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奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
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永井先生の著書『板木は語る』が出版されました

2014-02-25 12:44:36 | 新着情報
永井一彰先生の著書、『板木は語る』(笠間書院)が出版されました。

板木研究の第一人者である永井先生の、20年近くにわたる研究がまとめられた大著です。
日本の出版史を考えるうえで基本となる論考が多数収録されています。

出版・文化に関心のあるかたはぜひご一読ください。


「あとがき」より
二十年近く板木に関わって来てつくづくと思うのは、そこには近世出版現場の生々しい痕跡が残っている、ということであった。それは、板木の仕立て方であったり、丁の収め方であったり、相版の際の板木の分け方であったり、板木再利用の有様であったり、入木のやり方であったりするのだが、それらは近世の本屋や出版に携わった職人たちが何を考え何をして来たかを私たちにストレートに語ってくれるもので、従来の出版研究がベースとして来た「版本」からは絶対に見えてこない情報である。それらの情報を手にして版本に臨んだ時、私たちはまた、近世の出版について新たな視点を持つことが可能となるに違いない。


永井一彰『板木は語る』(笠間書院)
ISBN978-4-305-70718-5 C0095
A5判・上製・カバー装・604頁
定価:本体12,000円(税別)
カバー写真:法蔵館板木蔵(協力:法蔵館)

詳細は笠間書院ブログまで
http://kasamashoin.jp/2014/02/pdf_14.html

浮世絵木版画彫摺技術保存協会研修会

2014-02-23 15:15:24 | 新着情報
2月21日、 浮世絵木版画彫摺技術保存協会研修会のみなさん(15名)が、奈良大学へいらっしゃいました。

永井先生から江戸の板木についてのお話があったのち、板木の実物をみながら、板木について熱い話をくりひろげられました。

実際に浮世絵や木版を彫ったり、摺ったりするプロの方々。彫跡を見て、どの名人が彫ったのか推測するなど、目の付け所が違います。


学外研修 雪の明日香村

2014-02-14 18:25:50 | 新着情報


2月8日 雪の降りしきるなか、飛鳥村への学外研修

10時 橿原神宮駅前集合。「雪が降っているからバスで行こう」と思いきや、観光シーズンでないため、バスの本数が少なく、最初の目的地、万葉文化館まで歩いてゆくことに。

途中、考元皇后陵と剣池に立ち寄る。

歩くこと数十分、飛鳥村へと入る。

まず、飛鳥寺へ参拝。塔を中心に広大な敷地であった飛鳥寺も、今は本堂を残すのみ。飛鳥大仏を拝む。

奈良県立万葉文化館到着。まず、地下の体験ゾーンを見学。上野先生監修の、雅楽風、民謡風、ラップ風、フォークソング風に唄ってみた万葉の歌を聴く。
飛鳥池工房遺跡の発掘成果の「富本銭」や木簡を見る。日本最古のお金=和同開珎は、過去の受験記憶だったことを知る。歴史は日々更新される。

お昼を館内のレストランで食べ、それぞれ美術館などを見学。

歩いて、石舞台古墳へと向かう。
途中、亀石、酒船石、橘寺などは、見た気分で通りすぎる(拝観料と時間の都合のため)。

雪のかぶった石舞台古墳へ到着。ボランティアのガイドさんから、古墳の作り方をうかがう。76トンの石を乗せる技術の高さに感動。

そのまま歩いて、飛鳥駅へ。

今日一日で、10キロ歩きました。おつかれさま。