休日。神田川の馬場に近いところに鯉のぼりが掛かっている。大きいのや、小さいたくさんのや、並んで吹かれてとてものどかな景色なんだけど、どれも黄色と黒のタイガーロープに結ばれている。妙に目立つあれは一体誰への喚起なのか。酔っ払いが釣らないように?
神田川には元々ロープが張ってあって、殺風景だから五月くらいは町内会が鯉のぼりつるすよ、ってことかな。
作品の質はさておき、単純に、学生短歌全体の人数が増えた分、一人一人が取り上げられる機会は実は減っているのかもしれないよ。わせたんの機関誌もずいぶん厚くなるし、他大の機関誌もいっぱい出たし。
小さい結社誌くらい軽く上回るだけの量が並んでる中で、面白い歌を見つけるのって大変だよね。せめて世代の近い界隈で、お互いの機関誌や連作を丁寧に読み合うのが、作品が読者に届いた実感としては先ず必要じゃないかな。