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日本未来の党と日本維新の会

2012-11-28 19:08:18 | ニュース
「嘘吐き総理」こと野田佳彦首相による衆議院の「電撃解散」以降、師走の衆院選に向けて政局が大きく動き、政党を巡る情勢も目まぐるしく変化している。
そんな中、滋賀県の嘉田由紀子知事は27日、「卒原発」(脱原発)を旗印にした新党「日本未来の党」の結成を表明。
主要政策に「卒原発」「脱増税」「脱官僚」等を掲げ、代表には嘉田知事が就任するが、嘉田は知事を辞職せず、衆院選には出馬しない模様。

嘉田代表は記者会見で「日本維新の会」に付いて、「脱官僚・脱中央集権と言う点では同じ思い」としたが、石原慎太郎前東京都知事らの合流で、脱原発政策を後退させた事などを踏まえ「日本の多様な社会状況を十分反映していない」として、維新の会とは一線を画す考えを示した。

「国民の生活が第一」(略称・生活)と「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(略称・脱原発)は、未来の党に合流を決め、「みどりの風」は前衆院議員3人が合流し、参院議員4人は党に留まる方針。
生活と脱原発などの合流が実現すると、未来の党に所属する前衆院議員と参院議員は70人を超え、民主、自民両党に次ぐ勢力となる。
この新党構想は生活のオザワンこと小沢一郎代表が、9月から岩手県の達増知事と共に嘉田知事に接触し、「オリーブの木」構想の要として説得を続けていたと言う。

一方、連携を模索していた「日本維新の会」と「みんなの党」は、27日に合流を断念した。
両党を巡っては、みんなとの合流を目指していた維新の会の橋下徹代表代行が先日、みんなとの競合選挙区に付いて「選挙区は最後は、じゃんけんで決めても良い。僕も代表代行の立場に拘っていない」と述べた。
が、である。この「じゃんけん」発言に付いて、みんなの渡辺代表は「ふざけるな。いい加減にしろ」と大反発。

「みんなの党は、じゃんけんで負けて降りる様な、柔な候補者を擁立していない」とも述べ、候補者同士の公開討論を踏まえ一本化を図るべきだとの考えを示した。
これに対し橋下代表代行は、「じゃんけんは理屈では無く、纏まろうと言う強烈なメッセージだ。それくらい理解出来ない人は政治家にはなれない」と反論していた。
また、渡辺代表は維新の会との合流の条件として「みんなは、古い古い自民党のDNAを持つ人とは全く違う」と述べ、石原慎太郎前東京都知事ら「太陽の党」の合流を白紙に戻す様に訴えていた。

みんなとの合流が破談した維新の会の関係者は、「橋下氏も渡辺代表にあそこまで批判されるとは思っていなかった。」と、橋下代表代行の読み違いを指摘している。
これらの遣り取りを端から見ていたら、両党が合流しても上手く行く訳が無いし、両党は破談するべくして破談したと言える。
維新の会は、先に石原代表の「太陽の党」と合流しているのだが、この合流に付いて私は「政策も理念も糞も無い」と思うのだが、同じ様に思っている人も多いとのではないか。

日本維新の会に付いては、当ブログの別のエントリに詳しく書いて行く予定なので、今回、結党した未来の党に話を戻すのだが、未来の党に言いたい事は「脱原発」(卒原発)ばかりを強調するのは「御免蒙る」と言う事。
確かに脱原発は選挙戦で大事な争点の一つだが、「消費税増税」「TPP」も同じ様に選挙の争点として扱って頂きたい。

当ブログのエントリ、石原慎太郎の新党と亀井静香亀井新党と減税日本が合流にも書いたのだが、国民新党を離党した亀井静香前代表が新党「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」を結成。
同党は、河村たかし代表の「減税日本」と合流して、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」を結党した。
長い政党名の是非は別として、「反TPP」「脱原発」「反消費増税」の政策実現を理念とした政党が旗揚げした事で、次の衆院選での投票先に悩んでいた私は、取り敢えず、一票を投じる政党が出来た事に安堵していた。

当ブログは今まで、「消費税増税の反対」「TPPに反対」「福島第一原発事故による影響」等に付いて、色々とエントリを書いているのだが、それらの主張と「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」の政策が、合致しているからである。
それが今回の合流に依って、脱原発ばかりに偏依して、消費税増税凍結や反TPPと言う主張が曖昧模糊となるのを非常に危惧している。

私が一票を投じる予定だった政党の「脱原発」は、「日本未来の党」に合流する訳だが、「消費税増税凍結」「反TPP」「脱原発」を、次の衆院選で争点にする事を切に願いたいもんだ。
未来の党に付いては気になる事が多々あるのだが、それは別の機会に書くとする。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】