南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

超新星爆発

2019-01-18 | Weblog
先日まで北陸では星空が見られたが
2,3日前から北陸での冬らしし天気となった
冬は星空が綺麗といわれるけれど
北陸では残念ながらほとんど雲に覆われて
綺麗といわれる空を見られるのは少ない
以前はドームの中で体に使い捨てカイロを6,7個貼り
夜遅くまで撮影していたが今はとても不可能である
遅くても8時が限度である
それでもオリオンは南天に輝き
まもなく爆発するといわれているベテルギウスは
今も赤く輝いている


銀河系で超新星爆発は平均100年に一度と言われている
最後に観測されたのはカシオペアAで300年前だ
もし数日後に爆発したとすれば
Ⅱ型超新星爆発として100日ほどー10等星で輝く
これは日中でも光が明るく見える明るさだ
実際900年前のかに星雲の爆発は昼間も見えたと記録されている
その後徐々に暗くなり2年後は木星ほどの明るさになる
爆発から5年ほどで6等星の明るさになり肉眼で見えなくなる
中心部では中性子星かブラックホールができる
爆発で散ったガスは1秒間で地球ぐらいの大きさで拡散する
そして10万年後にはガスは希薄になり消えて
中性子星かブラックホールのみになる

天文的スケールでは今すぐと言っても1年から1000年と幅があり
あるいは1万年後かもしれないが爆発を生きている間に見たいものだ