第41回奈良歴史地理の会・関東支部の講演会は、白石太一郎元奈良大教授(現大阪府立近つ飛鳥博物館長)を迎えて、さいたま市民会館で行われたので聴講しました。
「巻向遺跡と箸墓古墳を語るシリーズ」の最終回は、「箸墓古墳と西殿塚古墳の提起する問題」と題しての講演でした。
卑弥呼の墓といわれている箸墓(はしはか)古墳から出土した土器からの炭素年代測定と卑弥呼の没した年代とが(247年)ほぼ一致していることや、先日の宮内庁による柵内立ち入り観察会など、近年さらにその可能性が大となり興味の尽きない問題なのであります。
(東側・山本三輪製麺側から見た箸墓古墳後円部:数年前の写真です。)
(講義のレジメ:箸墓古墳の実測図)
「大やまと古墳群」の大和古墳群・柳本古墳群・箸中古墳群・鳥見山古墳群にある大型古墳(西殿塚・行燈山・渋谷向山・箸墓・桜井茶臼山・メスリ山)の被葬者について白石教授の考えを講義していただいたのです。
これには今後、決定的な考古学的発見が無い限り、被葬者についてもなかなか結論の出ない問題なのです。
尚、次回は6/30日(日)「舞台の上の大和ー能と歌舞伎」・青木繁先生(元京都造形芸術大学教授)
7/30日(火)「文学でたどる世界遺産ー奈良」・浅田隆先生(奈良大学名誉教授) の予定です。
7月に浅田先生が来られるのですね、私は河内先生と浅田先生の追っかけしていますか゜埼玉までうーん・・・・難しいですね。
講演では言えない史実もあったかも知れませんね。
大勢の講演会では畿内の豊富な情報とは異なり、一般的なお話になってしまうものです。
考古学の中心は奥が深いです。
41回も迎えた会は、活発なんですね。
関東圏にいながら、そうそうたる講師陣から「大和」を身近に感じられる環境にあることがうらやましい限りです。
スクーリングの中でも印象深く心に残っている浅田先生は7月に上京なんですね。
めりはりのある先生の凛としたお姿が目にうかぶようです。
ところで大学のブログに過去に何度もコメント頂いていたのに、コメント設定が違っていたことが1昨日発覚しまして、長い間失礼いたしました。
この場を借りてお詫び申し上げます。
古希を迎えられたとの事、おめでとうございます。
お祝いの色は紫。紫といえば古代から高貴な色。
益々のご活躍をお慶び申し上げます。
関東圏に居ながら大和の歴史講演を聴けるのも奈良大関係の教授陣のおかげです。(1月に亡くなられた野崎先生のお力です)
万葉歌の東歌を訪ねて もやや息切れです・・・。