福島の名峰 安達太良山②

「朝ごはんの準備ができましたー」の声で飛び起きました！
寝坊したかと思って焦ったー。
いつもは山小屋で熟睡できないけど、起こされるまで起きなかったのって久しぶりです。

上にかけたのは毛布１枚と、３人で１枚の毛布をかけたくらい。
ちょっと寒いかなって思ったけど、寝る前に足だけ温泉に浸かったのと、上下ダウンを着込んだのが
良かったみたい。

朝ごはんをしっかり食べて（うちのグループは白ごはんが足りなかった・・・！(笑)）、
テルモスに熱々の飲み物を補充したら７時４５分頃に出発です。



まずはスノーシュー。
雪が深くて、アイゼンの人は苦労してました。



お天気はまずまず！ずーっと真っ白とか吹雪だと思っていたので、これは嬉しい！
くろがね小屋、お世話になりました。また来ますよ～

なんとか青空に白い山。気分も上々





風は強いけど、朝日が眩しい。



９時前に峰の辻に到着。
牛の背経由ではなく、直接山頂に向かうコースを進みます。



少し進むとやっと安達太良山の頂が姿を見せました！



お！ゾウさん。雪山は自然の造形を楽しむのもいいですね！



ごつごつした岩混じりの登り。スノーシューではちょっと登りづらかったかな。
稜線にたどり着く手前でアイゼンに履き換えました。

平地だとアイゼンを着けるのはそれほど大変じゃないけど、斜面だったり雪が深いと大変ですね。
アイゼン着脱の練習って大切だー。



山頂まであと少し！



ちょっと急な所を登って、10時頃に山頂（1,700ｍ）に到着！
雪が深くて、アイゼンの爪を効かせるというより、つま先を蹴り込んで登った方が楽なところもありました。



エビの尻尾もでかいです。伊勢海老級！上五島で食べた伊勢海老を思い出しました(笑)

風がかなり強いので、写真を撮ったらすぐに山頂を後に。



降りたところでこれからのコースを相談。

とにかく風が強くて、北に縦走すると鉄山の辺りの稜線は強風の時は「危険」マークがついているし、
北も西もトレースはなさそうで状況も分からないので、今回はかつ丼を目指して下山することにしました。

え？かつ丼？
安達太良高原スキー場から麓の岳温泉に下りると、そこに有名なソースかつ丼があるらしいのです(笑)
目指せかつ丼！

でもちょっとだけ、鉄山へと続く牛の背を歩いてみることにしました。



風がものすごい！！！体があおられるほど。
冬の山の風の怖さを思い知らされます。

でもボスがサポートしてくれるので安心です。
途中で折り返して、安達太良山山頂からは薬師岳をを経由して下山することにしました。



打ち寄せる波のようなシュカブラが綺麗！



雪が深くなってきた辺りでスノーシューに履き替えます。
スノーシューでのんびり歩くのも楽しいですね。



薬師岳手前で「この上の空がほんとの空です　二本松市」という案内がありました。

薬師岳山頂は、あだたらエクスプレス乗り場へ向かう道から少しだけ外れたところにあります。
小さな祠と鐘があったので、東北の復興と安全登山をお願いしてきました。

１２時半頃、あだたらエクスプレスの山頂駅に着いてみると、ゴンドラは運休中。
でも、動いていてもみんな歩いて下りたでしょうけど(笑)

山頂駅からは誰もいないゲレンデを下ります。



ふかふかの雪の上を、スノーシューで走り下りたり転んだり！楽しかったー！！！
スキー場施設に着いたのは１３時過ぎでした。

バスで岳温泉へ。
温泉でさっぱりした後は、お楽しみのソースかつ丼！

すっごいボリュームだったけど完食！
帰りに気がついたけど、持ち帰り用のパックも用意されてました。

岳温泉からはバスで二本松駅に向かい、郡山から新幹線で帰ります。
新幹線の中では小宴会も開かれて(笑)、最後まで盛り上がった山行でした。


今回もすごく充実して楽しかったです。
みんな真剣に山を頑張っていて、私も頑張らないとなーって反省。
それと、ワカンかスノーシュー欲しい！


初めて東北の山に行ったけど、とても素敵なところでした。
安達太良山は、1,700ｍにしてアルプスに引けをとらない厳しさと美しさをもった山。
また来たい山が増えました。紅葉の時期もいいでしょうね。
薬師岳へ向かっている時、歩いている両側にはシャクナゲも花芽らしきものをつけていました。
季節季節に素晴らしい景色が楽しめそうです。

山好きとして、これからも山に登ることで東北の応援ができたらいいな、と思います。


2012.1.15　福島県　安達太良山