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◎「減災」めざし交流深める 大地震被災地3大学の合同シンポ

2009年02月11日 | その他文化ニュース
 都市安全研究センター主催の減災のための3大学合同シンポジウム「神戸、ジャワ島中部、四川地震より学ぶ」が2月9日、10日の2日間開催された。瀧川記念館にインドネシア、中国の大学から研究者が招かれ、神戸大の研究者と講演や討議を行い、「減災」をより進めるために連携を強めた。【2月11日 神戸大NEWS NET=UNN】

 今回の国際シンポジウムには、ジャワ島中部震災が発生したインドネシア・ジョグジャカルタのガジャマダ大学、四川大震災が発生した中国四川省成都の成都理工大学から、地震工学に関連する研究者を招いて行われた。
 9日午前は「インドネシア・ジャワ島中部地震の報告」と題しガジャマダ大学の研究者らが、午後は「中国・四川地震の報告」と題し成都理工大学の研究者らが講演を行った。10日には阪神・淡路大震災を経験した神戸大から、工学研究科の教授を中心とした7人の研究者らが講演。「神戸大学より減災に関する報告」と題して地震の性質や被害状況、神戸市の復興の取り組みを紹介したり、現状での問題点などを発表したりした。具体例としてHAT神戸の復興後の様子や山古志村の公共住宅を紹介するなど、様々な観点から減災に迫っていた。

 また国際シンポジウムということもあり、講演、討議は全て英語で行われた。10日は約30人の一般参加者がシンポジウムに訪れたが、積極的に質問を研究者に投げかけ、講演後の質疑応答では活発な議論がなされた。

 シンポジウムを企画した都市安全研究センターの副センター長である飯塚敦教授は、「このシンポジウムは、3大学の地震共同研究の出発点になればと思い開催した。ガジャマダ大学とは今までにも交流があったが、四川大地震が発生したのはつい最近なので、これからは成都理工大学とも盛んに交流を深めていきたい」と話した。
(記者=義原由樹子、松本尚也、新田理絵)

【写真】阪神、淡路大震災の特性などを講演する神戸大工学研究科の大西一嘉准教授。(2月10日・瀧川記念館で 撮影=新田理絵)

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