少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ感想

2020-11-28 20:14:43 | プリキュア映画

まずストーリーを簡単に言いますと

ミデンというカメラの霊みたいなものが

一度も使われることなく忘れられた

悔しさや憎しみから 

プリキュアを始めとする

人々の想い出を奪うという話です

 

 

私は最初ミデンを見たとき

その姿と形から 

千と千尋の神隠しのカオナシを想起しました

(その直前にミラクルライトの光を見た

 ハリーさんがムスカ大佐の某セリフを吐いたので

 私のジブリ脳が目覚めていたせいもあります)

カオナシは何でも出せるようで

ほんとはすべてめくらまし

ミデンさんもそれと同じように

みんなの思い出を手に入れて

満たされているように見えながら

ほんとうの心の中は空っぽ

自分の思い出と言えるものは

何も持っていませんでした

敵の目標というのは達成されると

極度の孤独に包まれる場合が多々あります

それはミデンさんも例外ではありませんでした

 

 

忘れられた物たちの恨みという点では

ドキプリの映画にも通じるところがあります 

ただ大きく違うのがミデンという存在は

そもそも使われること自体無かったということ

最初、野乃さんはそのことに

気づいてはいませんでした

ただ自分たちの大切な思い出を

奪う存在としてしか見てなかったのです

 

 

でも野乃さんはすごい人でした

ミデンさんに思い出がなく

孤独に苦しんでいることに気づいた彼女は

彼の心を決して離さなかった

彼の心の奥、深い孤独を理解しようとした

そして彼女は彼にこれから私たちと一緒に

思い出をいっぱい作ろうと言いました

その瞬間彼は笑顔で成仏なさりました

 

 

他者の苦しみを理解し包み込み

そして手を差し伸べる

プリキュアが紡いできた伝統です

たとえそれが一度はぶつかりあった相手でも

何度も見てきた光景ですがやはり胸に染みます

 

 

そして私が本編を通して注目している

「思い出」についてですが

映画内で最も面白いと思ったのは

雪城さんの思い出がミデンさんに

奪われたときの美墨さんの反応です

美墨さんとの思い出を所有するミデンと

美墨さんを忘れてしまった雪城さん

でも美墨さんは迷う事なく

自分を忘れたあの女の子こそが

雪城ほのかだと言い切りました

 

 

Hugっと本編では敵さんが

思い出す人がいなくなれば

思い出も何も消えてしまうと言いましたが

逆に言えば思い出す人がいる限り

たとえどんなことがあっても

思い出は思い出なのだと教えてくれました

 

 

最後にミラクルライトの存在についてです

私は残念ながら持っていないのですが

記憶を失ったプリキュアを元の姿に戻す際

ハリーさんは応援してきた

プリキュアや好きなプリキュアの事を

考えながら応援してくれと言いました

(私はロゼッタさんです)

ミラクルライトは簡単に奇跡を起こすので

個人的にはあまり好まないのですが

このシーンで私はプリキュアを

支えているものもまた

見ているみんなの思い出なのだなと感じました

こうやってオールスターズができるのも

プリキュアを応援していたみんなが

時が経ってもちゃんと覚えているからなのだと

過去作のプリ戦士たちに興奮しながら

そんなことを考えていました

 

 

書きたいことはまだまだありますが

(懐かしのシーンもたくさんありました)

とにかくHugっとの本篇での

今後の活躍に期待しようと思う

今日この頃でした

 

 

ちなみに次の映画は例の奇跡ライトが

テーマらしいです

数々の奇跡(+ご都合主義)を生んだ

この光にはどんな秘密があるのか

春映画も楽しみです