南房総館山・なぎさの自然詩

アオイガイとカワセミ

1日中吹き続いた強風が止んだので海岸へ行きました。
一気に季節が変わった様な暖かさで、潮風が気持ち良いです。
潮の引いた広い砂浜をビーチコーミングしながら歩くとアオイガイが打ち上げられていました。

3つあったのですが1つは手で掴んだ時に割ってしまいました。
最近海岸を歩いても新しく打ち上げられた貝殻が少ないと感じていたのですが、時々海岸で会う地元のビーチコーマーさんも貝殻が何にも無いと仰っていました。


そんな海岸ですが、この日はブンブクとカゲロウガイを見つけました。


私以外誰もいない海岸ではカルガモの群れが砂浜でお昼寝中。


ハクセキレイが飛んできてすぐ側の磯で採餌していました。


そして磯に茶色い鳥が見えたので、チドリ類なのかと思ったらツグミです。
初めて磯を歩き採餌するところを見ましたが、どんな物を食べるのか気になりました。


数人の釣人がいた堤防ではトビとカワセミが何かを探しています。


よく見たら1羽かと思ったカワセミは2羽でした。
ピッピッと短く何度も鳴いていて、2羽で会話をしているみたいな感じです。
1羽が移動するともう1羽も同じ場所へ飛んでいき、水中を見ていました。
この2羽のカワセミは番なのかもしれません。
オスがメスに魚をプレゼントするところが見られるかもしれないと思って期待したのですが、2羽とも飛び去ってしまいました。
鳥達が冬の行動から繁殖期に向けた行動へ変化し、季節が変わった事を実感しました。
考えてみると、鳥達を含めた野生動物は毎年春から夏にかけて子育てしている訳で、その寿命が尽きるまでそれを繰り返しています。
言ってみたら子育てのプロなんだと、今更ながら思いました。
小さな鳥達の親が子を守るという利他的な行動には、とても真似できない凄さを感じます。
一方で人間は子供を虐待して死なせたり、子供が親を殺したりする事件を目にします。
人間の社会はとても複雑で、その中で生活しなくてはならず、そのストレスの多さで愛情という本能が薄れてしまい利己的になってしまうのかと思うと複雑な心境です。
野生動物の様に物を持たずにその身一つで、シンプルに生きれたらどんなに良いかと羨ましく思いました。

南房総の菜の花畑では収穫が終わり満開の菜の花が冬から春を知らせています。
植物や動物から春の兆しを感じて心も体も暖かな気分になりました。


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