あらさー女子の気まぐれ日記

ランニング、自転車、アートに触れること、絵を描くこと、などなど日々のあれこれ日記

中谷宇吉郎 雪の科学館

2013-02-11 13:28:42 | 日記


先週の晴天とは一変して今日はぼた雪が春の気配を覆いつくしました。

北陸の雪は湿り気が多くてじわじわと寒さがしみてくるような感覚になります。
寒いのですが、不思議とぼた雪にあたたかさを感じるのは雪のフワフワした様が
そんなイメージを与えるのでしょうか。

とはいえ、春が待ち遠しいこのごろです。

さて、今日は先週に引き続き、地元の偉人を訪ねてきました。
なぜ?と聞かれてもとくに理由はなく、なんとなく気になって
思い立って行ってみました。

中谷宇吉郎氏のことはほとんど何も知らず、まして科学と名のつくところ
とっつきにくかったため、この雪の科学館も行ったことがなかったと思います。
もしかしたら遠い昔に来たことがあっても記憶は皆無。


まず、来てみて驚いたのは近代建築の建物。
日本を代表する建築家の一人、磯崎新氏による設計。
そこからまず知らなかった、、、


柴山潟と白山が眺望できるそうです。


中谷宇吉郎氏は加賀市片山津出身で、雪や氷に関する研究を生涯にわたり行い、
1936年には北海道大学に設けた低温室で、世界で初めて人工的に雪の結晶を
作り出すことに成功した科学者です。

この雪の科学館では中谷宇吉郎氏のひととなりや研究を紹介し、雪の結晶ができる原理を
学んだり体験でき、大人も子供も楽しめる興味深い内容になっていると思います。
実際、来館者は多く、とくに小さな子供たちを連れた家族がたくさん来ていました。

わたしが一番興味をもったのは、中谷宇吉郎氏の「ひととなり」でしょうか。
科学者としての探究心や挑戦にも惹かれますが、どこか文学的感性を感じられ、
水墨画や陶芸にも興味があったことなどから伺えるのだと思います。


とても有意義な時間を過ごすことができ、心が豊かになったような気がします。
ふと思い立って足を運び、見て聞いて、体験することで知らなかった世界を知り、
ほんの少しでも自分にとって良い刺激になる。
そんな実感が楽しいと思うのかもしれません。


帰り道、降ってくる雪を見ながら、この雪の結晶には科学がつまっていて
中谷宇吉郎氏の研究の出発点であり、そしてその結晶は人の心を魅了する美しさがある
と思うと今までのような寒さの象徴のような見方から神秘に変わって見えたことが
また、おもしろいものだな と感じたのでした。


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