神津島に上陸♪
今回は山と島のスペシャリストmomomoさんに島の方を紹介していただきました!
そのMさんとも無事にお会いすることができて、さっそくお世話になるお宿に向かいます。
Mさんの「暇だから島を案内しますよ」のお声に甘えて、初日は天上山、明日は島内巡りと
すべてお任せで案内していただくことになりました♪
今回のお宿。
車はどんどん坂道を登ってこちらにたどり着きました。集落のはしっこで、高台にあるので静かで眺めも良いお宿です。
天上山の登山口に近いので、山に登る方にはぴったりですね。
海メインの方はちょっと遠くなるかな。といっても、海までもそれほど離れていないと思います。
山に持って行かない荷物を置かせてもらったら、さっそく天上山へと向かいます。
宿からは歩いて登山口へ。
途中、風穴がありました。
宿からは20分かからないくらいかな。登山口に到着!
天上山の登山口は2つあって、1つはこの黒島口。もう1つは白島口。
どちらかから登って、もう一方から下りるのがいいようです。
私たちは黒島口から登って、白島口へ下りることにしました。登山口にはストック代わりになる木の棒も置いてあります。
登山口近くにはトイレもありました。
こちらで身支度を済ませたら出発です!
出発!
あ、今年はチャドクガの幼虫が大発生?!しているとかで、なるべく肌の露出を控えたほうが
いいということでした。ひえ~・・・・
まずはシダなどが茂る南国っぽい道。
割と急な斜面を九十九折になって付けられた登山道を登っていきます。
こうやって何合目かの案内もあるので、歩くペースがつかみやすいですね。
早速ツツジが出迎えてくれました。
ジグザクに登っていくと、やがて展望が開けてきます。
島の山は、ずずーっと海まで見えるから気持ちがいいですね!
ちょっと元気がないけど、マルバシャリンバイ
樹皮は大島紬の染料になるんだそうです。
スダジイの花。ちなみに島の人はスダジイを「シイノキ」って言うようです。最初、椎の木かと思いました(笑)
どんどん登って。
眼下には集落と前浜にある神津港も見えてきました。
「K船長」と刻み込まれている理由を教えてもらったり。
自分たちだけで歩いていたら気がつかなかったような小さな植物を教えてもらったり。
こちらはモウセンゴケですね。
Mさんの解説を聞いたりしながら登っていきます。
ちなみにMさん、あのもの凄いクライマーY夫婦や新・百名山を選定したIさんとも交流があって、
神津島や天上山を案内したこともある方。うわ~、贅沢だ!
7合目までやってきました。標高396m
海が見えると、標高396mでもだいぶ登ってきた感じがしますね。
こちらのお花はヒメハギ。小さくて可愛らしい!
登り始めて40分程で9合目に到着。この辺りになると、ごつごつとした岩が目に付くようになります。
Mさんが「あったあった!」と見せてくださったお花。「イワチドリ」
ホントに可憐な姿のお花で、出会えて嬉しかったです。
西日本が分布の中心で、関東ではここ神津島だけにしか無いお花なのだそう。不思議!
盗掘とかの被害にあったりして、絶滅の危機に瀕しているそうです。
ありゃりゃ、ガスってきちゃった・・・
ようやく傾斜が緩んで。
10合目に到着!でもここがゴールではありません。
天上山は山頂が広い台地状になっていて、ここに火口池やら砂漠やらがあるのです。
そう、お楽しみはここから♪
台地状とは言っても、起伏があります。
ぱーっと辺りを見回すと、島の山にいることを忘れて、どこかアルプスを縦走しているような気持ちになるので不思議!!
道はしっかりとついているけど。
低木が茂っているところは、前の人が見えない程。
迷ってしまいそうなドキドキ感も。
あ、ここにも♪
胸のところにボタンがある服を着ている人のような、妖精のような、可愛らしい姿♪
千代池(センダイイケ)に着きました。
こちらは火口の跡!この時は水がなかったけど、雨水が溜まって池になるのです。
天上山にはいくつか火口跡が池になって残っているのですが、この千代池が一番大きいのだそうです。
池の端にはコケがもしゃもしゃ。とても鮮やか!
こちらも小さな山脈を眺めているよう。
千代池でおにぎり弁当とクサヤの干物をいただきました。
木のトンネルを進みます。
開けたところに出るとこの景色!いやいやホント、お天気が良かったらさらに絶景だろうな!
島の山頂部とは思えない景色。
やがて足元が砂地になって。
表砂漠と呼ばれる辺りに来たようです。
ホントにね、ふかふかの砂なんです。
あんなに緑がもりもりしてたのにね。この山はいくつの表情を隠しもっているのでしょう?!
天上山が838年に最後に噴火した時の名残の地なのだそうです。
晴れていたら、白い砂が目に眩しいほどかもしれません。
さらに進んで行くと・・・。
今度はもう1つの砂漠、裏砂漠に着きました。
神津島は水が豊富な島。
その昔、伊豆の島々の神様が集まって、それぞれ水を分ける話し合いをしたのだとか。
それで「神々が集う島」が神津島になったのだとか。
晴れていたら・・・・(笑)
でも、曇っていても、花の鮮やかな色は素敵でした!
まあるい形に集まっているのは、強い風に負けないため。
こうやって、この砂地で頑張っているんだそう。
裏砂漠展望台。
山頂台地の端っこ辺り。海が見渡せます。
うっすらと見えているのは三宅島。その先の御蔵島まで見えるそうです。
(この日は見えませんでした。)
朝寄って来た島々の姿も。
人面岩(笑)
サクユリが咲くのだそうです。
こちらも不思議な岩。
ヒメハギはあちらこちらに♪
新東京百景に選ばれた場所に着きました!
さてさて、どんな景色かな?
がびーん・・・・・・・
いいんだ、いいんだ、次のお楽しみにするから。。。
櫛ヶ峰のバームクーヘンも見たかった~!
だいぶガスがかかってきました。
この広い山頂は、ガスがでると迷うこともあるのだそうです。
不動池に到着!竜神様が祀られています。
こちらも水はありませんでした。水が溜まるとハートの形になる池なんだそうです。
ここにはバイオトイレがありました。
ささ、次は天空の丘へ。
ちなみにこの「天空の丘」という素敵な名前は、案内してくださっているMさん考案なのです。
どれどれ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
次のお楽しみ・・・。
次は天上山の最高地点へ!
展望はないけどね。山頂に到着~。
この山頂標識の文字もMさん作!
さてさて、白島登山口を目指して下ります。
真っ白だけど、こちらの右手には不入が沢(ハイラナイガ沢)があります。
神様が集まって水を分ける話し合いをした神聖な場所。人が入ってはいけないという言い伝えも残っているそうです。
あとは下るだけ。
このころになると小雨もぽつぽつと。
やがて森の中へ。
白島登山口に下りてきました!
こちらにも木の棒が置いてあって、黒島口で借りた方はこちらに戻すことができます。
宿まではまた歩いて戻って。
汗と雨で濡れた身体を流しに、神津島温泉保養センターに連れてきてもらいました。
さっぱりした身体に島の風が心地いい!
宿に戻る途中、漁港付近を通ったので金目鯛を見せてみらったり。
宿に戻ってきました。
こじんまりとしているけど、綺麗なお宿。快適に過ごせました。
こ、黒曜石だ~!そう、神津島は黒曜石も採れるのです。
なんと!旧石器時代に、黒曜石を求めて海を渡って神津島に人がやってきていたそうです。
それほど大きな島ではないのに、たくさんの表情を持つ天上山や貴重な植物、海の幸、温泉、黒曜石などなど、
なんて魅力たっぷりの島なのでしょうね。
しかも東京から思ったよりも行きやすくて、これはもう行かないと!
お宿の食事もおいしい海の幸がたっぷり。食べきれないほど!
高台にあるお宿の売りの1つ。写真では見えないけど^^;展望風呂です。
疲れも取れてぐっすりと眠ることができました。
朝、島についてからなんて濃い1日だったのでしょう!
天上山はホントに素晴らしい山で、今度はぜひ!お天気のいい日に再訪したいと思います。
私が100名山を選ぶとしたら、やっぱり天上山も選んじゃいます♪
今回はお天気が良くなかったので行けなかったけど、Mさんおすすめの秘密の場所にも連れて行ってもらわなきゃ!
2015.5.8~5.10 神津島
初日からたっぷり遊んだねー。
オオシマツツジもイワチドリもヒメハギもすごくきれい。
天気はイマイチだったようだけど、いろいろ見られたようでよかったよかった。
やっぱり島の山は植生も固有で面白いよね。
こんどみんなで行こうか。
海の幸たっぷりの食事もおいしそうだしね。
そういえばシャリンバイもあるんだねえ。
奄美のシャリンバイ(テーチギ)とは少し違うのかもしれないけど、
同じように泥染めに使えるんだね。
次の島内レポートもすごく楽しみにしているよー。
やっぱり島はいいなあ。
なんで10合目から山頂までかなり遠いんですか?
山頂付近は見どころ満載ですね。
Mさん、有名人だったんですね。
私も40年ほど前の夏休みにこの島には行ったことがあるんですが、1Wぐらい滞在して、毎日海岸で泳いでキャンプしただけでした。こんな山があったとは。
天上山、のぼりたいー。
GW、私は大島を予定していたんだけど、
予定がいろいろ変わって、キャンセルになっちゃいました。
伊豆七島、全部行きたいな~。
いつか、タイミング合えば一緒行こうね~♪
それにしても、東海汽船の2等客室。相変わらずだね(笑)なつかしい~。
地元を愛する方に案内してもらうって、とってもありがたいですね。
利尻や上五島もそうだけど、そこに暮らす人に出会うことで、
また行きたいなって気持ちが強くなる気がします。
週末を使えば行きやすいから、今度みんなでキャンプでもしに行きたいですね!
そういえばなんで10合目から山頂が遠いのかな?
ひろーい台地状だから、とりあえずそこに着くまでの登りを、何合目って目安にしたのでしょうか???
○さんは40年も前に行かれていたんですね!
昔からアクティブだったんですね~。
今度はみんなで山に登りに行きましょう。
くさやもたーくさん食べれますし(笑)
船旅も楽しめるし、短い期間でもそれなりに濃い旅ができるし♪
天上山はいろんな表情があってとてもいい山でした。
ユキさんもぜひ!
2等客室でも、飛行機とかバスと違って自由に歩きまわれるから楽ですね。
船旅、またしたいな~。どこか一緒に行けたらいいですね!