ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
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永井先生が小林一茶の新資料を発見されました!

2009-12-10 19:01:10 | 永井研究室
このたび、国文学科・永井一彰先生が小林一茶に関する新資料を発見されました。

今回発見された資料は、「発句合(ほっくあわせ)」(=俳句会)の案内チラシを刷った版木です。

普通こうした広告文を刷った版木は処分されることが多く、現存すること自体がきわめてまれなようです。

しかもこの版木からは、小林一茶ら当時の有名な宗匠(=俳句の師匠)が発句会の選者を務めていたことや、またそれによって彼らに多くの収入があったことがうかがえます。

永井先生は今回の発見の資料について「小林一茶を、文学だけではなく、それを支える生活の面から考える上で貴重な資料だ」と語っておられました。

なおこの発見がいかに重要かは、12月9日の新聞各紙やNHKニュースなどで報じられたことが示しています。
反響の大きさは以下の新聞記事なども併せてご覧ください。
ちなみに「毎日新聞」「読売新聞」両紙は全国版の第1面で紹介されていました!

【朝日新聞】http://www.asahi.com/national/update/1209/OSK200912090003.html

【産経新聞】http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091208/acd0912081804005-n1.htm

【毎日新聞】http://mainichi.jp/kansai/news/20091209ddn012040034000c.html

またさらに詳しく知りたい方は、検索サイトで「一茶・版木」などのキーワードを入力してみてください。
関係記事がずらり!


※画像は12月8日に国文学科共同研究室で行われた記者会見の様子です。
いつもは静かな国文学科共同研究室も、この日ばかりは多数の取材陣が出入りして活気にあふれていました。



【記者会見こぼればなし】

報道後、永井先生のもとに30年以上前に親交のあった人から電話が入ったそうです。
受話器を取ったとたん聞こえた言葉は

「新聞見ました。永井君、生きてたんだね!ずいぶん太ったね!」

だったそうです。

……版木ノコトハ聞カナイノ???(笑)

永井先生の学説が新聞で取り上げられています

2009-11-10 14:37:03 | 永井研究室
先ごろ行われた日本近世文学会秋季大会(2009年11月7日開催 於・関西学院大学)で、永井一彰先生が発表された学説が、新聞等で大きく取り上げられています。

学説の内容は、松尾芭蕉の紀行文を収めた「笈の小文(おいのこぶみ)」に関するもので、同書初版とされる平野屋発行の版本が、実は「おくの細道」の人気にあやかって発行された著作権違反の本だった可能性が高いことを指摘したものです。

記事内容の詳細は以下の読売新聞Web版に示されています。
関心のありの方はあわせてご覧ください。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20091107-OYT8T00021.htm

永井研究室が「毎日新聞」で紹介されています

2009-09-18 15:43:46 | 永井研究室
永井先生の研究室が、「毎日新聞(奈良版)」2009年9月16日夕刊掲載の「こちらユニーク研究室」で紹介されました。

先生が版木研究に取り組まれたきっかけや、研究が明らかにしたこと、版木の持つ文化的意義などについてわかりやすく紹介されています。

「版木研究とはなんぞや?」

と思われた方、ぜひお近くの図書館などで記事をご覧ください。

永井一彰教授の近著が新聞等で大きく取り上げられました。

2009-07-22 19:58:56 | 永井研究室
国文学科・永井一彰教授の著書『藤井文政堂版木売買文書』(2009年6月、青裳堂書店発行)が、『毎日新聞』『奈良新聞』等いくつもの新聞で紹介されています。

タイトルにある「版木」とは、木の板に文字や絵を彫ったもので、主に近世(江戸)期に図書や浮世絵を印刷する際に使用されました。
この版木を調べると、江戸時代の本の作られ方や出版の方法、さらには文学作品の生み出された状況など、さまざまな事情が浮かび上がってきます。

永井先生は、この版木に関する研究の第一人者として高名です。
これまでにも「奥の細道」の版木を発見するなど、重要な業績をいくつも残されています。

今回先生が出版された本は、江戸時代から続く京都の書肆(出版社)藤井文政堂に残された版木の売買にかかわる文書を調査・研究されたもの。

今回の先生の著書によって、江戸時代の図書出版の研究が一段と進展することが期待されています。

奈良大学はこれまでにも藤井文政堂、竹苞楼といった書肆より版木を引き受け、保存・調査を行ってきました。
今回取り上げられた売買文書は、その調査過程で藤井文政堂より提示されたものです。

奈良大学国文学科では、永井先生のような第一人者の講義を聴くことが出来るだけではなく、版木をはじめとする貴重な資料に触れる機会にも恵まれています。

興味関心のおありの方は、奈良大学国文学科ホームページをご覧下さい。
http://www.nara-u.ac.jp/koku/