ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

木田ゼミ(3回生)に忍び込んでみた③

2009-07-06 22:36:08 | 授業をのぞいてみた
授業終了後の風景です。

え?授業終わってもまだ討議が続くの??

木田先生曰く、これは強制したものではなく、毎回自主的に行われているのだそう。時には夕方遅くまで続けられていることもあって、逆に心配になることもあるそうです。

奈良大生のマジメさ、熱心さがよくうかがえる風景です。



木田ゼミ(3回生)に忍び込んでみた②

2009-07-06 22:29:46 | 授業をのぞいてみた
これは本日発表に使用されたレジュメ(発表資料)です。

作品が発表された当時の時代状況から、これまでの研究動向、そして作品に対する発表者独自の解釈が要領よく記されています。

これはまだ資料の段階ですが、これを順番どおりに文章化すると基本的な論文の形になるように設計されています。

前期最後の授業にはこれを論文の形にまとめて提出!

半年の授業で論文執筆までの作業がシュミレーションできるという寸法です。

木田ゼミ(3回生)に忍び込んでみた①

2009-07-06 22:09:13 | 授業をのぞいてみた
奈良大学国文学科はどんな授業をしているんだろう?

そんな疑問に答えるべく、第1回目は木田先生担当の演習Ⅰ(3回生)に忍び込んでみました。

この授業では、太宰治の短編小説を読み進めながら、近代文学研究の基礎的方法を身につけることが目指されています。

具体的な方法ですが、参加者にはまず最初の授業で研究対象作品が割り当てられます。
そして毎時間の授業では、作品の研究・調査方法が講義されます。そして受講生は宿題として授業で学んだことを担当作品で実践していきます。
このゼミではそれを繰り返すことで、初歩から研究論文作製までを段階的に学べるようにプログラムされています。

忍び込んだこの日は、「地球図」という作品についてのゼミ発表が行われていました。
さすが前期のほとんどを費やして研究してきただけあって、密度の濃い発表でした。
それを聞く他のゼミ生も真剣に質問を発していました。

木田研究室へようこそ⑤

2009-07-06 21:57:01 | 木田研究室
ちなみに先生の研究室には、なにげなく写真のような本も置かれています。

これらはみんな昭和期に出版を禁止されたり弾圧を受けた本なのだそうです。
いわゆる「発禁本」ってやつですね。

木田先生曰く、これらの本からは昭和期の社会や法制、言論といったさまざまな問題が浮かび上がってくるんだそうです。

実は文学を考えることは、いろいろな問題を考えるところにつながっていくんですね。


木田研究室へようこそ④

2009-07-06 21:45:00 | 木田研究室
ついでに木田先生のかかわった本で、最近出版された本をもう一つ。

実はコレ、大学で小説を研究するための教科書として作ったものだそう。
それにしてはなんだかポップでキモかわいい表紙です(笑)

そのためか、残念(?)ながら教科書としてより一般の人が読書用として買うことが多いそうです。

ちなみにこの本は近代日本の小説を集めたアンソロジーだそうです。
ただ内容がちょっと変っていて、何かに打ち込みすぎて世間からズレてしまった人々を主人公にした小説をばかりが集められているそう。

表紙といい内容といい、一度は手にとって見たい気がします。

木田研究室へようこそ③

2009-07-06 21:34:01 | 木田研究室
コレは木田先生も執筆している武田泰淳の研究書『上海1944-1945 武田泰淳「上海の蛍」注釈』です。

武田泰淳の小説『上海の蛍』の内容を通じて、戦時下の上海で日本人が行ったさまざまな文化活動を解説・研究した本です。

小説の研究は歴史や文化の研究にもつながるんですね。

木田研究室へようこそ②

2009-07-06 21:14:38 | 木田研究室
本棚には、先生の専門である小説家・武田泰淳の初版本がずらり!

武田泰淳は昭和期を代表する小説家であり中国文学研究者。
戦争を挟んだ複雑な時代の中、常に日本と中国の関係を見つめ続けた作家でもありました。

その研究の関係で、木田先生は毎年のように中国に調査に行くそうです。

国文学って日本だけで収まる学問じゃないんですね。
奥が深い☆


光石研究室へようこそ③

2009-07-06 21:03:40 | 光石研究室
なんだか派手な表紙の雑誌…
実はコレ、昔の「エロ本」なのです。

セクシャリティや性をめぐる問題を考えるときには、実はこうした当時の資料が不可欠なのです。
雑誌は当時の人々の考えや好みを反映しているんです。

光石研究室のある場所には、こうした資料がいっぱい隠されています(笑)