ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

映画「王の男」鑑賞会

2009-07-09 11:07:35 | 授業をのぞいてみた
演習Ⅰ(光石)の特別企画で、映画「王の男」の鑑賞会をしました。

「王の男」は16世紀の韓国の宮廷を舞台。地方の旅芸人たちが、都へ出て、最後にはなんと、王様専属の芸人となる。しかし、そこには悲しい運命が。。。


パパン 「王の悲哀とか、悲しいエンドに終わるのが、映画らしい。伏線もしっかりしている。もう2、3回見たい。
イジュンギが本当に、美しかった。ちょっとこれならいいかも・・・。」

ユーサン「韓国の衣装とか、色彩がきれいだった。女性の服装が、身分によっても違うし、楽しかった。内容もせつなかったし。イジュンギがきれいでした。」

山ちゃん「切ない・・・」
上ちゃん「なんというか、自分的には、最後に、王様の妾のキーセンが株をあげていた、ところがよかった。」
川ちゃん「終わり方がさわやかでよかった。」
平ちゃん「伏線、話に無駄がなかった。」
全員(うんうん。)
上ちゃん「だけど、王様のわらいのつぼが、いまいちわからない。」

――イジュンギの美しさと、男二人の絆が印象的な作品でした。(光)

チョコレート語訳「みだれ髪」

2009-07-09 10:47:00 | 授業をのぞいてみた
近代文学概論の授業で、与謝野晶子「みだれ髪」のチョコレート語訳を作りました。
教員が、選んだ候補作品10首のなかから、みんなの投票の結果、選ばれた作品です。

もとの歌と、上位作品です。

一、その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな  与謝野晶子

超キレイ 彼氏セレブで うちモデル パーペキ人間 あたしはハタチ 超洋菓子(笑)
足をとめ ついつい見てはニコリ顔 ガラスにうつる自分の姿   沙代子
その少女(おとめ) 二十歳になってもナルシスト 流れる黒髪彼の数かな   その少女(おとめ)
わたし二十 櫛より零れる黒髪の 青き春の眩しさといったら   萩真


二、清水へ祗園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき  与謝野晶子

祇園へと横切る道に桜散る 桜と背中で一つの絵    平上(へいじょう)
手を引かれ歩いた祇園何故かしら 世界のすべてが綺麗に見える   高城真
夜を往く五感の全て冴えわたる これって恋の副作用   匿名希望
逢う人がみんなきれいな祇園の道 きっと私が幸せだからね   天凪

三、なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな  与謝野晶子

どこそこに君の影ある気ぞすれば 咲きし花まで姿と見ゆる   姫野竹千代
なんとなく貴方の声が聞きたくて ダイヤル回せば「電話待ってた」   夏木
何となく君が待ってる夢を見て 花野へ向かう風に吹かれて   結城天正