ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

出口を見失う保護譲渡拡大

2019-03-10 22:40:03 | ノーキルだけでは救われない命


まずは正解から。
茨城で犬の保護活動をされているチャキママさんのド正論をどうぞ。
私が思うに・・

このままだとポスト広島 最有力の香川県は、犬の殺処分ワースト1位。
バッシングが目的ではありません。
皆さんに「かわいそう」だけでは命を救えないということを知って頂きたいと思います。

下記に、香川県に誕生する『さぬき動物愛護センター』の譲渡事業案に対するボランティアさんのご意見を添付します。

要約すると
・選定基準を緩めて引渡しを
・県外団体へ譲渡拡大したい



香川県の人が、棄てたり増やしたりした結果 ── 収容される、収容が止まらない犬を致し方なく処分しているのだと思います。

殺処分される動物たちを排出しているのは県民。
職員の方は職務として後始末を引き受けて下さっています。
言い換えれば、鬼の所業を香川住民から押し付けられているのです。

香川県は、野犬問題を先に着手しなければ広島の二の舞になりますよ。
飼い犬への不妊去勢手術と係留の徹底がされていないのではないでしょうか。

選定基準を広げれば、収容される動物たちは減っていくのでしょうか。
何ら打開策になっていません。
問題を先送りにしてしまうから、いつまで経ってもセンターは満員になります。

県外譲渡も同じです。
ピースのように県外でセンターへ持ち込まれるとも限りません。
根本の解決にはならないので、永遠に輸出が続きます。
何より、越境してまで里親を求めない方法を考えるべきです。

殺処分ゼロを宣言した自治体で、どれだけの多頭飼育崩壊が起こっているか。
どれだけの動物たちが、劣悪な環境で飼い殺しされているか。

怖いのは保護に突っ走ると、ピースしかり 引き返せなくなることです。



現行の生後90日までを30日間伸ばしたとします。

● 1ヶ月あたりの想定収容頭数は?
● 受け皿は?そのキャパは?
● 全頭引き受けられるのでしょうか?
● 譲渡前手術を施す獣医師は確保している?
● 譲渡見込み頭数は?
● 保護頭数-譲渡頭数=残留する子の生活の質は保てるのか?
● 保護後に疾患などが現れた場合、終生飼養する責任と覚悟はあるのか?

かわいそう だけでは、行政は変わりません。
かわいそう で、規範やルールが変えられたら困ります。

処分数を減少するためには、収容される犬を減らす入口対策をしなければ、保護活動に終わりが来ません。

足元だけを見ていませんか。
5年後10年後、保護しなければならない犬の軽減を見つめて下さるよう お願い致します。


※ 絵画タイトル「妻の愛人たち」∑(・ω・ノ)ノ
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私たちはこれまで香川県の中讃保健所より犬を引き出し信頼できる里親さんを探し譲渡してきました。

3/10、香川県初の愛護センター『さぬき動物愛護センター』が開所するにあたり、譲渡事業が大きく変更されるということで、2/27に「譲渡事業に係わる意見交換会」に出向きました。その内容をお知らせします。

。。。。。。。。。。

まず、今後ボランティアの引き出しは保健所ではなく原則センターからと言われました。

そして
・保健所で選定に受かった個体のみ愛護センターに収容。
・愛護センターの収容数を越える場合は保健所に留め置く場合がある。
・団体登録者の代表者のみ愛護センターと交渉後、上記の個体の引出し可能
・団体登録者、団体登録者のメンバー(一時飼養者)の登録し直し。

とのことでした。

◾子犬の選定は、
1.生後50-90日程度(離乳後)
2.骨格系の異常(骨折・脱白・先天性異常など)が見られない。著しい痩削、起立困難、歩行困難が見られない。
3.皮膚炎、脱毛などが見られない。
4.伝染性疾患が疑われる症状(目やに、流涙等)が見られない。
5.外部寄生虫が疑われる著しい汚れが見られない。
6.伝染性疾患が疑われる症状(鼻水、くしゃみ)が見られない。
7.肛門周辺が汚れていない(下痢、血便、脱肛門がない)

いずれかの項目を満たさない個体は、不適合とする。
ただし、下記の場合はこの限りでない。
1.離乳後であって生後50日程度に満たない個体で、動物愛護センターにおける飼養により選定基準を満たす場合
2.軽度の疾病、負傷などがあるものの回復の見込みがある個体で、動物愛護センターにおける飼養管理中の治療により選定基準を満たす可能性がある場合

子猫の条件も同じようなものだったと思います。

つまり、このような厳しい選定基準により、生後90日以上の子犬達や、少し具合の悪い子犬達を処分し放題になります。これまで私達が譲渡してきた子犬の場合、収容された直後は下痢をして汚れていることなんて当たり前でした。今後、そういう子犬達は選定に落ちることになります。

また、これまでの捕獲数から見ると、愛護センターがすぐに収容数オーバーするのは確実と思われます。たとえ基準を満たしたとしても、センターに上がれる子犬はほんのわずかです。

さらに、香川県は収容情報の全頭公開を行っておりません。つまり人知れず処分できるということ。愛護をうたうセンター開所により、処分数が激増することは必至と考えられます。

そして、県外の団体登録者を排除するような内容.....。
県内だけでは救えるような数ではないというのに。
残念です。
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