
金の寺があるのは京都だけではない。インドにもハリマンディル・サーヒブと呼ばれる黄金寺院がある。インドの地図を広げて左上のパキンスタンとの国境に近いパンジャブ州アムリッツアルAmritsarという町。
インドと言えば男性は皆ターバンを巻いている、と誤解されがちだが、ターバンを巻いているシーク教徒は人口の2%と非常に少ない。そのシーク教の本拠地&聖地がこの寺院だ。1574年から30年の歳月をかけて建てられた。

寺院は人口池の真ん中に浮かぶように建っており、それを純白の建物(博物館、宿坊など)が四方を囲む。タージ・マハールとはまた違う「圧巻!」の寺院。多宗教の寺・教会で流れる祈りの歌とは全く違う音階、リズムが流れる。抑揚はあまりない短調、「風の音」のように流れるメロディ。黄金寺院本堂にお参りの列に並ぶ人々が口づさむ。
香港でシーク教寺院のすぐそばに住んでいたけれど異教徒を招いていない門構えで入ってみたこともなかった。そういえば「宗教学」でモモが学校のツアーでその寺院を見学し感動して話していたことを思い出した。
本堂の中はまるで宝飾美術館よう。美しい・・。オメガの金の掛け時計を見つけて「こ、こ、これ見た事ないオメガ!」

寺院の中に参拝者に無料の食事が振る舞われる食堂がある。私もそこでLangarランガルと言われる食事をいただくことに。ヒンズー教のカーストが違う人と一緒に食事をしない、ということを否定した「富めるもの貧しいものと分け隔てなく」一列になっての食事。

ふるまわれるものはチャパティ、豆のカレー、生暖かく甘みのあるヨーグルト、そして白湯。この厨房、材料の支度、給仕、皿洗いまで全て寄付&ボランティアで成り立っているらしい。皆が一列になって奉仕する様は、今まで全く知らなかったシーク教の世界観。へーえ、ほーう、驚きと感心。

(このボランティアの人たちは裕福な人なのだそう。芋を仕分け?皮を剥いてはいなかった気配)

(皿一枚一枚が5列の洗い場を通って洗われていく。これはすごい!)

(洗いあがった食器)
ターバンを巻く、信者への配慮で、異教徒の観光客も髪を布で巻く事がルール。寺院の参道にスカーフ、バンダナ、三角巾が売っていて男女年齢問わず布で頭を巻く。私もとりあえず持っていたショールを頭に巻き付けた。
しかし・・私の毎日ってすごいなあ。毎日が新しく感動ばっかり、ホント。あ、ここには仕事で来まして、勿論その機会を与えてくださった方々に心から感謝。

ぱちっ。仕事を通して出会った地元の女子高生。皆、本当にスイート。
パキスタンとの国境近くって、危なくないの?
ホントに毎日がキラキラ輝いてるみたいで、羨ましい妬ましい、えーい、私の分まで楽しめっ。