素人が書いた野菜作りの本

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農業レポート No.1116 第10章 植物生育のため養素

2013年01月12日 07時27分12秒 | 日記

                             *第10章 植物生育のため養

* 10-1 植物生育に必要な16種類の元素 

植物が生育するのに必要なものは、太陽エネルギー・水・土・空気の四大要素であるが、植物がより健全な成長をなすには、それ以外に16種類の元素が必要である、その元素は次のものである。*N;窒素 *P;リン *K;カリウム *S;イオウ *Fe;鉄 *Mg;マグネシウム * B;ホウ素 *Zn;亜鉛 *Mn;マンガン *Mo;モリブデン *Ca;カルシウム *Cu;銅 *Cℓ;塩素 *O;酸素 *H;水素 *C;炭素、これらの元素は、水・空気・土の元の岩石の成分として存在した物である。16の元素を充分に根から吸収出来るなら健全な生育を遂げるが、一つでも欠ければ栄養欠乏の兆候を示すのである。16元素中、窒素・リン・カリは他の元素より多量に必要であり、植物生育の3大元素と呼ばれ、カルシウム・硫黄・マグネシウムは第2の元素と呼ばれる。ホウ素・鉄・亜鉛・モリブデン・塩素は植物生育に必要で養素と呼ばれている。

* 10-2 植物生育に必要な元素の要点

元素の植物に対する作用や不足の影響について 

元素

植物に吸収され易いpH

植物に対する作用

不足による作物への影響

 

.5~7.

窒素

成長初期に若い葉に大量に必要、蛋白を作る能力を調整、深緑色にする。土壌から水に溶解し易く、容易に吸収される。小麦・レタス・20日大根等の水分を形成する。

葉が小さくなり、色が薄くなり、黄色化して落葉花や果実が少なかったり、蕾や葉の発生が遅れたりする。過剰は、成長を遅らす・葉が大きすぎ、病気・干ばつ・寒さに感じやすい。

.5~6.

リン

成長初期は多く、後になると摂取量は少なくなる、原形質の活性元素。根の成長促進、花を咲かせ実結促進、体内の循環をよくする。

成長阻害、果実成熟の遅れ、根の組織の発育の遅れ、種の生育不良。

過剰はあまり植物への危険性はない。

.5~7.

カリウム

植物内の糖と澱粉の合成と移動、病気に対する抵抗、根の発育を助長する。

成長が遅くなる。葉の先端がまだらになる。古い葉の端の周囲が焦げたようになる。

.5~7.

イオウ

根の組織と豆類の小結瘤を増加、土壌のアルカリを落す。

窒素と同じ、成長が遅れ熟成が延びる。若葉が薄く緑から黄色になる。

Mg

.5~7.

マンガン

豆類の小結瘤の増加、酵素組織を活性化して油の含有量に影響を与える。