公務員ＯＢの年金が大幅減額に！

　先日、元教員の年金者組合員が 「年金を年額３０万円も削られる」 と 怒っていました。

この件は、あまり話題にも なっていませんが、大変なことです。

「年金者しんぶん」 ７月１５日号に詳しく記載されていますので、 紹介します。

「年金者　何でも相談」

Ｑ. 共済組合の老齢年金 が 減らされるのですか。

Ａ. かなりの減額になる人がいて、深刻な問題です。

対象者には ９月に通知書が届く予定ですが、内容は 次のようになります。

　＊　国家公務員の場合、 昭和３４年１０月に 共済組合ができたので、それより前の期間は 恩給期間として 減額の対象にする。

　＊　地方公務員の場合は、昭和３７年１２月に 地方公務員共済組合ができたので、 それより前の期間は 恩給期間として 減額の対象とする。

　＊　恩給期間についての減額率を ２７％ とする。

　減額には上限がもうけられ、一定の配慮がされています。

　１.　基礎年金も含めた全年金額の １０％以上は 減らさない、

　２.　２３０万円以下の年金額については 減額しない・・・

等となっています。

　減額率２７％については、恩給期間中の本人負担が少ないということを理由にしています。

　５０年以上も前のことを持ち出して、年金を減らそうとする国の姿勢に 驚きと怒りを感じます。

年金者組合は、裁判闘争も視野に、不服申し立て（審査請求）をして闘います。

２０１３年７月５日　（年金相談室　阿久津嘉子）

　「年老いた年金生活者に対し、突然、年金を１０％も減額する」　・・・　こんなことが許される筈がありません。