「 原発いらんねん、おしゃべりウォーク ひこね 」

今日の彦根は ミゾレ混じりの冷たい雨。

悪天候にめげず 「 原発いらんねん、おしゃべりウォーク　ひこね 」 が 行われました。

「 ひこね 子ども と 明日を守る会 」 等の呼びかけで始まったこのウォークも ６回目となり 定着したようです。

今日の参加者は ３０人、そのうちの ３分の１ は 年金者組合員でした。

いつものように、彦根市立図書館前に集合して 全員が 「ひとことスピーチ」。


　　

集会の最後に、井戸謙一弁護士が、最近の動きについて 次のように報告しました。

　みなさん、雨の中、ご苦労さんです。

最近の原発をめぐる情勢について 若干 お話させていただきたいと思います。

原子力規制委員会が、いろんな原子力発電所敷地の活断層調査をしていて、

敦賀と東通原発については活断層だとの見解をはっきりさせ、大飯については、今のところ曖昧ですが、

そういう意味では 「 結構、しっかりやっているではないか 」 との印象を 一定 与えています。

この点は 結構、報道されているんですが、新安全基準の作業が急速に進んでいることは あまり 報道されていない。

１月３１日に、 すでに、その骨子案が まとまっています。

規制委員会は、７月までに 新安全基準をまとめる というスケジュールを 組んでいます。

何で、そんなに 急ぐのか？

未だに、福島の事故の原因も分かっていない。

つい、この間 報道されましたけど、東電は 国会の事故調査委員会が １号機の４階の調査をしたいと言ったら、

本当は明るいのに、 「 真っ暗で 責任持てない 」 と 言って それを 妨害した。

余程、 見られたら困るものが そこに あるんですね。

そこには、非常用復水器の配管があって、 地震の揺れによって、 それが 破壊したのではないかと 言われている。

もし、そうだとすれば、今の耐震基準 を 根底から見直さなければいけない。

そういうことが 未だに 分っていないのに、どうして ７月までに 新安全基準を作ると急ぐのか？

それは、おそらく、いま 唯一 動いている大飯原発が 去年８月から営業運転に入り、１３ヵ月後には 次の定期検査に入る。

だから、今年の９月には 大飯原発が 止まるわけです。

このままだと、また 原発ゼロの状態になる。 それだけは 絶対に避けたいと、

いったん ゼロになると、今度また、ひとつ 動かすのが 大変だと、

去年の大飯原発で そのことは 身にしみたと思うんです、

だから、それだけは 絶対避けたいという 恐らく 強い意思が 働いているんだろうと 思います。

　ネットでは、新安全基準の骨子が 発表されています。

今の原子炉の基本的な設計については 特に 触れずに、いろんな 新しい安全装置を 外に付ける。

フィルター付きのベントだとか、テロに備えて 第二の中央制御室を 別に作るとか、

外付けで いろんなものを付けていくという基本的な発想になっています。

しかも、猶予期間が 設けられそうで、

数年のうちに それを付ける計画さえあれば 合格ということに なりそうだ、

そういう風に持って行きそうな気配です。

実は、 そのチームのメンバーに 「 反原発 」 の 専門家は 誰も 入っていません。

去年の ストレステストの委員の中には 「 反原発 」 の 立場の専門家も 入っていましたが、

今回 入っている委員は、 電力会社から多額の寄付をもらっている以前から 「 原子力ムラの住人 」 と言われていた人たちが 堂々と入っている。

そういうところは、 マスコミも 報道しないし、 国民の知らない間に、 いつの間にやら、 そういう人たちが 入っていて、

そういう人たちだけで 協議しているという状況です。

このまま、 大した報道もなく、 国民の間に関心が そう広がってないと思うので、

このままの状況で行くと、そのまま、彼らの思うような新安全基準が 出来かねません。

一応、 パブリックコメント を ２月いっぱい、募集していますので、

中身的には 難しいですが、 「フクロウの会」 の ホームページ等 を 見ていただくと問題点を分り易く整理していますので、

何でもいいですから、 例えば 「 こんな原子力ムラの住人ばっかりの検討チームは 駄目だ 」 とか

「 福島の事故の原因を 究明してからにしろ 」 とか、 何でも いいですから、

国民が 注目しているというメッセージを 原子力規制委員会の方に どんどん 集中していかないと、

このまま 彼らの思うツボに なって しまいかねない。

こういうことを 殆んど報道しないマスコミが 問題だと 思うんですが、

そういうことを言ってても 仕方ないですから、

出来ることから、 一人ひとり が行なっていく必要が あると 思います。（話の後半は、後日掲載予定）　


集会のあと、関西電力前を通り、ＪＲ彦根駅前まで行進しました。