少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

虹学アニメ11話感想

2020-12-13 22:04:31 | 虹学感想

一度は跳ね返された

スクールアイドルフェスティバルの申請書

より具体的な形を提案するため

他の部活や高校の協力も得ながら

着実に話を進めていきます

そして決まったのは街全体を巻き込んだ

スクールアイドルの祭典

最後には副会長も取り込みながら

無事に承認を得たのでした

…そんな中あゆむさんは高咲さんに言います

 

「私ゆうちゃんだけのスクールアイドルでいたい

 だから、私だけのゆうちゃんでいて」と

 

という最後に全部持っていかれた

重苦しい回でした(好きな展開ですが)

そんな11話(あと2話!)の感想です

 

 

高咲さんはスクフェス(以下略します)について

 

「みんなの夢が集まってそれを全部叶える場所」

 

であるとしていました

しかしあゆむさんはの夢はそうではない

彼女は高咲さんと二人だけの夢を見たいのです

つまり彼女にとってスクフェスの肯定は

自分だけの高咲さんではなくなるということ

スクフェスの否定は高咲さんの夢を

否定することを意味するのです

高咲さんを独占したいという気持ちが

逆に高咲さんと離れる必然を生む

そんなジレンマです

 

 

実際高咲さんとあゆむさんの不和は

せつなさんだけが原因とは言えません

スクフェスとあゆむさんとの隙間

そこに入ったのがせつなさんなのです

 

 

例えば高咲さんが申請書作成のため

せつなさんと遅くまで残っていた場面

あゆむさんも高咲さんを待っていたのですから

一緒に残るという選択肢もあったはずです

でもそれはしなかった

そんな二人の活動についてあゆむさんは

せつなさんにこう言っていました

 

「でも、私にはできないことだよ」

 

自分はスクフェスを応援することはできない

だからそこに入ることはできない

そう捉えることが可能でしょう 

 

 

一方で私はもう一つの解釈を提示します

それは自分にはその能力がないという意味です

せつなさんは生徒会長になるくらいですから

あゆむさんが彼女に対して

自分よりずっと仕事ができるという

イメージを持っていてもおかしくありません

 

 

また憶測ですが後者の解釈ならば

彼女のせつなさんに対する劣等感も感じます

高咲さんをスクールアイドルの世界に導いたのは

せつなさんのライブでしたが

あゆむさんからすれば高咲さんが自分以外で

ここまで心を動かされるのを見るのは

初めてだったのかもしれません

だからあゆむさんは高咲さんへの想いから

スクールアイドルを始めた

でも高咲さんの心に残っていたのはずっと

あの初めて聞いたCHASE!だった…

あゆむさんは思います

せつなさんのスクールアイドルへの

強い想いと覚悟には叶わないのかもしれないと

 

 

また、スクフェスについてはここまで

高咲さんとせつなさんの動きについて

書いてきましたが

スクフェスに向かって奮闘したのは

彼女たちだけではありません

かすみさんの意見箱的な物を始め

他の部活や学校も巻き込むなど

様々な動きが見られました

特にりなさんのスクフェスを

絶対開催させるという決意

そこには自分にできることをする

という強い思いに加え

周りへの深い信頼も見て取れ

彼女の成長を感じます

 

 

だからこそ対象的なあゆむさんの苦悩が

物語に重くのしかかります

最後あゆむさんは高咲さんの

夢ができたという言葉をさえぎり

ずっと二人でいたいと言いました

一話から探していた高咲さんの夢

果たしてそれは何なのでしょうか

そしてあゆむさんの想いは

どうなるのでしょうか