ななブンイレブンの前に、
みじろぎもせず、ただ1点を見つめ、佇んでいる少女が居た。
一見するとヤンキーに見えるが、
実像は、
特別じゃないどこにもいるわ。少女Aだった。・・・・・・中森明菜の 「 少女A 」 を知らないヤングはお母さんに聞いてみよう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/f7/19ed9b0f6f4c703ab5f865eb6e855ee8.jpg)
「 ななタンは いぬのおきもの。 ななタンはいぬのおきもの。ななタンはいぬのおきもの・・・・・ 」
「 自分は犬の置物 」 だと必死に自分に言い聞かせ、
己の中で、怖い人間社会から隔絶した世界を作り上げ、自分を守ろうとしていた。
そして、目を閉じた。
そこは漆黒の闇の中。彼女は孤独の闇の中にその身を沈めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/b9/5110c2957b7c6f2bd65572a0ee1aaeff.jpg)
「 だれにも ななタンのすがたは みえましぇん 」
彼女は誰にも見られたくなかった。
誰の声も聞きたくなかった。
誰にも触られたくなかった。
おお~、脆くて壊れそうな孤独な少女よ。
目を開けてごらん。
そこに見える人は、お前を孤独の闇から救い出してくれる救世主となるだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/35/1b19fc5c600d5ad8abcf1ff717dc178c.jpg)
「 たいちょう! 」
~~ Fin ~~
朝起きると、庭は一面の銀世界。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0004.gif)
少女Bは言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/6d/0e0389c04797db22cf0d2075466880b3.jpg)
「 おいしそうでしゅ 」
・・・・・・綿菓子じゃね~よ
少女は、綿菓子のように、雪を食べてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/df/45b1ef14ba35248b9c3ad20a911dde69.jpg)
「 つめたいでしゅ 」
・・・・・そりゃそーだべ。
そして、ピンときた。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/1c/a1020734635e805774dc8982fde89b70.jpg)
「 これに いちごシロップをかけたら おいしくなるでしゅ 」
・・・・・かき氷じゃね~よ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/b4/7d0ef6bf8f5674bb0373d62f401c7a4d.jpg)
「 これで かおをあらうと いろじろに なりましゅよ 」
・・・・・・おしろいパウダーじゃね~よ
そしてまたピンときた。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/9c/a9798652ef22bddff08efd2a9669ed23.jpg)
「 したの せかいに あしを ふみいれるチャンスでしゅ 」
いつもは、下に行かれないようにデッキにリードを固定しているが、
今日は、リードを付けて、フリーにした。
自由を得た少女は、
好きなだけ臭いをかぎ、雪を食べ、土を掘り起こした。
そうだ。これが真の自由解放だ。
誰もこの自由を奪うことなどできないのだ。 たとえそれが隊長だったとしても。
少女はそう確信し、いつもは禁止されている 臭いかぎを思いっきり楽しんだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0155.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/31/35ca6f51739288cad4ffb83dc42b9d14.jpg)
「 すー はー すー はー 」
すると・・・・
何かの臭いに反応し、
少女の内なる情熱がマグマとなって、一気に体から噴出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/19/a0340e6f938daebd9d1f13400bce138d.jpg)
マグマとなった熱情を誰が止めることができよう??
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/7a/99e561a42c0e69f4d2269c85da1e17b1.jpg)
・・・・・いや 誰もできまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/94/91f30e9a53e0b4aaba1d64c18c75b69f.jpg)
できるのは、バターが冷えるのを待つだけだった。
およそ10分、
「 パイパ~イ 」 という隊長の声で、
彼女は、我に返った。
そして思った。・・・・・もう孤独は嫌だ。
そして、自分を愛してくれる人の元に駆け寄り、
こう言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/1f/500a859fec7e7dd81ecafa6a365a4f3a.jpg)
「 どうか なかへ いれてくだしゃい 」
隊長は言った。
足を拭かなきゃ入れてやるもんか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/85/2ce0f38a807bf58ee41c201d855c6485.jpg)
「 この ぞうきんで おねがいしましゅ 」
孤独から逃れる為に少女が差し出したものは、1枚の雑巾だった。
~~ Fin ~~
短編小説2編にお付き合い、ありがとうございました。・・・・・小説だったのか??![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
ななブンイレブンで待つ、ビビリMAXの七色と、庭で狂喜乱舞する七色があまりにも対比的だったので、小説にしてみました。・・・・・だから小説なのか??![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
少女A 少女B2つの顔を持つ 少女ななに 1発![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0153.gif)
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みじろぎもせず、ただ1点を見つめ、佇んでいる少女が居た。
一見するとヤンキーに見えるが、
実像は、
特別じゃないどこにもいるわ。少女Aだった。・・・・・・中森明菜の 「 少女A 」 を知らないヤングはお母さんに聞いてみよう!
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「 自分は犬の置物 」 だと必死に自分に言い聞かせ、
己の中で、怖い人間社会から隔絶した世界を作り上げ、自分を守ろうとしていた。
そして、目を閉じた。
そこは漆黒の闇の中。彼女は孤独の闇の中にその身を沈めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/b9/5110c2957b7c6f2bd65572a0ee1aaeff.jpg)
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彼女は誰にも見られたくなかった。
誰の声も聞きたくなかった。
誰にも触られたくなかった。
おお~、脆くて壊れそうな孤独な少女よ。
目を開けてごらん。
そこに見える人は、お前を孤独の闇から救い出してくれる救世主となるだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/35/1b19fc5c600d5ad8abcf1ff717dc178c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_s.gif)
~~ Fin ~~
朝起きると、庭は一面の銀世界。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0004.gif)
少女Bは言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/6d/0e0389c04797db22cf0d2075466880b3.jpg)
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少女は、綿菓子のように、雪を食べてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/df/45b1ef14ba35248b9c3ad20a911dde69.jpg)
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そして、ピンときた。
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そしてまたピンときた。
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いつもは、下に行かれないようにデッキにリードを固定しているが、
今日は、リードを付けて、フリーにした。
自由を得た少女は、
好きなだけ臭いをかぎ、雪を食べ、土を掘り起こした。
そうだ。これが真の自由解放だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0028.gif)
誰もこの自由を奪うことなどできないのだ。 たとえそれが隊長だったとしても。
少女はそう確信し、いつもは禁止されている 臭いかぎを思いっきり楽しんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0155.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/31/35ca6f51739288cad4ffb83dc42b9d14.jpg)
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すると・・・・
何かの臭いに反応し、
少女の内なる情熱がマグマとなって、一気に体から噴出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/19/a0340e6f938daebd9d1f13400bce138d.jpg)
マグマとなった熱情を誰が止めることができよう??
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/7a/99e561a42c0e69f4d2269c85da1e17b1.jpg)
・・・・・いや 誰もできまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/94/91f30e9a53e0b4aaba1d64c18c75b69f.jpg)
できるのは、バターが冷えるのを待つだけだった。
およそ10分、
「 パイパ~イ 」 という隊長の声で、
彼女は、我に返った。
そして思った。・・・・・もう孤独は嫌だ。
そして、自分を愛してくれる人の元に駆け寄り、
こう言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/1f/500a859fec7e7dd81ecafa6a365a4f3a.jpg)
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隊長は言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0202.gif)
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孤独から逃れる為に少女が差し出したものは、1枚の雑巾だった。
~~ Fin ~~
短編小説2編にお付き合い、ありがとうございました。・・・・・小説だったのか??
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ななブンイレブンで待つ、ビビリMAXの七色と、庭で狂喜乱舞する七色があまりにも対比的だったので、小説にしてみました。・・・・・だから小説なのか??
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少女A 少女B2つの顔を持つ 少女ななに 1発
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エルちゃん地方は、さすがにものすごい雪ですね~! 七色地方の比じゃないです~。こんなの雪のうちに入らないですね。粉だわ。片栗粉みたいなもんです・・・・・解けないじゃん(笑)
だいくんさん
阿刀田高さんには、大変申し訳ないですが、だいくんさんに楽しんでもらえて嬉しいです。
調子に乗って次回作は、井坂幸太郎風でいってみようかしら!?・・・・いえ言ってみただけです。・・さくらももこ風でいきましょう。(笑)
ヌックママさん
七色は、バイバイと言われるのが、すごく嫌なんですよ。ドッグランで、カムで来ない時は、バイバイで置いていかれるので、バイバイと言われると猛ダッシュで追いかけてくるんです。(笑)
テンママさん
たまたま雑巾が外に干してあって、それをくわえてきただけなんですよ。
この口のふくらみですが、「 二者択一どっちだゲーム 」 の時も、ファイナルアンサー?? で自信がある時は、口が膨らむんです。それがおかしいの!(笑)
真っ白なお庭にたくさんの足跡や、グルグル
雑巾を加えて窓の外で待つなんて
口元のふくらんだ表情ってめちゃくちゃかわいいですよね
隊長地方も雪積もったんですね
銀世界に解放され大興奮でくんくん、穴掘り、グルグル回る様子も同じだ!って思って・・・血は争えませんね!でも七ちゃんは雑巾持って来て足拭いてもらうんだね
そこまで似てくれたらいいなぁ~
予想のつかないラスト(?)。
ワクワク楽しみました。
ななちゃん、当たりを引いてくれてたんだね(*^_^*)
ありがとう
少女Aのななちゃんも、少女Bのななちゃんもどっちも好き。
でも、私的には・・少女Bのななちゃんがいいかなぁ(笑)
ななちゃんに応援の