えています。円はどんどん上がり、日本経済は大変になっています。

輸出を軸とした中国の一部企業も大変だそうです。ただし、中国国内は需要がまだまだです。先日中国南京市に行ったとき、南郊外の広いエリアでは建設ラッシュです。

中国に行った時、衣服やカバンなどは日本より安くないです。ホテルとかちょっと中級クラスのレストランへ食事に行っても支払う金額は日本並みです。ですから、中国の旅行者は日本に来て、ファッションなどもいっぱい買っています。

これを狙って、日本の製品は中国の市場で売ればいいと思います。

補聴器の出荷数が増えています

2012年04月24日 | Weblog
日本では高齢者数が年々増加していますが、補聴器の販売数は年間約46万台ほどで、意外なことにあまり増えていません。ヨーロッパやアメリカに比べると半分以下の販売数しかないようです。


しかし、昨年の大震災により補聴器のない不便さや聞こえない怖さを実感した方々が補聴器を購入し始めたそうです。また、補聴器メーカーの啓発運動や普及キャンぺーンにより、昨年は数パーセント伸びました。

(社)日本補聴器工業会がまとめたデータを見ると、驚いたことに今年1月から3月の出荷数は9%増の約12万台となっているようです。この勢いで今年は初めて50万台を突破するのでしょうか。



弊社は補聴器の電源である空気亜鉛電池の国産唯一のメーカーとして、補聴器ユーザー様を応援します。弊社の空気電池は液漏れしない・性能が安定している・とても聞こえが良いなどとお客様からのお声を頂いておりますが、今後もより一層努力してお客様の満足度アップに努めたいと思っております。

スマートフォンの電池

2012年03月30日 | Weblog
数年前からIPHONEをはじめスマートフォンはよく売れています。私は先月アップルのIPHONE4sを買って、使用するとその人気さがわかりました。大変使いやすいし、操作も楽々で(遊ぶ気持ちで操作する)、パソコンの変わりにメールの処理ができます。方向付きの地図があり、ラジオがあり、英語辞典もあり、ホテルの宿泊や航空券のチケットの予約もでき、路線を調べられ、仕事にも生活にもすごく助かるから、やはり現代のいいものだなぁと思います。

ただし、やはり機能が多くて、常に通信受信状態で、インターネットできるし、画面も大きくて、電気をすごく食います。毎日充電しないと夜うっかり充電を忘れると、翌日携帯を使えなくなります。これは、ネックですね。

スマートハウスやスマートグリッドなどで、電池は確実に次世代のキーパーツになります。革新的な電池の誕生を楽しみにしています。