これは、発売当初は殆んど注目されなかったラングラージャパン時代に作られたヴィンテージレプリカの111MJになります。
それがアメリカでは、ラングラーをリーが、吸収合併し引き次ぎ国内ではそのリーの商標権を持つエドウィンがラングラーも企画しヴィンテージシリーズも販売するようになりました。
そのラングラー(リージャパン)からは、この111MJのレプリカは見かけなくなりました。さらにはヴィンテージレプリカにはラングラージャパン時代のようには、あまり力を入れなくなったようでもありました。
これを買う前には、中三デパートでジーンズのヴィンテージレプリカ…11MWBを買いました。
これに続いてこのセルビッチデニムを使ったデニムジャケットは、老舗デパートの川徳に置いてありそれを買いました。その頃はまだレプリカは、とても珍しかったでした。
着丈は、長く胴長な日本人体型でも背中が出るようなみっともない姿になる事のないちょうど良い長さがあります。
そこには最初から実用的なハンドウォーマーポケットがバランスの良く配置されたデザインはラングラーならではでした。
そして他のブランドには見られない特長が、それは肩のアクションプリーツにあります。
これは、厚手のデニム生地が肩の動きに合うように仕立てられたのは他ならぬファッションデザイナー、ロディオ・ベンならではになります。
しかしねぇ…(笑)
これですら最近は、重たく感じられ殆んど着る機会がめっきり少なくなりました。
アメリカの三大ジーンズブランドの中ではラングラーだけは、最初からジャパンラングラーが企画し日本人体型にあわせて販売をしていました。
それは、日本人の体型を考慮したブランド戦略があったからにほかなりません。
70年代にはリーバイスジャパンは、アメリカ製とホンコンリーバイスがありました。
リーは堀越商会が販売していて同じように両方を販売していました。
ホンコン製はアジア人の体型を考慮してどちらも全体的に細めの作りでした。
通の間では、いわゆるアメリカのジーンズ工場で作られた物が、本物でホンコン製はあまり高く評価されませんでした。
やがてリージャパン(エドウイン)、リーバイスジャパンは基本的には、日本製から中国製に徐々にかわって行きます。そして一般向けにはアメリカ製とは異なる路線を歩む事になります。
では、日本人は何をはいていたか?それはストレートジーンズ自体は、元々ありました。それが休眠状態が長く続きました。
再び脚光を浴びるのは比較的最近の事になり古着のヴィンテージジーンズのブームの始まった1980年代後半になります。
それ以前は、芸能人では、古くは歌手の和田アキ子さん後に俳優の松田優作さんは、国産メーカーハーフのベルボトムジーンズをはいていたのが印象に残っています。
これは、アメリカのヒッピー文化の影響が色濃く残りジョン・レノンさんを初めとしたいわゆる外タレはベルボトムと言われるフレアジーンズを多くはいていました。
他にタレントの笑福亭鶴瓶さんホーク歌手イルカさんのビブオーバーオール姿が思い出されます。
チャップリンさんが労働者として活躍する映画ではこのビブオーバーオール姿がある意味トレードマークでもありました。
比較的若い?女優さんでは浅野ゆう子、浅野温子さんのスリムジーンズになります。
このようにストレートジーンズはSMAPそれも、ジーニストで知られる草なぎ剛、木村拓哉さんあたりになり徐々に浸透し来ました。 リーバイスをはいた俳優と言えば駅馬車のジョン・ウェインさんまで遡ります。近年とは言うもののジェームス・ディーンさんはリーをはいていました。
さすがにベルボトムジーンズはもうほとんど見かけなくなりました。根強いのがスキニージーンズに代表されるタイト・スリム系ジーンズになります。
何を言いたいかは、それは、ヴィンテージレプリカジーンズが、そのオリジナルを忠実に再現すればするほど日本人の体型からは、遠くかけ離れて行くと言うことです。
そのため一時的な太いヴィンテージジーンズのブームがさり、日本人体型にあわせたやや細めのジーンズが徐々に見直されてきているわけです。