ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

万葉衣装を着る (実地見学・踏査) 1 

2011-10-18 17:07:10 | 授業をのぞいてみた
奈良大学国文学科の名物授業に「実地見学・踏査」があります。
今回のテーマは「万葉衣装を着る」。
奈良時代の衣装を実際に身につけ、当時の文化を体験するという試みです。

実は昨年にも「天平衣装を作る」という講義が行われ、その折にも学生の一部がモデルとして着用したことがありました(過去記事参照)。

しかし今回は、

なんと!

参加者全員が着用です。

日常では味わえない学びの体験に、参加した学生は興奮気味でした。
これぞ生きた授業!

今後もこの授業は継続の予定です。
奈良大学国文学科に入学すれば、もれなく天平人気分が味わえます。


なお着付け・衣装提供等では、昨年に引き続き山口千代子先生(衣装研究家)におせわになりました。
ありがとうございました。


写真は着付けの様子。
山口先生の指導を受けながら、衣装を身につけていきます。

他の写真も以下の記事で紹介していきます。
万葉時代にタイムスリップしたような気分が味わえます。
どうぞご覧ください。

恒例・春の奈良近代文学散歩

2011-05-07 14:29:24 | 授業をのぞいてみた
4月24日(日)、国文学科春の恒例行事、奈良近代文学散歩が実施されました。

当日は雨の予報もあったものの、午後にはすっかり快晴となり、穏やかな陽春の奈良を満喫することができました。

案内は浅田隆・奈良大学名誉教授です。
奈良の文学と風土、文化を知り尽くした先生の名調子に導かれ、奈良公園周辺の文学史跡を1日たっぷり歩きました。
全行程13キロ!

入学して間もない1回生たちも、奈良の文化の奥深さに魅了されたようでした。
奈良の歴史と文化にどっぷり浸る、奈良大学国文学科生としての生活がいよいよ本格化します。


写真① 猿沢池の会津八一歌碑にて。浅田先生の名講義の様子が伝わってきます。
写真② 東大寺裏から二月堂へ。春の穏やかな雰囲気を楽しみます。
写真③ 奈良国立博物館旧館前で。森鴎外ゆかりの場所です。この後森鴎外が暮らした博物館官舎跡へも行きました。
写真④ 二月堂の上から。みんなの目線の先には奈良大学の校舎があります。奈良大学は、まさに目と鼻の先に歴史が満ちているのです。

天平衣装を作る(実地見学・踏査)

2010-12-07 17:02:22 | 授業をのぞいてみた
11月29日(月)、国文学科名物講義のひとつ「実地見学・踏査」が行われました。

この授業は毎回内容が変わるのですが、今回は衣装制作者の山口千代子先生をお招きし、「天平衣装を作る」と題してお話をしていただきました。

授業では、飛鳥・奈良時代の衣装の様式、色や形、装飾品に込められた意味などについてはもちろん、衣装の製作・再現の上での苦労、さらには装束を着たときに生まれる所作などについてまで話がおよびました。

これまで国語便覧や博物館でしか眺めたことのなかった衣装ですが、着て、触れて、動いてこそ衣装の意味がわかるのだと実感しました。


ちなみに写真のモデルが着ている衣装は山口先生の再現によるものです。
そしてモデルは国文学科の学生諸君(と、おまけの教員2名)。



授業終了後しばらくの間、大コスプレ撮影会が行われたのはいうまでもありません。

チョコレート語訳みだれ髪

2010-07-23 13:24:39 | 授業をのぞいてみた
今年も、国文学概論の授業でチョコレート語訳みだれ髪を作りました。
投票の結果、上位にえらばれた作品です。


一、その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな   与謝野晶子

  二十歳とはロングヘアーをなびかせて畏れを知らぬ春のヴィーナス  俵万智
 
  さらさらとすぎさってゆく青い春 梳くと流れる黒髪のように   小さな太郎


二、牧場いでて南にはしる水ながしさても緑の野にふさふ君  与謝野晶子
 
  牧場から南へ走る小川あり なんて緑が似合う男よ   俵万智

  口蹄疫移動制限かかる野に 車とばして来る君素敵   竹畑劣壊


三、なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな  与謝野晶子
 
  なんとなく君が待ってる気がしたの花野に出れば月がひらひら  俵万智

  いくつもの 夜を飛び越え君を待つ 来世でもまた共にいようか   神夜(かぐや)