南房総館山・なぎさの自然詩

布袋石と吊るし雲


今朝は館山湾の空に赤く染まった吊るし雲が浮かんでいました。
こんな雲を見たのは初めてです。
この後からどんどん風が強くなり荒れ模様の天気。
昼過ぎに風が弱くなったので海岸へ行ってきました。


ちょっと気になっていたことがあって、風吹く中をビーチコーミング。
それは昨日海岸で出逢ったハナデンシャです。
綺麗な赤い斑点のあるウミウシの仲間で、生態があまり良く分かっていない生き物なのだそうです。
昨日海岸に打ち上げられていたのですが、大きさは20cm位で弱々しく動いていたので生きていると思い、海へ放しました。
そんな事があり、今日もハナデンシャが打ち上げられていないかと思ったからです。
同じ場所を探して歩きましたが見つからず、諦めて帰ることにしました。

太陽が眩しく、更に風もやや強い中でのビーチコーミングに私は慣れてなくて少し疲れます。
それでも何かを見つけようと目を凝らして砂浜を見ていると、イルカの耳骨がありました。


白い石灰の付いた化石化した布袋石のようでした。

最近の南房総はとにかく風の強い日が多く、南寄りの風と北寄りの風が交互に強く吹いているような感じで、ちょっと異常な天候です。
こんなに異常気象が続くと海岸で暮らすシロチドリの事が気になっています。
風が強い時には餌を探すことが出来ず、いつもの季節通りの行動が出来なくなってしまわないかと心配です。
春になれば繁殖期になるので、この強風がいつまでも続くようだと子育てにも影響がありそうです。
自然の中で暮らす生き物達は強風という自然現象一つで、その命を存続出来なくなる事態にもなりそうなので、今年はシロチドリ達の生態を観察して、その変化を見守りたいと思っています。


海岸奥の草地で休憩中のシロチドリ。
2023/12/30撮影。



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